ぼん | こもる

「こもる五所川原」 時間を取り戻す。 ここは宿をつくる日々の備忘録です。 komor…

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「こもる五所川原」 時間を取り戻す。 ここは宿をつくる日々の備忘録です。 komoru.co.jp

マガジン

  • ホテルをつくりながら考えたこと

    noteのお題である「ホテルをつくりながら考えたこと」というのは、是枝監督の「映画を撮りながら考えたこと」と高畑勲の「映画を作りながら考えたこと」という書籍のタイトルをお借りする形でつけた名前です。 長く続くものをつくることへの楽しみなんてものは無く、不安に押し潰されそうであり、すがる思いでこの書籍名を借りています。少しでも近づけますように。 そうして、青森県五所川原に宿をつくっています。豊かな自然とは人間が良いように形容した表現である事がよくわかる、自然への畏怖も含めて感じ取れる豪雪地帯です。 如何にして、宿は土地と自然と人と調和を持ち生きていくのか。根の張り方を探しています。

  • 雑宿泊記

    泊まった宿について感じ取ったことをまとめています。雑な宿泊記。昔ながらの旅館、和風建築の宿、少し変わったホテル等に泊まっていることが多いです。宿選びの参考にどうぞ。

  • 青森県は藤崎町での日々

    青森県で働く日々を記事にしています

最近の記事

  • 固定された記事

こもる宿ができるまで。

2021年11月24日(火) 2023年春開業に向けて宿をつくりはじめましたので、開業までに考えていたことを備忘録として残す意味も込めてnoteを。こもるは会社名になる予定(まだ予定。会社つくるのは確定。)で、籠るをひらいただけです。タイトルは小林せかいさんの「未来食堂ができるまで。」と同じ。創業までの道のりを記そうかなと。 場所は青森、五所川原という何もない場所で。立佞武多(たちねぶた)祭りがあるところです。母方の実家ということもあり、幼少期には何度も訪れていました。当

    • こもる五所川原、開業します

      2019年から構想開始した「こもる五所川原」が2023年7月14日(金)に開業します。「こもる五所川原」は日々忙しく生きている人たちに、自分の時間を取り戻してもらいたい。青森で"こもる"日々を過ごして頂きたいと思い、宿をつくり始めました。(まだ工事していますが。)ここまで来るのに沢山の方と関わり、相談をし、ようやく形となった事に感激と、深い感謝を皆様に伝えたいです。 先日プレスリリースも出しました。以下PRタイムズより 豊かな自然を残しつつ"ねぶた祭り"等の旅の拠点となる

      • São Lourenço do Barrocal

        リスボンから車で西に2時間ほど走った先にポルトガルの風土をまとった理想郷が存在する。都会のリスボンから離れ、葡萄農園のある田舎へと向かう。国土の狭いポルトガルはリスボンから2時間も走ればもうスペインの国境近くである。果てに理想郷があった。名前は sao rorent barrocal。バローカルと呼んでいるが果たして合っているのかどうかは分からないがひとまずそう呼ぼう。 ポルトガルは前情報として陰気な雰囲気が漂っていると聞いていたが、人も土地も建築物も暖かい雰囲気を醸し出し

        • 嵐山邸宅 儘 (MAMA)

          大阪は北にある豊中から車で1時間。懐かしい道を車で走りながら渡月橋のある嵐山迄向かった。今回の目的の宿は「儘(MAMA)」である。どこかの雑誌かで見た記憶。思い出すか思い出せないかの瀬戸際であった。大半は思い出せないことの方が多いが、今回は思い出せたのだ。バンザイ。 儘はレストランと併設した宿泊施設。元々は阪急電鉄の保養所だった場所を改修して作られたらしい。土間コンクリートの床は空間を引き締める。入口い置かれていたオブジェがとても素敵だった。 本当はプライベートガーデンが

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        こもる宿ができるまで。

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        • ホテルをつくりながら考えたこと
          24本
        • 雑宿泊記
          28本
        • 青森県は藤崎町での日々
          3本

