リハビリでの基本動作理解を高める!寝返り動作のチェックするポイント
こんにちは、コモレビです。
まだまだ、夏は暑いですが、一時よりはずいぶんましになりましたね。体調はいかがでしょうか。クーラーで風邪をひかずに気を付けたい今日この頃です。
今回のテーマ:寝返り動作について
<<寝返りって、なんだかよくわからん。
<<色んなパターンがある。
<<なんのために動作を分析するの?
などの疑問について、考えていきたいと思います。寝返りって別にできる人には簡単にできるし、必要?って思う人もいると思います。
でも、疑問に思ったことありませんか?
脳卒中の入院場面など特にですが、寝返り、起き上がりができないのになぜか、立てる。
歩いてトイレに行けるのに、めんどくさいとベッドに横になったままで排泄をしている。
寝返り起き上がりだけ、なんかへたくそ。疲れる。
など、離床後の動作と乖離しやすいことが多いです。
結論:チェックポイントは体幹の使い方
動作分析で寝返りがよくわからないって方にとって、おおむねな見方ができるようになると思います。
では、書いていきます。
〇寝返りの要素を分解する
まずは、そもそも、寝返り動作とはどういうものかということ。
いつも、話していますが「要するに」ってことがはじめに理解できるとすんなり、複雑なことも発展的に考えやすいです。
以前に書いた記事で背臥位の特徴と要素の説明はしてありますので、良かったら見てください。(短い記事なのですぐ読めます)
いまさらだけど、背臥位の特徴って何??|komorebi@理学療法士が考える突破方法💡|note
重要な4要素は簡単に説明しておきます。
要するに、寝返りとは
・背臥位から立位へ向かうための最初の移動手段である
・体幹の筋活動が必須
ということになります。
〇パターンを理解する
ここはあえて、ざっくりと。
・屈曲パターン→座位になりやすい
・伸展パターン→腹臥位になりやすい
人によっては、上肢の屈曲パターンが強い人、下肢の伸展パターンが強い人など個別性があります。ただ、寝返りや起き上がりはパターンが多様性があるので、ここではざっくりでいいです。
〇なぜ、寝返りを分析するのか?
でも、ただパターンをみるだけではもったいないです。
この意味わかります?ここ重要な視点です。
寝返りを見るということは何がわかるか?
寝返りとは、体軸内回旋を用いる、最初の移動手段であり、多様なパターンがある。
人は動くときに必ず、体幹が先行的に働きます。例えば、手を伸ばして棚の上にあるものを取る場合、ただ手と足を使えばいいわけではありません。手足を使うために効率的な体幹の姿勢が必要です。
体軸内回旋=体幹を回旋する。体幹の筋活動を確認できる。
多用なパターン=本人の得意なものを使いやすい。
つまり、寝返りを見ただけでわかること
・体幹の活動性、骨盤の選択性、脊柱の可動性など
・得意な姿勢パターンの予測。
例)屈曲パターンの人
立ち上がりは屈曲傾向かもしれない.…。
→体幹を過剰にお辞儀のように前傾させる可能性、股関節の屈筋を使用して腰椎の過前彎になりやすい可能性。
例)伸展パターンの人
立ち上がりは伸展傾向かもしれない....。
→頸部を過伸展にする可能性、広背筋を過剰に使う体幹伸展の活動が強い可能性。
などなど、様々な予想の手がかりとなります。
なので、色んな動作をみて予想を立てて、自分の治療を組み立てるのに役立つと思います。多様性のある動作なので、悩ましさもありますが、何かしら手がかかりになると思います。
それでは、また。
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