やっこさん

大学生。うつ病と闘った10ヶ月間の日記を主に投稿していきます。

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最近の記事

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うつ病という暗闇の終わりを見せられるように

はじめまして。 私は去年(2022年)の4月から闘病生活を送っています。 病名はうつ病。 先月(2023年1月)の末に「病気が治った」と直感的に分かってからようやく回復しつつあります。実に10ヶ月、全力で闘い続けました。 それはまるで深海にいるかのようで。 自分の五感すら頼りにならない真っ暗闇のなかで、もがき続けました。 深くて、広くて、いつまた息が吸えるのか全く分からなかったんです。 さて 最初の引用文を読んで、あなたは何を感じたでしょうか。 恐怖?共感?驚き?同

    • 【うつ病日記 11】 私だけのための子守唄

      2022.7.4 1日に一度は酷い落ち込みがある。 エビフライが原因でアメリカのことを思い出したり、突然友達のことが信じられなくなったり、お母さんにかまってもらえなかったのが悲しかったのを思い出したり。 理由は様々だ。 お母さんに撫でてもらいながら歌を歌ってもらうと、昔を思い出す。 弟たちに歌っていたあの曲、ずっと私だけのために歌って欲しかったと思っていたことを思い出した。 でも実は、話を聞いてみれば、私は生まれたその日から歌ってもらっていたらしい。 ずるい、と思

      • 子どもの頃のヒーローになりたい

        私は、教師になりたい。 なぜか。 子どもたちにとって安心できる居場所になりたい。 一番身近な大人でありたい。 苦しんでいる子供達に寄り添いたい。 そんな綺麗な理由も、もちろんある。 でも一番は、 「子どもの頃の私のヒーローになりたい」 きっとこの一言に尽きる。 私の自己紹介noteにも少し書きましたが、私は小学生〜中学生の5年間、「いじめ」にあっていました。 毎日毎日、本気で死にたくて。 学校に行けば周りは敵だらけ。 だんだんと感情がなくなっていくのを感じました

        • 【うつ病日記 10】 頑張らないで生きる

          7.4 みんな、 「休憩すればいい」 「好きなことをしなさい」 「やりたいことは何?」 と言ってくる。 心配してくれていることはわかるけど、私には「まだがんばれ」にしか聞こえない。 毎朝、起きると、 「また朝がきた。今日も苦しい一日が始まる。死にたい。」 そう思う。 お昼も、夜も、ずっとずっと、死にたいと思う。 やりたいこともないし、休憩したくもない。ただ、私が今したいことは死ぬことだけなのに。 結局それを誰も許してくれないから、私は今まで以上に頑張っている。 頑

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        うつ病という暗闇の終わりを見せられるように

          「私はひとのために生きている」

          6/25/2022 これは、私の以下のような気持ちを詩にしたものだ。 「詩を書こう」と思って書いたのは小学生ぶりだったかもしれない。 私はひとのために生きている。 人が喜んでくれたら嬉しいし、人に必要とされると生きがいを感じる。自分の価値を、人からの信頼とか愛情で測っている。 ある日、それができなくなった。 ひとのためになにかしたくても、体が動かない。 涙が出てくる。 明日が見えない。 胸が苦しい。 未来が真っ暗だ。 長い未来を見て、こうなりたいと思うことはあるのに

          「私はひとのために生きている」

          【うつ病日記 9】うつ病の三大妄想

          ※自傷行為に関する記述があります。苦手な方は閲覧をご遠慮ください。 6/23/2022 全部やめてみた。 インターンもバイトもサークルも。 なんの予定もない毎日。 何かが変わったのかどうかは、正直わからない。 相変わらず、胸の痛みは消えない。 それを無くしたいがために痛む心ごと殺してしまいたいという気持ちもなくならない。それを押しとどめるのは、結局、私がいなくなったら悲しむ人達の存在だけ。 楽しかったころを思い出すと辛くなって、もうそんなふうに笑えることはないんじゃな

          【うつ病日記 9】うつ病の三大妄想

          【うつ病日記 8】荒波のなかに腰かける

          6/16 「綺麗な水を見たい」 久しぶりに私が声に出した、「死にたい」以外の欲求だった。 母は慌てて支度をして、私を車に乗せて埼玉県にある川に向かった。 以下は、私が川の真ん中にある岩に座って書いた文章だ。 何もできなくなった時に自分の中から出てくる「したい」は本物だと思う。 きっとそれは、私の心の養分だ。 「綺麗な水が見たい」 「写真を撮りたい」 「歌を歌いたい」 私の場合はこんな「したい」が現れた。 これらの「したい」は病気の時も今でも大切にして、定期的に心に

          【うつ病日記 8】荒波のなかに腰かける

          【うつ病日記 7 】薬について

          6/13 月曜日は、ウォーキングをして少し気が晴れたが、やっぱり泣いた。泣く時は家族の前で泣いてと言われているのに、結局リビングのはしっこで丸くなってしまう。 (ネズミも、ストレスを与えられると部屋のはしっこで動かなくなるらしい。) 6/14 火曜日も、出かける前に苦しくなって、帰ってきてから泣いた。特に電車の中で涙がでてくる。 6/15 水曜日は、髪をばっさり切って気分を変えてみた。比較的気分は良い方だった。忙しかったからかも。やることが多いと辛くなる時間が少なくなる。

