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プレゼントにリユースが「アリ」OR「ナシ」:KOMEHYO意識調査2024

ここ数年、リユース利用がどんどん活発になってきている背景をうけ、もしかしたらプレゼント品にリユースを活用する方も増えているのではないか、という推測を立て、その実際がどうなのか調査してみました!

■はじめに。

コメ兵は、もうすぐ創業から80年を迎えようとしています。
1947年に、名古屋市大須商店街に開店した5坪の古着屋をルーツに持ち、1990年代からブランド品を主に扱う、ブランドリユースショップとして業界をリードして参りました。

そんな我々だからこそ、多くの人々のリユース品購入・利用に関しての意識が変わってきていることを、近年ひしひしと感じております。

ビジネスを展開する面においても、店舗やオンラインをご利用いただく消費者の皆様の意識の面においても、ここ数年は特に「リユース品」に対する偏見は払しょくされつつあり、リユース品を購入することは消費者の購買行動における選択肢のなかで当然のものとなりつつあるように感じます。

そのような理由もあり、もしかしたらプレゼント品にリユースを活用する方も増えているのではないか、という推測を立て、今回の調査に至りました。

■調査方法、調査対象者の属性ほか

N=男性600、女性571 計1171人
対象:全国の20代~70代の男女(年齢性別均等割り付け)
実施日:2024/02/28 ~2024/03/03

WEB調査によるアンケート

■「プレゼント」を送る可能性の有無について

初めに、今年、プレゼントのやりとりをする予定がある、もしくは可能性がある方がどのくらいいるのかを調査しました。
あげる計画に関しては、自分がコントロールするべき内容であり、もらう事に関しては、他者の決断に因るものであるため、少々の差がでましたが、概ね7割前後の方が、プレゼントをあげたり、もらったりする「予定がある」もしくは、プレゼントの贈答にやぶさかではないという結果となりました。

Q1.今年、誰かにプレゼントをあげる計画、予定がありますか?

1071人中700人が「ある」と回答。未定・わからない299人と合計すると999人が、「プレゼントを検討する必要」が出てくる可能性がある状況と推定できる。

Q2 今年、誰かにプレゼントをもらう予定やイベント、くれるだろうという予感がありますか? 

567人が「ある」と回答。「わからない」225名にはおそらく、“もらえるとは思うが確約したわけではないプレゼントがある”なども含まれると仮定すると60%以上が、なんらかのプレゼント・シチュエーションをむかえる予定があると思われる。

■リユースショップで購入したプレゼントをもらうのは「アリ」?

次に、プレゼントをもらう場合、その品物がリユースショップで購入したものでも「アリ」かどうかを調査しました。

Q3 リユースショップで購入した品をプレゼントされるのはアリですか? の問いに対し、「アリ」「条件によってアリ」の合計は約半数の585名。Q4 プレゼント(もらう場合)をリユースショップで購入する良い点はどんなところですか? (3つまで)新品では購入できない品物がある、ビンテージ品や過去の人気商品が手に入る、相手に金銭的な負担をかけずに欲しかったものが手に入る、が回答のトップ3でした。

とはいえ興味深いのは性別と年齢別の、回答内訳です。
性別で見ると、「ナシ」の回答数は男性23.8%女性34.3。条件付きアリの中身を見ると、男性は、「ビンテージ、新品で買えないものなどならアリ」比率が高く女性は「くれる相手による」と関係性によってジャッジする比率が高かったです
年齢性別ごとのデータでみると、「アリ」はやはり若年層に多く、20代男女はそれぞれ27.1%、18%、条件付きを足すと58.2%、49.1%、30代男性は無条件「アリ」が26.2%、条件付きを足すと61.6%だった。
なお、「イヤ!」の回答数は、女性の50代、40代、30代、20代がそれぞれ34.2%、40.7%、36.9%。35.2%と高く、さらに無条件「アリ」回答数をみても、50代女性は5.4%、40代女性は8.8%だったものの、 50代女性に限って言えば「条件によってアリ」の回答数は、40.5%と他より高く、「できることなら新品がいいけど、相手や物によっては許容します」という、くれる相手との関係性や条件を配慮する横顔が垣間見えます

