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先人との対話

解体は浪漫


古民家のリフォームが始まりました。
まずは悪くなった部分や新しい間取りのために不必要な部分など、解体するところから始まります。

解体しているとその家の作り手の想いが伝わってくるものです。
細やかな手仕事をされていると「念が入ってるなぁ」と話すし、工夫が見られると「よぅ考えてあるばい」などと話しながら、大切に扱われてきたことも感じます。
見えない過去の職人さんとの対話です。
また逆だって分かります。手を抜いてあるところだってバレます笑
いろんな職人さんがいらっしゃったってことです。

さて、解体した一部を見ると昔ながらの和釘が使われていました。
この和釘の一本一本も手仕事で作られています。
昔の釘は、今のと違って四角ですから、回って抜けやすいことはないですね。
またよく見ると釘の中頃が少し凹んでいたりして、より抜けないよう工夫がなされています。
材質も鋼が使われていたり、貴重です。
解体をすると時代背景も見えてきます。長い時間この家を支えてきたのだなぁと思うと、家との対話でもあります。
古民家の浪漫ですね。

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