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畳(たたみ)について


茶道において、畳半帖は3歩で歩く(表千家)、座る位置は縁から20目、茶筅(ちゃせん)と(なつめ)は5目あける。点前は全ての道具が一番美しく見える置き場所があり、茶室にとって畳は重要なものです。

畳は京間本間)1908mm(6尺3寸)×954mm(3尺1寸5分)を使い、畳割りで柱の配置をしていきます。京間の畳の場合、畳の井草(いぐさ)の目は約63.5目となり、半端となる0.5目は炉と反対側になるように畳を敷きます。畳のヘリは、麻の黒ヘリを使うのがいいのですが、麻のヘリは入手が困難になってきており代替えとして綿の黒ヘリを使うことが多い。

床の間も畳床が基本。床の間のヘリも黒ヘリだが広間の場合には高麗べり(こうらいべり)なども使う。畳表の井草(いぐさ)は岡山の備前産や熊本の肥後産が最高級とされ、床は藁床(わらどこ)だが、茶室は季節によって畳を入れ替える必要があり、藁床の畳は非常に重いので配慮が必要になります。またクッション性などを実際に畳屋で確認してもらい床を決めたりしている。

畳のサイズは、1帖の大きさを丸畳(まるたたみ)、半帖を半畳、そして1帖の約3/4の大きさを台目畳(だいめたたみ)と呼びこの3つの組み合わせで茶室は造られます。

京間は畳のサイズが全て同じになり、茶室は季節により畳の敷き方を変えます。また、敷く場所により畳には名前があります。点前をするのは点前座(てまえざ)あるいは点前畳(てまえたたみ)という。客の中でも上位の客が座るのが貴人畳(きじんたたみ)、客が座るのが客畳(きゃくたたみ)、炉が切られるのは炉畳(ろだたみ)、茶道口から亭主が一歩を踏み込むのを踏込畳(ふみこみたたみ)、お点前以外で、給仕人が給仕するための畳が通い畳(かよいたたみ)といういます。

四畳半の場合、客は三人程が入る。貴人畳に正客(しょうきゃく)が座り、客畳に次客(じきゃく)と三客(さんきゃく)が座ります。また点てたお茶は立ち上がらずに、にじって取りに行きます。天皇や大名などは貴人とされ、貴人は床の間の前の中央に座る。お茶やお菓子は亭主の補助をする半東(はんとう)が運ぶ。貴人の場合は躙口(にじりぐち)ではなく、身をかがめて入る必要のない貴人口(きじんぐち)という入口から入ります。


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