■リユースショップの品がプレゼントで「ナシ」の理由

Q5 リユース品をプレゼントされるのが「ナシ」の理由で、もっとも当てはまるものは何ですか? は、Q3で、リユースショップで購入したプレゼントは「ナシ」とした人にのみ聞きました。回答トップ3は、もともとリユース品には嫌悪感がある、大切にしたいから誰かが使ったものではないものがいい、リユース品には誠意がないと感じる、で、リユースに対して、そもそも受け入れられない人への感覚を覆すのはなかなか難しそうでした。

■条件付き「アリ」の、条件とはなにか

Q6 どんな相手がくれるなら、リユースショップで購入したプレゼントをもらって「アリ!」になりますか?
子供、親はどの世代も、性別でもおしなべて容認できる率が高かった。この中の関係性を密接な順に並べると、一般的にはなりますが、子供、配偶者、親、恋人、兄弟、友人、サークルや会社となると思われるため、親密度とリユースショッププレゼントが許せる度合いには相関関係があるとも見えます。
なお、親からもらう場合は、回答者の年齢分布に特色があり、20代~30代は10~22%以下で推移するが、40代以上は、2~8%、60代以上に至っては2%台だった。世代によっては「親(年長者)からの贈り物は新品で良いものなのが当たり前」という価値観がある可能性もあります。

■実際のところ、リユースショップの利用状況および、利用に関する意識は?

Q8 過去にリユースショップでプレゼントを購入したことがありますか?の問いに対し、ある19.6%、ない76.4%。あると答えた人の内訳では、20代と30代が全体の63%をしめていました。
Q9 プレゼント(自分があげる場合)を、リユースショップで購入することをどう思いますか?の問いに対しては、「アリ」は14.8%、条件次第で「アリ」を合計すると48.1%。約半数が、自分で買う場合もリユースという選択はアリと答えていました。
なお、リユースショップを利用する長所に関しては、「現在売っていないものが買える」「ヴィンテージ品などが探せる」を上げる人が多い結果となりました。やはり、プレゼントは予算もあるけれど、その予算のなかで「いかに相手を驚かせるか」「相手の願いをかなえるか」などホスピタリティに依って選ぶ部分が大きいのだと感じさせられました。


なお、リユースショップで自分がプレゼントを探す場合の、よい点についても、もらう場合と同様の回答で、新品で買えない商品(現行品ではないもの)やビンテージ品などが買えることを良いとした人が多かったです。予算に関しては、あげるよりもらう方が、相手のフトコロ事情をおもんばかっているのか、理由として挙げた人の割合が10ポイントほど少なかったのが特徴です。

以上、調査の結果から見えてきたものは、リユース品に対する抵抗は、あきらかに若年層のほうが少ないと言われていますが、贈答品に関してもそうであること、またプレゼントは最終的に「気持ち」の問題であり、相手が喜ぶ品を探すためならリユースショップなどを駆使してもさほど問題ではないケースが最近は増えていると思われること、この二点でした。

もうすぐ母の日ですね。
プレゼントがまだの方、一度KOMEHYOに遊びにきてはいかがでしょうか。とはいえ、データにも合った通り、相手が「欲しがる品」をきちんと事前ヒアリングし、探し出す事前リサーチは抜かりなくおすませののち、お越しください。

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最後に

1999年の「ヤフオク」サービス開始、2013年の「メルカリ」誕生。オークションサイトやフリマアプリの普及がによって、リユース、リセールが大変身近になった結果が、上記の調査に表れてきたと考えています。これらのサービス利用者が増加し、“リユース品を買う”“リユース品を売る”ことが、皆アタリマエになりました。
また、インターネットの普及や情報伝達手段の多様化により、情報発信力も強化され、世の中に情報があふれています。
それに伴い、リユース品の特性である、現行品以外のものにも出会える、自分の好むスタイルに合わせた商品が探せる、という点にも注目が集まっており、リユース品の良さ、も改めて見直されているのではないかと考えています。

少し前まではリユースを利用するメリットとして、「新品より価格が安い」ことを第一義に上げられることが多かったのですが、ここ数年は、「直営ショップで入手困難な品や、ビンテージ品が購入できる」「昔欲しかったけど、買えなかったものに再度出会える」などの理由を上げられる方も多いです。

また、最近では、なにか高額商品を購入する際に、≪リセール・バリュー≫を気にする方も多いと聞きます。次回は、リセール・バリューに関する意識調査を行いたいと考えています。


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