          【うつ病日記 7 】薬について

          褒め言葉は、呪縛になる

          あなたの目の前に、勉強熱心な小学生がいるとします。 「いつも100点とっていてすごいね」 「いつも勉強頑張っていてすごいね」 この二つの褒め方の違いはなんでしょう? 前者は「成果」だけを褒めていて、後者は「実際にしていること」を褒めているんです。 私は、前者の褒め方は「呪縛」になる危険性があると思っています。 前者のように褒められた子どもはおそらく、「100点をとったら褒められる」と覚えます。これは知らず知らずのうちに、「100点をとらないと褒められない」になってく

          褒め言葉は、呪縛になる

          【うつ病日記 6 】私以外の人が全員すごく偉く見えた

          6/6 最近、起きている時間のほとんど泣いている。 最初のきっかけはテキサスのニュース。 「アメリカ」「学校」「子ども」 これらのキーワードが昔の記憶に結びつく。 「死にたい」と口に出して言ってしまう。 良くないのは自分でも分かるけど、だから死なないけど、生きているのが苦しい。 靴を買いに行った。 ピアノを弾いた。 刺繍も久々にはじめた。 集中したら気が紛れた。 でも、結局数日したら気を紛らわしていただけだと気づいて、ピアノも刺繍もできなくなった。 それに、買い

          【うつ病日記 6 】私以外の人が全員すごく偉く見えた

          【うつ病日記 5 】気づいてあげられなくてごめん

          5/23.24 とうとう、お母さんに私の不調を伝えた。学校のカウンセリングに行ったこと、メンタルクリニックに行ったこと。 「そうだったの。教えてくれてありがとう」 そんな感じのことを言われた気がする。 避難されることも、落胆されることもなかったと思う。 それから数日。 家族の前で「うつ病」の自分を曝け出すのにも慣れてきた。 お母さんはすごく優しくしてくれる。 私が泣き始めたら、背中をずっとさすってくれるし、最近は隣で寝てくれる。 そうしていると、 「ああ、昔からこう

          【うつ病日記 5 】気づいてあげられなくてごめん

          【うつ病日記 4 】はじめてのメンタルクリニック

          学校のカウンセラーに勧められて、紹介してもらったメンタルクリニックに電話をした。 「症状はなんですか?」女性の優しい声に聞かれた。 「あの、こんなこと変かもしれないんですけど、死にたくなるんです」 すごく、すごく、小さな、震えた声で返事をした。こんなことを言うのは少し恥ずかしかった。電話先の声は、全く驚いた様子がなかった。 5/18 (この日のことは日記には書いていなかったのですが、重要な一日なので思い出しながら書いていきます。) 授業を休んで、はじめてのメンタルクリニ

          【うつ病日記 4 】はじめてのメンタルクリニック

          今更ながら、自己紹介〜うつ病になった理由を少し〜

          今回は、今更ながら自己紹介をさせていただきます。 もしかしたら、私がうつ病になった経緯が少しわかるかもしれません。 特技は、人やものの良いところを見つけること。 だから、好きなものがたくさんあります。 特筆するとしたら、 ・読書(小説全般読みますが、特に伊坂幸太郎が好き) ・音楽(特にRADWIMPS、sumika、Taylor Swift) ・お菓子作り ・絵を描くこと(色鉛筆とillustratorをよく使います) ・刺繍 ・写真(好きなものを撮るのが好き) ・ポケモ

          今更ながら、自己紹介〜うつ病になった理由を少し〜

          【うつ病日記 3 】はじめてのカウンセリング

          5/16 友達に勧められて、スクールカウンセリングに行くことにした。 早く話を聞いて欲しくて早朝に行ったが、予約制なのですぐに話は聞いてもらえないと言われたので、仕方なく授業の教室に向かった。 けど、話せるという潜在的な期待があったからか、もうどうしようもないほどに気分が落ち込んで、何もしたくなくなってしまった。 息をするのも嫌だ。 迷惑を承知で、もう一度カウンセリングに戻ることにした。 私はどんどん出てくる涙を傘で隠しながら、俯きがちに歩いていた。 すると、や

          【うつ病日記 3 】はじめてのカウンセリング

          【うつ病日記 2 】大丈夫、が口癖

          5/14 いてもたってもいられないほどに胸がざわざわして、涙が出てくる。 けど、 大丈夫。 辛くない。 そう言い聞かせる。 それもだんだん通用しなくなってきた。 助けてほしい。 この日記を読んで、今思うこと 振り返ってみると、「大丈夫」は昔から私の口癖でした。 最初は、親に心配させまいと言っていたこの言葉。 いつの間にか、先生や友達、そして自分自身にまで使うようになりました。 「大丈夫」と聞くと、みんな安心して笑顔になったんです。 だから、みんな「大丈夫」な私

          【うつ病日記 2 】大丈夫、が口癖

          【うつ病日記 1 】完璧じゃないと、存在価値がない?

          2022/5/12 最近私は、自分のキャパシティが広がっているのを実感している。2年前だったら絶対に病んでいたような仕事量もこなし、3時間睡眠にも慣れてきて、家事の手伝いもしている。 完璧だと思っている。 思っていた? 思い込んでいる? だんだんわからなくなってきた。 こんなふうに余裕があるように振る舞っていると、私の周りの人はハッピーになったように見えた。 家族も、最近は○○が忙しすぎるとか、余裕がないとか、困ったら家族に頼るから困るとか、そういう話をしない。

          【うつ病日記 1 】完璧じゃないと、存在価値がない?