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よくできる子への期待と、大人としての弁え

腹が立っているような、悲しいような、ざわざわした気持でいる。

それというのも、甥っ子がとても優秀で見どころがある。
親戚一同が期待を寄せているのだが、その期待の気持ちを甥に伝えることが正しいのか、疑問に思っているのだ。

幼少期より運動神経も勘も良く、勉強も難なくこなしてしまう、親や親戚の贔屓目無しにもすごい子なのだが、だからと言って、当然ながら大人なわけではない。
成長と共に、周りの期待がちょっと重たく、面倒なのかな・・・と感じられるところが見られた。
「やりたいことは特にない。お金をたくさん稼ぎたい。それで自由になりたい」
と呟いた時、彼は小6か中1だったので、私は心配になったものだった。考えすぎかもしれないが。

やれば1人でも学んでいける子に対しては、心の中では盛大に期待を寄せつつも、そっとして置くことも大事ではないだろうか。
本人が助けを求めたり、要望があった場合は手伝ってあげて、あとは本人の好奇心を大切に、見守ってあげた方がいいんじゃないだろうか。

周りがやいのやいの言いすぎて、うんざりしているんじゃないかと、甥のことが気がかりだ。

本人が頑張った結果の祝福は盛大に、でも、あれしろこれしろの指図は、親でも先生でもない立場は弁えた方がいいだろう。

学歴至上も、果たしてあれだけ優秀な子には意味があるのだろうかと思う。
どこかの大学に行きなさいなど、今の受験システムもわかっていない我ら大人が口にするなど無意味で、必要であれば本人が準備するだろう。
親族としてできるのは応援とカンパくらいじゃなかろうか。

雑音ではなく、自分の心の声を聞いて、道を進めてほしいなーと願うばかり。

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