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欧州は祝祭日の季節 復活祭に続くのは…

ヨーロッパの祝祭日はキリスト教に因んだものが多いのですが、ほぼ4月から6月の間、それも復活祭を基準とした移動祝祭日なので、月曜日と木曜日がお休みになります。
今年の復活祭(Ostersonntagオスターゾンターク)は4/9(日)。
十字架にかけられ処刑された三日後に、予言通りイエスは復活します。

その後40日間を弟子たちと共に過ごし、「近いうちに聖霊が降る」ことを告げて天に昇ります。それがキリスト昇天祭(Christi Himmelfahrtクリスティ・ヒンメルファールト)で、今年は5/18(木)です。キリストが天にいる父の元に戻ったということから、ドイツではこの日は父の日とされています。

更にその10日後(復活祭から数えると50日後)に、使徒たちの上に聖霊が火炎の舌の形で降ってきます。この日が聖霊降臨祭(Pfingstenフィングステン)で、今年は5/28(日)。その翌日は聖霊降臨祭月曜日(Pfingstmontag フィングストモンターク )と言われ、ドイツでは祝日となっています。今年は5/29(月)です。

そして更に10日後(復活祭の60日後)は聖体祭(Fronleichnamフロンライヒナム)。今年は6/8(木)。
キリストの聖体を尊いものとして敬う日。という事で、イエスの特定の行いにまつわる日ではないそうです。
最後の晩餐における聖体の秘蹟と結び付けられていて、ドイツ国内でもカトリック教徒の多い州のみ祝祭日となります。
復活―昇天ー聖霊降臨と続くので、長いこと一連の来歴に連なる祝祭日と思っていたのですが、この度、そうではないと分かりました。

ともあれ、一連の春の祝祭日はここで終了。次のドイツの全国的な祝日は10/3の統一記念日となります。

初夏になると、街中で正装をした子供たちを見かけることがあるかもしれません。キリスト教徒の儀式の一つで、カトリックでは初聖体拝領式(Kommunionコミュニオン)、プロテスタントでは堅信礼(Konfirmationコンフィルマツィオン)と呼ばれ、自らがキリスト教徒であると信仰の告白を行います。
かしこまった服を着こんだ男の子や、真っ白なドレスを着た女の子を見たら、これだと思ってください。
風習は全く違うのですが、なんだか七五三みたいですね。

以前、カトリックの国であるスペインに住む友人から、生まれて間もなく行われる洗礼と、子供の頃の初聖体拝領は、自分の意志というよりは、親や周囲のお仕立てもあるので、自分自身の判断ができる年頃にもう一度信仰の告白(堅信)を行うそうです。この3度の表明がないと、教会で結婚式は挙げられないとか…

日本では信徒でなくても教会で挙式ができますが、これは伝道の意味合いがあるとのこと。

神様や信仰については、色々気をつけないと、ですね。

#ヨーロッパ
#ドイツ
#キリスト教


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