        記事

          日貫一日(ひぬいひとひ)

          島根旅行2日目。隠岐諸島を後にし日貫へ向かった。山深くにあるこの場所には、所謂日本の原風景が残っている。関西で育ってもどこか懐かしい気持ちになったので、日本人は田舎の原風景を懐かしいと思うようになっているのだろうか。 日貫には夕方に到着した。見渡す限り、田んぼと畑と赤茶の瓦屋根(レンガのような色合い)の日本家屋しか無い。どの家も赤茶の瓦屋根を使っているのだが、釉薬の特徴なのだろうか。 …と思い、調べて見た所、石州瓦と言うらしい。緑豊かな風景に赤茶の瓦屋根が日貫の風景を形作

          日貫一日(ひぬいひとひ)

          Entô(エントウ)

          隠岐諸島にあるEntôに行ってきました。 酸ヶ湯温泉に滞在している時にTVでふと目にしたその日に予約した。部屋から見える海の景色が、波のように穏やかな場所。宿泊者を包み込んでくれる。そんな気がするのやしないのや、妄想しながら向かった。 島根迄は、旅と言えばのサンライズ(寝台列車)に乗り込んだわけで。子供の頃に大阪〜青森間でブルートレインに乗ったことを思い出す。これがとんでもなく良かった。圧倒的旅感がある。大学のときに読んだ深夜特急を思い出したけど、まあ、舞台は全然違うな。

          Entô(エントウ)

          4月の進捗報告

          五所川原に1000平米の家を買った。 家の庭ににある満開の桜が出迎えてくれる。隣家は無く、家の横を流れる川の音が気持ち良い。一目惚れしたので、内見もせずにノールックで「購入します」と連絡をした。不動産屋も「一度見てから決めてみるのはどうでしょうか…」という優しさを出していたが、無視して購入した。購入してよかったと思う。迷ったら買う。 で、家を購入したと言えば、移住して色々やってんな。という印象だけど実際のところは全然上手くいっていない。何が一番上手く行かないって、資金調達

          4月の進捗報告

          古民家宿るうふ 織之家

          前々から虎視眈々と狙っていた「るうふ」。やっと宿泊することができました。るうふは山梨県を中心に古民家をリノベした一棟貸しの宿。「る」めっちゃ可愛いよね。 ぼくらが宿泊した宿「織之家」は大月駅から車で20分程で、初狩駅から徒歩30分で到着するという何ともアクセスが良い場所にある。ちなみに、大月駅には新宿から「特急かいじ」で40分程で着く。ちなみにのちなみに、車中では「アカギ」を読んだ。鷲巣麻雀の進みの遅さ鈍行である👹 アカギの話はさておき、三連休の初日はとにかく晴れた。前日

          古民家宿るうふ 織之家

          bbb haus [スリービーハウス]

          2021年の夏に訪れた場所なので半年近く前の記憶を遡りながら書いています。 bbb haus は雑誌で見つけて以来、気になり続けていた宿であり、ついに宿泊することができたわけです。企業の保養所だった場所を改築して建てられたホテル。 思い出すたびに、また夏の時期に泊まりに行きたいと強く思う。 福岡県の糸島にあり、見渡す限りの自然に囲まれた場所である。気持ち良いな〜そして、視線の先には海が見えた。耳をすませば、波の音が、風に揺られる木々の音が聞こえる。 自然に囲まれたこの

          bbb haus [スリービーハウス]

          後藤客舎

          青森県の知人から「後藤客舎はもちろん泊まったよね?」と、宿をつくっている人なら当たり前だよね。のテンションで突然聞かれたけど、そんなん言われても知らんけども。実際に泊まってはいないし。 「お〜今すぐ泊まった方がいいよ、青森で一番好きだよ」と迄言うので、その日に宿泊してきた。そして、めちゃくちゃ良かった。 個人的には石川県の珠洲にある「湯宿 さか本」を尊敬しているが、後藤客舎もまた「これは…今の自分ではつくることができないな…」と思わせられた。どうにもこうにも頭を捻ったとこ

