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夢中になれるものこそ、自分の道を切り開くミライの武器になる

今年読んだ本の中で1番、
子どもたちに読んでもらいたいなと思った本。

もともと筆者のことは
「オリィ」という印象的な名前から何となく知ってはいたけど、難病の人と組んでロボットで何か手助けしているすごい人?くらいの認識。

本を読んだらオリィさん自身が
そもそも人とのコミュニケーションが苦手だったり不登校を経験していたりと、想像してたイメージとはかなり違いました。

最初から天才肌でロボット開発ができたのかといったらそんな事はなかったのでした。


共感したところ

本の中で彼は「知っている人に聞く」ことの重要性を話している。

「こうしたい」
という夢の数よりも願いを実現させてくれる
ツールの方が溢れている時代。

何かやりたいと思ったら
まず情報収集が一番の近道だと。


そういえば大学に入って参加したゼミで
一番最初にして一番印象に残っている講義は、
「大学の試験の過去問をできるだけ多く集めること」だったなぁ。

オリィさんも本の中で

『いまは「欲しい情報を手に入れられるか?」で生き方があっさり変わってしまう。

自分がやってみたいことや、
興味がある分野について
定期的に自分が持っている情報を発信してみたり、誰かの情報に反応したりしているとだんだん世の中に知られていない貴重な情報が集まってくるようになる。

独学で勉強することも大事だが、
それ以上に大事なのは、
ネットでつながれる多くの人の叡智を使って、ショートカットできるようになることだ。』
と言っている。

何か壁にぶつかったときは、まずはそれを実際にやっている人に聞いてみよう。


「できない」を価値にする力とは

先日子どもの水着にゼッケンをつける作業で3回も糸を通す場所を間違った。
ついでに何回も針が手に刺さった。

縫い物は苦手だしできない。
料理もレパートリーが少ない上に
味付けが苦手なのでなるべくなら作りたくない。

こういうとき、その「できない」には価値があるという。
なぜならそれが「できない」人は他にもたくさんいて、みんなすごく困っているから。

それを解決するためにはどうしたら良いだろう?という思考は「できない」人にしか分からない

今では縫い物が苦手な人用にアイロンだけで強力につくゼッケンもあるし、味付けが苦手な人用に混ぜるだけ、炒めるだけなんて商品はたくさんある。

それは裁縫や料理が苦手な人だけではなく、忙しくて時間がない現代人のニーズにもぴったりだろう。

「できない」ことを恥じるのではなく
「どうやったらできるようになるか」をまず考えてみよう。
それは発明と創意工夫の種になる。


周りと同じでなくてもいい

オリィさん自身友だち付き合いが上手くできずに悩んでいた時期もあるという。
どうやったら友だちを作れるか。
そこからオリヒメの開発まで結びつけたのだからすごい。

周りに合わせようと無理に頑張ったり、
そう言い聞かせて生きていたらきっとオリヒメは生まれなかったんだろうなぁ。

『いまはもう、協調性や我慢によって友だちをつくらなくてはいけない時代じゃない。

好きなものを思いっきり夢中になり
自分の表現を外に向かって発信したり
コミュニティに飛び込んでみよう。

自分と気の合う人を探すのはとても大変なことだ。
でも1億人以上もいる日本の中で、
自分と気の合う人が1人もいないという方がありえない。

良い人との出会いがきみの人生をつくる。
なにより大事なことは、
決してあきらめないことだ。』

コミュニティに飛び込むのは勇気がいるけど、
自分の表現を外に向かって発信(note)は
これからもし続けたいなと改めて思いました!

子どもたちにも学校という狭いコミュニティで何か困ったことがあったとしても、広い世界のどこかに絶対に居場所があるし、あなたに合う友だちにこれからたくさん出会えるよ!と伝えていきたいですね。

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