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幇間、松廼家八好さん

佐藤先生にお誘い頂き、昨日は着物を着て、ANAクラウンプラザホテルにておりひめ友禅さん主催による、浅草の幇間松廼家八好さんを観に行ってきました。

会場に着くと福田先生が指導されている東雲高校の生徒さんにお茶を振る舞って頂き、席について美味しい料理を頂いて、もうそれだけでも幸せですが、デザートの頃になると松廼家八好さんのステージが始まりました。

最初お誘い頂いた時は、落語家さんが来るのですか?思ったのですが、お座敷芸ですよと教えて頂き、今は12億人に一人、宇宙に六人ほどしかいらっしゃらない職業とのことで、この機会を逃すと一生観る機会が無いかも知れないと思い観に行きました。なんと最前列で観せて頂きました。

そもそも幇間(ほうかん)さんとは、宴席やお座敷などの酒席において主や客の機嫌をとり、自ら芸を見せ、さらに芸者や舞妓さんたちを助けて場を盛り上げる男性で、幇間は太鼓持ち(たいこもち)、男芸者などと呼ばれ、また敬意を持って太夫衆とも呼ばれていましたそう。戦国時代から生まれ、江戸時代に花開いた伝統芸能ですが、現在、江戸時代からの芸を受け継ぎ、浅草見番に所属する幇間さんは6名しかいらっしゃらないとの事。

日本の伝統文化がまさに消えかかっているようで寂しいですね…

踊りや、八好さん独自のパントマイムのような動きに、お話しも面白くゲラゲラと笑ってました。あっという間の楽しいひと時でした。ありがとうございました。

「全くです。だから私(わッし)なんざあ、昔からついぞ腹と云うものを立てたことがありません。それと云うのが矢張道楽をしたお蔭でございますね。………」などゝ、其れから一時間ぐらいは、のべつに喋ります。

時には又小声で、錆のある喉を聞かせます。端唄、常磐津(ときわず)、清元
(きよもと)、なんでも一通りは心得て居て自分で自分の美音に酔いながら、口三味線でさも嬉しそうに歌い出す時は、誰もしみ/″\と聞かされます。いつも流行唄(はやりうた)を真っ先に覚えて来ては、「お嬢さん、面白い唄を教えましょうか。」と、早速奥へ披露します。歌舞伎座の狂言なども、出し物の変る度びに二三度立ち見に出かけ、直きに芝翫(しかん)や八百蔵(やおぞう)の声色を覚えて来ます。どうかすると、便所の中や、往来のまんなかで、眼をむき出したり、首を振ったり、一生懸命声色の稽古に浮き身を窶(やつ)して居ることもありますが、手持無沙汰の時は、始終口の先で小唄を歌うとか、物真似をやるとか、何かしら一人で浮かれて居なければ、気が済まないのです。

谷崎潤一郎 幇間

笑ってストレス発散した後はタカラのショールームに行ってお風呂の打ち合わせ…

自分の家では無いですが、商品選びは楽しいですね♪

今日は始業式、今日から本格的に今年度がスタートする感じです。

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