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療養期間の記録⑤できることも無理はしない。/ 手続き記憶は忘れにくい。

(トップ画像、自分で撮った写真を貼るルールにすれば、外出のモチベーションになるかなって思ってそうしていたけど、面倒になってやめました。)


5月7日(日)
 

 世間はGWの最終日。GW中は他の人も多くは休みだったのが、終わったあとで焦りが来るかもしれないと思っていたけれど、考えてみたら、福祉の仕事をしていたときはお盆も正月もほとんど関係なく働いていたんだから、もう少し堂々と休んでいようと思う。

 休職期間、以前よりずっとゆとりがあるはずなのに、相変わらず、あっという間に日が過ぎていく。でも、焦っても仕方がない。少なくとも医師が診断書に書いてくれた3か月間は休むつもりでいよう。時間をおくにつれて、その方がいいように思えてきている。


できること≒したいこと≠するべきこと

 朝から雨が降っていて、そのせいか、目が覚めたときはずいぶん気持ちがしんどかった。スマホを取り出して歌を聞いてみたり、昨日図書館で借りて読んでいた、細川貂々さんの「その後のツレがうつになりまして。」を少し読み返してから起床する。うつ病がひどかったころのツレさんは、本当にしんどそうだけど、日記に残すことをしていたおかげで、その記録が漫画になってヒットして、妻の貂々さんの収入で生活をして、自身は主夫をするというその後の新しい生活に繋がっていた。しんどいときも、ずっとふさぎ込んでいるより、できる範囲で、何か自分にできることを続けていきたいなと思う。

もちろん、本当にしんどいときはそんな余裕はないけど。そのときそのときの、自分にできる範囲で何かする。そう思って、今日もこれを書いている。

ただ、難しいのは、できることはしたい、という気持ちで頑張り過ぎて負荷をかけすぎてしまうこと。ある意味これまで、そうやって頑張るのが習慣のようになっていたから、それをセーブしないといけないこともあるんだろうなって。

たとえば、自分は最近、寝室に本を置いて、寝る直前まで何かを読もうとする癖があるんだけど、それって脳に負荷をかけてるのかもと思うこともある。

できるときにできる範囲のことをして、自信をつけることも大事だけど、やりたい気持ちを抑えて休むこと、だらだらする練習をするのも必要で、むしろ療養期間って後者を身につける期間なだよなあ。なんて思ったりもする。

自分の苦手なことをわかっていくこと、休む練習をすること。


「その後のツレがうつになりまして。」のなかで、ツレさんがこんな風に自分のことを分析している。

 自分のなかで一番の弱点だと思った部分は、「断ることができない性格」というところにあると思う。
 自分にとって過大な負担でも、他の人の心情を考えると、断ることができなくなってしまう。決してかっこつけているわけでも、自分が嫌な奴になるのに耐えられないわけでもないのだが、断るときのエネルギーと、引き受けて達成するエネルギーを比較して、引き受けた方が断るより楽」と判断してしまうところがあるのだ。

「その後のツレがうつになりまして。」(幻冬舎、2011)p33 ツレのつぶやき②

 自分も、どちらかというと断ることとか、しんどいときに仕事を休むことが苦手な性格(前職では、自分には耐えられないことが多すぎて早めに予防線を張っていたので少し違ったけれど)だったけど、今は、他者というより、自分が自分に期待したことに、応えない練習をするのがいいのかもしれない。「この状況でもこれくらいはできるだろう、した方がいいだろう(それがそのまま、「したいこと」になってしまっていたりするから結構やっかいだ)」という自分の声に、従わない練習をする。

「やりたいな、これくらいはできそうだな」って思ったことが、できなくてもいい、やらなくてもいいって思うことも必要なのかも。難しいけど。



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