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第3回 50歳からはジョイントベンチャー会社を作ろう


(吉野のネコの話から…)

りこ 前回は会社員を卒業されてコンサルタントになったっていうお話を聞いたんですけど、今回はコンサルをしながら新しい出会いがあったというお話ですね。獣医師の方とジョイントベンチャーを作ったなんて、面白いです。

吉野 昔、『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』っていうベストセラーの本がありました。僕も読みましたがすごく面白いです。国内企業の約66%くらいが後継者難だと言われています。株式1円くらいで買える優良企業がたくさんあるから、会社員時代のキャリアを生かして、社長として第二の人生をやりましょう!という内容の本です。
僕はこれに近しいモデルとして、セカンドキャリアにジョイントベンチャーを作るということをいろんな所でオススメしています。


LikeNomad設立の経緯

吉野 四年前、コンサルタントとして静岡県の焼津にある動物病院をご支援しました。通販事業を立ち上げたり、インターネットでビジネスをしたいということでご依頼があって。

りこ その時は企業とか考えず、純粋にコンサルとしてサポートされていたんですよね?

吉野 そうなんです。でも今回の動物病院に限らずなんですけど、ご支援しながら深くかかわっていくと、経営者同士意気投合してくるんですよ。最初に依頼されていた課題から発展して「こんなこともやってみたい」「こういう課題もあるんだよね」というお話を聞くことができます。それが顧問型コンサルタントとして働く醍醐味だと思うんですけど。そうして話していくうちに「一緒に会社を作りましょう」ということになって、僕も初めてなんですが、ジョイントベンチャーを立ち上げることになりました。ネコに特化したマーケティングを行う会社でLikeNomadというんですけど。
今そのLikeNomadで何をやっているかというと、焼津の土地柄を生かして『焼津の恵』というキャットフードをオリジナルで開発しています。

りこ 地域の食材を使ったり?

吉野 そうです。

りこ 美味しそう(笑)

吉野 その共同創業者の方が、ネコちゃんも自分も食べられて、一緒に晩酌できるキャットフードを作りたいということでやっています。ネコの健康に良いものを作っています。実はワンちゃん用も作ってまして、来月には製造できる予定です。

りこ 私も犬を飼ってたことがあるんですけど、同じもの食べれると喜ぶんですよね。人が食べているのを見ると食べたがるし、一緒のものを分けて食べられたら、それだけですごく喜ぶと思う。

吉野 そうですよね。
他にも『ねことわたし』というメディアを作ったり、Youtubeの動画事業をこのNomadlikeという会社で手がけています。やっていることはコンサルタントとは全く違うんですが…

りこ より親密になって、その次のステップに進んだって感じですね!面白いです。


セカンドキャリアにジョイントベンチャーをつくろう!

吉野 前回お話した顧問型コンサルタントだと、基本的には月額報酬なんです。20万~40万くらいが基本になっていて、この枠の中で週1回ミーティング、月1回訪問、とかって感じです。
たからこそ、セカンドキャリアでジョイントベンチャーをする時には成果報酬にしてみるとやりがいが出てくるんじゃないかなと思っています。自らもお金や時間というソースを使ってリスクを負って、一緒にビジネスをやってみる。会社員を卒業した方の次のステップとしては、非常にやりがいを感じられるんじゃないかと思います。

りこ リスクを負う、と言われると、私はちょっと怖いな~って思っちゃうんですけど…会社も辞めて独立していて、そこで新しいことにお金をつぎ込むとリスクが大きくなっちゃうんじゃないかって不安になるんですが、そのあたりはどうですか?

吉野 うんうん、気持ちは分かります。実際そうだと思います。
なので、もし、会社員時代に「めちゃくちゃこれがやりたい!」っていうビジネスプランがある方は、ぜひそれでやってみてください。
ただ、多くの場合はそういったネタってないと思うんです。みなさん漠然と「会社を卒業したい」「スキルや経験を生かしたい」と思っていると思います。そこでいきなりベンチャーを作るということはなかなかできないと思います。そもそもジョイント先がないので。

りこ そうですよね。

吉野 これにはちゃんとステップがあって、まずは独立して…独立せず副業というかたちでもいいんですけど…顧問型コンサルタントとして働く。一年目は1社30万円くらいで4社ほどご支援することを目指す。そうして経験を積んでいく中で、3年くらい先を見据えながらジョイントベンチャーの相手を探していくのがいいかなと思います。
そんな相手なかなか簡単には見つからないんですよ。本当に一生に一度あるかないかの縁だと思います。自分が心から「この事業を伸ばしていきたい」「お金を投じてもいい」と思えるものと出会えるよう、ちょっと頭の片隅に置きながら探っていくような感じです。

りこ そこを最終目的にするんじゃなくて、まずは関係を築いて、経験を積んでいく。ご縁があって、「これをもっと広げたい」と思うものに出会えたらいいな、ってことですね。

吉野 こういった思考は、コンサルティングのさらに上をいく大切なマインドなんじゃないかと思っています。課題に対して答えを探して解決することはすごく重要なんだけど、それだけではなくて、「この会社と一緒に事業をやりたい」という気持ちを持ってコンサルティングしていくと、コンサルの成果としてももっと上がっていくと思うんですね。

りこ 確かにそういうマインドは大事ですよね。
常に、「もっと何かできるんじゃないか」って思いながらコンサルするっていうことですね。

吉野 コンサルタントってすごくやりがいのある仕事なので、複数社と関わっていく中でたくさん出会いがあるし、成果があればみんなで喜び合える。とってもいい仕事なんですけど、それにプラスアルファで自分が共同で事業をやってみるというのも結構いいモデルだと思います。
会社という枠組みを作ると、さらに出会いの化学反応が起きるかな、と思っています。会社だからこそできることって結構あるんですよ。
今回のペットフードのように何かものづくりをしようとなると、個人よりも会社の方が事がスムーズに運びます。資金調達の面でもそうですね。


