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ずる休み記念日

今朝、目が覚めた瞬間。
気怠さと、腹痛と、ほんのりした頭痛がありました。

(今日は、休もう)

そう決意して、上司に連絡を入れた。昔ならロキソニン一錠飲んで、すぐ会社に向かっていたと思います。

体調が悪かったことも事実。
でも、頑張れば普通に乗り越えられたのに、今日は「自分を甘やかす」と決めてしまった。二度寝をして、起きたら昼過ぎ。クーポンをもらったことを思い出して、遅めの昼食をデリバリーした。ジャンキー、高カロリーのメニュー。ダイエットは休憩。

食べ終わって海外ドラマを見て、お昼寝をして、遅めの夕食を考えながらこれを書いてます。

転職して、初めてのずる休み。
というより、人生で、初めてのずる休み。

昼寝から起きて、ベッドの中で考える。

何で昔は、ずる休み出来なかったんだろう。

顧問が暴言を吐く部活も、行けばいじめられると分かっていた学校も、休まず、毎日行っていた。体を壊すほどの激務に耐えながら、前職でもほとんど休むことがなかった。ただ、実際に体を壊すことも多くて、熱を出したり、ウイルスにやられたり。事実休むことは、多かったのだけど。

たぶん、

怖かった。

1日ずる休みしたら、もう2度と学校にも会社にも行けなくなる気がしてた。うまくガス抜きをして、復活できるとは思えなかった。
きっとね、そのくらいギリギリのところを生きていた。
そして、それが何の自慢にもならないってことに、今、32歳で気が付いた。

真面目で、我慢強くて、正直なのが、自分の長所だと思ってた。
だからこそ、不真面目で、適当で、要領よくガス抜き出来る人には攻撃的になってしまうし、それが正義だと思っていた。私人逮捕じゃないけれど、風紀を乱す人を許せなかった。私は、本当に愚直だった。

ただ、なぜか責任ある立場になることが多くて、休むことが許されなかったことも事実。そしめ、それを受け入れていたのも事実。無責任に休める人が、羨ましかった。

今は思う。
ガス抜きは必要で、不真面目に見えていた人が実は見えない努力をしていたのかも。私が嫌いだった容量の良さも、もしかしたらそれがあの人にとって真面目な生き方だったのかも。自分の心にさえ素直になれなかった私が、彼らを羨むのは当たり前。彼らは、自分がしたいこと、必要だったことに向き合っていただけかもしれない。実際、私、彼らに何も迷惑かけられてないもの。勝手に羨んで、勝手に自分を縛り付けて、勝手に怒っていた。

そもそも真面目である必要なんてなかった。
でも、真面目は良いこと。大人になればなるほど、そう思う。

私は、真面目でいたかったから真面目でいただけ。

1日ずる休みしたからって、その私の真面目さが無くなるわけじゃない。

価値のあるずる休み。
意味のある嘘。
人生を豊かにする不真面目さ。

存在しないと思っていたものは、この世界に存在していて、それはとても心地の良いものでした。1日ずる休みした私は、何も失わなかった。

明日、会社に行って。ほどほどに、がんばろう。

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