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療養期間の記録③漫画「私だけ年を取っているみたいだ」、 アメリカのフィクション「種をまく人」の感想など

前回、前々回の文章を読んでくださった方、ありがとうございました。
今日も、休職、療養中の考え事や、過ごし方を記録していきます。

今日は、1回目と同様に1500字くらいまでを無料で、それ以降を500円で公開します。500円分の価値があるかはわからないけど、払ってもいいと思った方は購入していただけると嬉しいです。でも、お金は大事なので慎重にお願いします。でも、購入していただけると嬉しいです。笑

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休職中も、なんだかんだで用事が多くて、毎日があっという間に過ぎ去っていく。まだ頭がぼんやりしているから、家事とか、一つ一つのことに時間がかかっているからかも。最近は家賃の安い家への引っ越しを考えていて、おとといは候補の地域を原付で回ったあとで、職場までの定期券を払い戻しに行ったりしていた。

ちょうど過ごしやすい季節だし、節約もしないといけないので、これまでは休日はカフェで本を読んだりしていたけど、最近は外で本を読むようにしてている。

定期の払い戻しに行ったあと、平城宮跡で本を読んでいたら、雨が降ってきて、久しぶりに濡れて家に帰った。読んでいたのは、ポリヴェーガル理論についての本だった。花丘ちぐささんの、「その生きづらさ、発達性トラウマ?」(春秋社、2020)という本。この本を読むに至った経緯を少し書く。

昨日の朝、友人が、podcastで認知行動療法のコラム法(認知再構成法)を試したことを話しているのを聞いて、自分も調べてやってみた。このサイトの記録表をダウンロードして、《状況》《感情》《自動思考》《根拠に対する反論》などを書いていく。

(友人のpodcast。普段あまり友人とは話せない、話さないような”あるある”がたくさんあって楽しい。)

(このサイトから、記録表をダウンロードできる)


 職場であった、自分がしんどく感じたことを思い出しながら、「自動思考」を書いていて、自分の考え方の癖や反応を考えていたら、前職でも似たように感じてしんどくなってしまったことがあって、それはたぶん、幼少期の家族の経験が大きいんだろうと感じた。

そういう経緯で、「発達性トラウマ」っていう言葉を思い出して、2年前の春ごろに読んでいた花丘さんの本を読み返していたら、自分がストレスに直面したときの身体反応と一致することがたくさん書かれていた。「ああ、フラッシュバックとかはなくても、トラウマ抱えてるんかな。ちゃんと向き合った方がいいのかもな、、、」なんてことを思う。トラウマ治療に詳しい友人がいるので、相談してみよう。

過去のトラウマとか自分の特性って、考え過ぎるとしんどくなるし、うまくやれていた時期もあるんだから、必ずしも向き合わなくてもいい気はしている。そもそも、トラウマ治療とか心理療法なんてものは存在しない時代の方が圧倒的に長くて、それでも人々はそれぞれに工夫しながら、その人なりに生きてきたんだから。

今朝思っていたのは、「良い人間でありたい」とか、「良い状態でいたい」「人に認められたい」「社会に役立てる存在でありたい」みたいな思いが自分は強いのかもしれないってこと。だから、治せるものは治したいって思う。

別に性格悪いところがあっていいし(それがあるのは普通だし)、調子悪い状態が続くこともあるし、人に認められなくても、役立たずでも、最低限、生きていけさえすればいいはずなのにね。

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ヤングケアラーの漫画

先日、貸してもらっていた資格試験のテキストを返しに大阪に友人を訪ねたときに、僕が図書館を好きなことを知ってくれてるその友人が、地域の図書館に連れて行ってくれた。

その地域には大きな大きな池があって、カフェでお茶をしたあと、池の周りを散歩しながら話をして、それから図書館へ入った。

たまたま、社会福祉系のコーナーを通ったときに、漫画家の水谷緑さんの「私だけ年を取っているみたいだ」が面陳(表紙を見せるように並べること)されていたのを見つけて読んだ。母親が統合失調症で、父、弟、母との4人家族で育った女の子(大人になって子育てするところまで描かれている)が主人公の架空の漫画なんだけど、そのストーリーは実際の取材で水谷さんが聞いたエピソードから作られているらしい。

水谷さんの漫画は、精神科病院で働く新人看護師が主人公の「こころのナース夜野さん」をレンタルして読んだことがあって好きだったのだけど、この漫画もすごく引き込まれて、図書館で立ちよみで全部読んでしまった。

(↑いま無料で読めるようなので、興味ある方がいたらどうぞ)

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たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。