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2022年に読んでよかった、 ただ1冊の魔法の本

誕生日に兄からAmazonギフト券をもらった。
金額は1万円。さて何を買おう?

子どもの服?
日用品の足しにしようか?

散々悩んだ末に、
私は本を買うことに決めた。

ギフト券は1万円だったので
本は5冊くらい買えた。

これが私の読書人生の幕開け(笑)
今思うとそんな気がする。

だって子どもが産まれてから、
いつ夜中に子どもが泣きだすか分からない状況でゆっくり腰を据えて本を読もうなんて思わなかったし、そもそも毎日とっても疲れていた。

だけど2人の子どもの成長と共に
少しずつ「自分」が帰ってきた、という
そういう感覚がありました。

昔から図書室、図書館の
あの静かな空間と
何千と並ぶ本の背表紙を見た時の
ワクワク感。あれが好きで。

というわけで最近復活した趣味が読書。
その第一歩になったのは間違いなく
兄のくれたAmazonギフト券でした。

とりあえず面白そうと買った本
その中でも特に印象に残っていて
「読めてよかった」
と思えた本を紹介します。

トップ5ではありません(笑)
ただ1冊だけです。

それが
ジェームス・ドゥティ著
スタンフォードの脳外科医が教わった
人生の扉を開く最強のマジック
」です。


何がよかったのか残しておきますね。

1.表紙

いや表紙かーい(笑)
とツっこまれそうだけど。

まずこのデザインが良い!
フォントが可愛い!
あしらいが素敵!
控えめに真ん中の星に色がついてるのも
アクセントになっている!
何よりカバーの色が好き。

ミントグリーンが目に優しい

そんなこと???
はい、そんなことです。

中身と関係ないじゃんと思われそうだけど
カバーデザインって大事なんですよ。
主に私の本選びにおいては。(知らんがな)

いかにときめくか?
ビビっとくるか?
この直感はけっこう大事にしています。
意外とその時に自分がほしい答えを
本が連れてきてくれたりするので。


2.小説かと思いきや実話

タイトルからちょっと想像できませんが、
話は小説のように物語形式で進みます。

さわりのところは
脳外科手術の場面から始まるので、
まさかその後はじまる貧乏で冴えない田舎街の1人の少年の物語こそが著者自身の話だとは。

読んでて途中で「え?」となりました。
過去と今のギャップがえぐいです。

親はアル中、鬱病、ついでに貧乏、生活保護…そんな人が医者に?どうやって?

その答えが書かれています。
気になったら読んでみてください。


3.人生の扉を開く最強のマジックは本当に存在する?


ちょっと嘘くさいですか。
そんなもの存在する訳ないよと。

貧乏でかわいそうな少年に
突然本物のマジックを教えてあげるという女性が現れる。

最初は私も「なんの宗教勧誘?」
と思いましたが。

瞑想
マインドフルネス

この辺りのワードが馴染み深いですね。

安心してください。
トンデモ本ではありません。

脳を開いて学び
実際に執刀している脳神経外科医が著者ですし、瞑想することで得られる脳の状態や神経の流れを科学的に説明してくれます。

魔法はないけどマジックなら
現実世界に確かに存在します。

からくりさえ分かれば
誰でも実行することができる。

そのやり方は本の中で書かれています。


4.1本の映画を観終わった時のような読了感


間違いなくハッピーエンドです。
バッドエンド好きにはおすすめしない。

でも人生って
できればハッピーエンドが良いですよね。

そしてそれは自分で選べるということです。


『あなたがマジックを起こせるかどうかは、
あなた次第だ。
それを誰かに教えるかどうかも、
あなた次第だ。

脳と心が力を合わせるとき、
誰もが驚くようなマジックが起きる。
それはイリュージョンでも手品でもない。

そのマジックは本物だ。

ルースは僕に最高のマジックを教えてくれた。
それは僕があなたに教えられる
最高のマジックだ』

本というものは得てして
何かを「伝えたい」という
思いから始まると思うのですが

この本のメッセージは
著者が幼い頃出会った、
その後の人生を変えることになる存在

著者に本物のマジックを教えてくれた
心優しく思いやりのある女性「ルース」
そのものであると感じます。

彼女が著者を特別な人に
選んだわけではありません。

彼女はそこにいたのが誰であろうと、
悩みや傷付いた心を見たならば
手を差し伸べたことでしょう。

その理由はただ一つ。
傷付いた他者への
思いやり」の心なのだと分かると
大きな愛の繋がりを感じずにはいられません。

そういう意味でも
とても素敵な本だなと思いました。


自分の読書人生(?)の始まりの本なので
これからも大切にして
繰り返し読みたい一冊です。


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