分散型自律組織としてのジョイントベンチャー

吉野 獣医師の方とジョイントベンチャーを立ち上げた時にも、特に大きなビジネスモデルがあったわけではないんですよ。その方はすでに一度動物病院を成功させて売却されていて、足るを知るというか、お金儲けでというよりも世の中のためになることをしたいと考えられている方でした。
あとは、僕もコンサルタントという仕事を持った上で活動しているし、その獣医師の方も当然動物病院の仕事があるので、ベンチャーの方にフルコミットしている訳ではないんですよ。他にもLikeNomadにはマンガ家の方やSNSが専門の方とかも関わっています。その方々もみんな本業があってLikeNomadに関わっているので、フルコミットではありません。でもそれが逆に良かったりするかなって思っています。本業があるからこそ関わり方の密度が上がっている気がする。

りこ なんか不思議ですね。普通は逆になりそうだけど。

吉野 多分みなさんに共通しているのは時間の使い方が上手いところかな。あとは、本業でやっていることを上手くジョイントベンチャーでの仕事に適用させている感じもします。

りこ あとは、本当にやりたいことがあって集まってきているからですかね。やりたくないんだったらやらなくて済むことですもんね。本当に興味があって「こんなことしたい」っていうきもちがある人達が集まっているから密度が上がるのかも。

吉野 あっ、そうです、そうです!
ベンチャーでの仕事って、誰かから指示があるわけじゃないんですよね。僕は一応LikeNomadの代表をしていますが、「あれやって」「これやって」「了解」なんてやりとりはありません。「こんなネタがあるけどどう思いますか」「じゃあ僕がこの部分やります」「この部分は外部の人に頼みましょう」みたいな感じで、非常に合理的に進んでいきます。みんなが自立しているというか、ヒエラルキーな組織じゃなくてフラットな感じでやっています。

りこ うんうん。

吉野 Web3.0の概念の中の一つにDAOっていう組織形態があります。これ、分散型自律組織という意味なんですけど、組織の特定の所有者や管理者はいなくて、みんなが自律しながらその組織に関わっていくという形態です。
これはまだ構想段階なんですが、LikeNomadにもこのDAOの組織形態を取り入れたいと思っています。購買者の方々も組織の一員になるような仕組みづくりをしたいです。

50歳からのWell-Being

吉野塾での展望

吉野 吉野塾でお伝えしたいのは、まずは、会社員時代に身につけた経験とかノウハウとか知識をコンサルタントとしての仕事に変換して、しっかりと稼ぐ力をつけるということ。そして、ジョイントベンチャーのような、自律的に活動出来る場を一緒に作っていきましょう、っていうようなところです。会社員を卒業したシニア層の企業家集団みたいになったら面白いんじゃないかと思っています。そのベンチャー同士がコラボしたりもできるといいですね。

りこ そこからまた新しいものが生まれそうですね。

吉野 そうなんです。
一つ一つが大きなお金を生み出していくものではないんだけれども、今の世の中にとって価値のある事をやったり、あとは関わった人たちがハッピーになっていくような活動をしてほしいです。やっている人たちがワクワクして楽しくやっていると、楽しい人たちが集まってくるんですよ。

りこ この時代は特に、辛くてやっている仕事なんて必要なくなってきますからね。
今回は、セカンドキャリアとしてコンサルタントになるというところから、経験を積んだり、新しい出会いを大切にすることでジョイントベンチャーを作るという吉野さんおすすめのキャリアモデルのお話でした。

吉野 セカンドキャリアとして自分が主体的に動いて、人生をより豊かなものにしていくことの一つの方法として、ジョイントベンチャーを作るというのをオススメしたいです。

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『吉野塾 | 大人のラジオ』は、吉野隆行が主宰する、個別メンタリング&コーチング塾『吉野塾』の公式ポッドキャストです。

吉野塾は、会社や組織に依存せずに、自律型キャリアをつくりたい方、自分の市場価値を高めたい方、月収7桁を達成したい方、自由で成長を感じれる新しい働き方をしたい方、セカンドキャリアを目指す方、自分の理想の働き方や暮らし方をデザインしたい方など、多様な志向を持った大人の方々が集まる塾を目指しています。

このポッドキャストでは、吉野塾のメソッドやアプローチ、リアルなキャリアアップ事例などを紹介しながら、リスナーの皆様が自分らしいライフスタイルを築くためのヒントを提供します。

◎吉野 隆行
関連リンク
Instagram: www.instagram.com/secondcareer_lab/reels/
PlayNode Consulting株式会社: playnode.jp/
LikeNomad株式会社: 

◎須村 りこ
京都市在住、2歳男児の母。
これまで某国際空港のグランドスタッフや学習塾の講師、科学館スタッフなどの仕事をしてきたが、結婚、引越し、夫の転勤、出産、育児などライフイベントに伴い転職を繰り返す。
家族、自己実現、仕事をバランスよく並立させたいと考え、2022年4月からフリーランスに転向。
現在はオンラインで、宅録ナレーション、オンラインセミナーの運営サポート、ライティング、事務作業など様々な仕事の受託や、子ども向けのイベントの企画や実施などをしている。
会社員時代の収入を取り戻せるよう模索中。

HP:https://korisumura.com/
twitter:https://twitter.com/risukorisu375
note:https://note.com/riko_sumura


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