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貞観政要を読んでみた

貞観政要とは、帝王学と言われる、リーダー論を学ぶ学問の中でもかなり有名な中国古典の書籍なのですが、今回さっとですが、読んだので簡単にまとめてみたいと思います。


まず我が身を正す

リーダーとして、十分な説得力を発揮するためには、自分自身を客観視しながら、我が身を正し、組織をまとめていき、率先して実行していく事が大切になってきます。

指示や評価をする前に、自分自身を改めることで、必然的に評価を得る事が出来るので、他人からの信頼を得るためには、当然の事かもしれません。

諫言に耳を傾ける

世の中に完璧な人間なんていません。それは、リーダーも同じです。「良薬は口に苦くして、病に利あり」というように、他人からの諫言を受け入れる事で、リーダーとして、たくましく成長していきながら、物事の修正が出来る。信頼関係と、全体性の力がある組織を作り上げる事に繋がってきます。

諫言となると、基本的には批判になります。自分自身への批判を聞くことも簡単な事ではないと思います。ですが、他人から客観的な事実を聞いているという事なので、主観になりがちなリーダーに絶対的に必要になってくるのが、聞く力なのかもしれません。

自己管理に徹する

自分がやるべき事を自分で管理し、実行する。逆に、感情や欲望をどのように、コントロールし、落としどころを見つけるのか。自己管理の力も大きくリーダーとしての力量が試されます。

趣味や道楽なども、限度を決めて楽しんだり、ルーティーンワークをサボることなく実行していく、継続力と管理力が試されてきます。

態度は謙虚、発言は慎重に

誰でも横柄な態度の人間と付き合いたくはないですよね。謙虚かつ、慎重な発言、言葉選びが、支持を集めることになります。他人から言われた嫌な事なんて、基本的に忘れないですし、リーダーの立場で軽率な発言など、周りから許されません。


どの項目も、伝えたい事はシンプルで、本当に当たり前で難しい事は書いていないのですが、しかし、それを実行し継続するのが難しい。そんな印象を強く受けました。

リーダーという役割が、誰もがこなせるものではないという事が、上記の項目だけでも分かると思います。そして、これらが行き着く先は、無私という名の究極の自己犠牲です。これが、名君と言われるリーダーの、秘訣になってくると思います。

全てとは言えずとも、今の自分が出来る範囲から参考にして、実生活でも活かしていきたいですね。


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