          ホテルをつくりながら考えたこと。

          2022年に「こもる」開業に向けて着々と準備をしています。2021年は時間をかけて丁寧に下拵をしたお陰もあり、何とも晴れやかな気持ちで2022年を迎えることができました。(クラファンありがっとうございました!!!) noteのお題である「ホテルをつくりながら考えたこと」というのは、是枝監督の「映画を撮りながら考えたこと」と高畑勲の「映画を作りながら考えたこと」という書籍のタイトルをお借りする形でつけた名前です。映画を一本つくる上で様々な角度から考えを巡らし一つの思いを持ち、

          ホテルをつくりながら考えたこと。

          10月の進捗報告

          (2022年1月10日記載) こんにちは。青森県五所川原でひとり、考えるためのホテル「こもる」を作っているぼんです。2019年の5月からホテルを作り始めて早2年8ヶ月も経ちました。 10月の進捗報告...なんて名ばかりで書いているのは2022年の成人式の日。3ヶ月前の記憶なんて一切無い。何も覚えていないので、何も書けない。何も書けないということだけが書ける。 2022年10月というのはきっと展示会の準備をしていたんだろうと思う。展示会をやったことには大変意味はあったと

          10月の進捗報告

          展示会の御礼。そして、クラウドファウンディングをはじめました。

          「まだ、未完のホテル展」無事に3日間の展示を終了しました。「こもる」として始めての展示会でしたが、多くの方に来て頂けたことが、心の底から嬉しかったです。一先ず、感謝の思いを伝えさせてください。本当にありがとうございました。 来場して頂いた方の中から「誰が建築しているのか」「このロゴは誰がつくっているのか」色んな質問がある中で、説明不足なことが多分にあって申し訳ない思いです。 また、最終日の時間をきちんとお伝えできていませんでした。19時に完全撤収ということもあり、18時頃

          展示会の御礼。そして、クラウドファウンディングをはじめました。

          「まだ、未完のホテル展」の名前について考えたこと

          2021年11月26日の13:00〜から『まだ、未完のホテル展』を開催します。と先日twitterとFacebookでも伝えたところ、「頭痛が痛い」「馬が落馬する」という声もちらほら上がってきたんですよね。いや、まあそうだよな。と思いつつ。 その話は確かに議論はしていました。「あれは、未完の大作」だった。と、完成せずに作者が生涯を全うしてしまった作品になったらどうしようかという思いがあったんです。んなことは無いだろうけども。いや、あるかもしれん。 そう思うと、ロゴを亀の甲

          「まだ、未完のホテル展」の名前について考えたこと

          9月の進捗報告

          2021年11月7日 青9月の進捗報告を書いていますが、今は11月です。「青森は寒いの?」とそれはもう頻繁に聞かれていますが、「11月7日現在は暖かいです。」ということだけお伝えしておきます。 さて、9月の記憶が正直ままならないのです。9月は一体何をやっていたのか。思い出せることは、ユニバに行ったことだけかもしれない。毎月しっかり書くぞ!と意気込んでいてもどうしても1ヶ月遅れてしまう。(何なら10月も遅れてしまっている既に。)というわけで、9月を振り返ったところで何の意味

          9月の進捗報告

          sequence MIYASHITA PARK

          お久しぶりの宿泊記についての投稿です! 渋谷はMIYASHITA PARKにある「sequence MIYASHITA PARK」に泊まってきた。MIYASHITA PARKにあるなんて「どれだけ浮ついたホテルなんだ?」と斜に構えた姿勢で行ったわけだが、満足して家に帰りました。奥渋まで徒歩20分。MIYASHITA PARKの屋上はみな浮ついている感じが勝手にしている。 「sequence」は渋谷の駅から歩いて5分程度。MIYASHITA PARKから直結しているため、渋

          sequence MIYASHITA PARK