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大聖堂の雀たち 少年たちの歌声は日曜の朝に響いています

南ドイツ、バイエルン州にあるレーゲンスブルク(Regensburg)。ドナウ川とレーゲン川の2つの川が交わる交通の要衝として栄えた、ドイツでも最も歴史ある街のひとつです。ローマの時代には帝国軍の駐屯地として、中世には神聖ローマ帝国の帝国議会が置かれるなどして繁栄を築きました。
現在では、旧市街の景観が維持され中世の建築様式が保存されていることから、レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフが2006年に世界遺産に登録されています。

バイエルン地方で最も重要なゴシック建築とされるレーゲンスブルク大聖堂には、975年に設立した世界で一番古いといわれるレーゲンスブルク大聖堂少年合唱団(Regensburger Domspatzen:レーゲンスブルク大聖堂の雀たち)が今も尚美しい歌声を響かせています。
現地の観光パンフレットにもありますが、日曜日の10時からの礼拝に出席すれば少年たちの歌声を大聖堂で聞くことができます。

さて、ガイドブックに載るほどの有名な合唱団やチケット販売をするようなコンサートならいざ知らず、見知らぬ街の教会で音楽を聴くにはどうしたらいいでしょうか?
もし、旅先で教会音楽やオルガンコンサートを聴いてみたいと思ったら、教会の前や脇にある掲示板を見てみてください。礼拝やコンサートの予定が貼られているはずです。言葉が分からなくても、Konzert、Musik、Orgel, Chorといったキーワードがあれば、その礼拝において何らかの音楽が演奏されることが分かります。

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クリスマスやイースターは多くの人が集まりますが、祝日に指定されていない祭日や固定祭日の礼拝は夕方から始まることが多く、音楽も演奏されることが多いです。

ちなみに…
礼拝堂の入り口近くに讃美歌の本が置かれていれば、お借りして歌うこともできます。礼拝によってはプログラムを渡してくれることもありますが、無い場合には教会内の前方にある案内板を見るとその日歌われる箇所が分かります。(例えば166節の1番と2番と6番など)

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讃美歌の本には紐のしおりが数本ついていると思うので、これを歌うページに挟んでおくと便利です。そんなに難しい節ではないので、小声で左右からの歌声にそっと合わせてみてはどうでしょう?

合唱団の皆さんは礼拝が始まる前に祭壇前に並んでいることが多いと思いますが、外から礼拝堂に入ってくることもあります。
祭壇近くに控室に使えるような部屋があったり、修道院や教会の施設に繋がっている場合は、そこから入ってくることが多いですが、そうでない場合は外から直接入ってくることもあります。(教会の外にそれっぽい人たちが屯っている場合がそうだと思います。)

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それから、場合によってはパイプオルガンの側、2階席の方から歌声が響いてくることもあります。

世界中の信徒に門戸は開かれているので、外国人だからとか、言葉が分からないだろうからと言って礼拝への参列を断られることはあまりないと思います。布教という観点からも教義を学ぼうとする者や、入信を考える者を拒むことは特にないと思います。
但し「礼拝中につき観光客の方はお入りにならないでください」とあれば、信者でない方はご遠慮ください。
あくまでも信仰に基づく「礼拝」ですので、ご出席を希望する方はご傾聴とご寄付と友愛をご配慮ください。

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(滞在: 2009年1月)

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