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読書感想文 〈歌われなかった海賊へ〉

今回はTwitter(現X)では書ききれなかったから、こちらに書くよ!

真ん中以外、誰かわからへん。

「歌われなかった海賊へ」
読み終えました〜!
今回は、Xに感想を書ききれなかったのでこちらにも書きます。

最近、中東辺りでの内戦というか…まだ荒れています。
そのタイミングでの「歌われなかった海賊へ」の発売でびっくりしました。
「歌われなかった海賊へ」の方が先に発売予定だったので、意外な方向へ歴史が進んでしまいました。
前回の「同士少女、敵を撃て」もやはりウクライナ侵攻があり、そんな中での本屋大賞を取ったのですから選考委員に拍手を送りたかったです。

こちら「歌われなかった海賊へ」、前回とは違うドイツ側からの戦闘だと思っていました。
また少ない詳細を知っていくと、今度はホロコーストについての話かな?とも考えました。

が!!!!!!

まったく違いました。
ヒトラー・ユーゲントの中に居る少年少女達の闘い。
正義のためだけでなく、自分たちが気に入らないから。
これってすごくないですか?
正義のため、人助けのためでもかなりすごいのに、このジョークの通じない時代のドイツで自分たちの考えで行動するのがかっこいい!

また人種差別も方向性が違いました。
ホロコーストときて、ユダヤ人差別の事が描かれているのかと思っていました。
ロマをご存じですか?
ロマは過去にジプシーと呼ばれていました。
以前、ヨーロッパ等では差別を受けていたと本で読んだ事があります。
そんなロマ側からの事も描かれていました。

エーデルヴァイス海賊団は実際に存在した組織。

こちらに詳しく書かれています。
私は今回、この本で存在を初めて知りました。

話の中では色々な出来事で差別されてきた人達の集まりであるエーデルヴァイス海賊談。
全員がどのような差別を受けてきたか、またそれはどのように現代に繋がるのか?
その最後の繋げ方まで素晴らしかったです。

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