おじいちゃん第九を弾く
今年の11月は、異常に暖かい。新聞の見出しの「小春日和」ならず「小夏日和」なんて書かれている文字が目に入った。
僕は、ヴァイオリン教室から帰ってきて、ダイニング・テーブルに楽器を置き、椅子に座って、ふうっと一息ついた。今日も今月26日に行われるヴァイオリン教室の発表会で弾く曲の練習をしてきたのだ。
先生からは、「もっと音の強弱を使って表情を付けてね」と再三言われる。しかし、そんなことは頭で分かっていても、なかなか技術が伴わない。ヴァイオリンを始めてから2年以上経ったが、難