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書評・佐藤ノア『白昼夢』

僕が佐藤ノアと初めて会ったのは、2014年(DM見返してみたら出てきた笑)。気付けば出会ってもう4~5年が経ってる。

出会い方は今では笑ってしまうけど、ノアがツイッターで“#1mmでも可愛いと思ったらRT”というハッシュタグ企画をやってて、当時酔っぱらってツイッターをやっていた僕がRTしたのがきっかけ笑。

なんとも現代的(?)な出会いだったんだけど、僕はその当時東京と大阪でFLASHというその土地にいるインフルエンサーを集めたファッション団体を運営(ファッション団体について知りたい人はこちらの記事をチェックしてください)していて、それの北海道支部としてノア達がやっていたAlletaというファッション団体をFLASH SAPPOROとして作り変えていた。

そんな感じでお仕事で関わっていたのだが、当時のノアはSNSに関して真面目なんだけど、なんだかフワフワしているというか、素の見えない子だった。

今の佐藤ノアと比べるとめちゃ笑えるw。

そこから彼女が高校を卒業して上京してくることになって、僕がプロデュースしている事務所レキシントンの所属になった。

すごく起用だし、真面目だし、要領のいい子だったんだけど、僕の中での転機は今でも鮮明に覚えてる。

渋谷TAKE OFF 7で聴いた、ノアがボーカルを務めるバンドsuga/esの楽曲『昼休みが地獄で仕方なかった』。

この歌詞とライブパフォーマンスを通して、今の佐藤ノアにつながっていく流れが見えた気がした。

おそらくだけどこの曲から始まった、偽らざる存在する現実、本音、内面を表現する“佐藤希彩”の場所が見つかってから、タレント、インフルエンサー“佐藤ノア”の力も加速していってる。

佐藤希彩と佐藤ノアの両軸。

地に足がついているようで、夢の中にいるような21歳の佐藤ノアを閉じ込めた『白昼夢』。

4ページに渡るコラムの部分は、本人がSNSでは決して書かない生々しい言葉と想いであふれていて、100ページ以上にわたって掲載させれている数々の写真は、プロのスタッフさんの力で人形のようにキレイで作りこまれてる。

つまりは人気になってるインスタグラマーやYouTuberに必要とされてる“顔”や“キャラクター”とか、そんな薄っぺらいものだけが人気の秘訣ではないってこと。スレスレでちょっと儚くて、でもバランスよくて。そんな絶妙で今しかない21歳を閉じ込めた『白昼夢』を読んでみてください。

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