やかましい小娘

映画と書評と自分の日々のつれづれについて超低速で気ままに投稿します

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最近の記事

アニメ「勇気爆発バーンブレイバーン」と同性間の恋愛、そして政治的利用とは

はじめに~諸注意~  アニメ「平家物語」以来ほぼ2年ぶりにテレビアニメをリアルタイム視聴し、どっぷりとはまった私が、今一度ブレイバーンについて考えてみよう、と思い立ち今文章を書き起こしています。この文章は先月末に最終回を迎えた勇気爆発バーンブレイバーン最終話までの放送内容、および関連番組(webレイディオ、最終回後特番等)、現在販売されている(されていた)作品関連の雑誌インタビュー、およびSNSにおける制作サイドの発言、トークショーの内容等を前提に書き、それらすべてにかかわ

    • 私の乳房と性自認

      「性自認」について 恐ろしく眠い。眠い。眠すぎる。生理前ではないんだけど、眠すぎる。なんでだ。 今日は表題の通り、性自認の話をする。 以前から気になっていた漫画家さんの山内尚さんの作品に対するコメントで『私、この方の漫画を初めて読んだのですが、乳房の除去手術をするのが、わかりました。 空虚を抱えた人なんですね。なるほど。』とつけた人がいた。 https://x.com/kskspiyo/status/1747288590059741661?s=46 もうちょっとわけわか

      • 映画『僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンが美味い。』の町からそんなに遠くない町で生まれ育った小娘は、『僕ラー』が気持ち悪くてしょうがない。【観賞後記】

        この記事は、映画のネタバレを大いに含みます。  題にあるように、私は『僕ラー』の舞台となった富山県射水市からそう離れていない町で生まれ育ち、大学で町を離れ、京都でこの映画を鑑賞した。どれくらいこの町から離れていないかは、言葉でわかる。私の町は、この町の言葉と絶妙に似ている。私も「~ちゃ」という特徴的な語尾は、私の方言とも共通している。町の規模も、雰囲気も、とてもよく似ている。  だから、この映画は、すごく、気持ち悪かった。  家父長制と、保守と、外的なもの(物・者)を

        • パンセクシャル当事者であるということと、自分が持っているセクマイに関する知識量

          まず、私はパンセクシャルである。それはおそらく多分間違いなのである。これを自覚しだしたのは高校二年生くらいの頃からで、はじめて自分が『パンセクシャル』であると言ったのは高校三年生の夏のことである。うっかり、私が口を滑らせたというか、そんな感じで相手が私のセクシャリティーを知り、そして相手もまた同じセクシャリティーであるとカミングアウトしてくるという、おそらく人生でもう二度と経験しないであろうミラクルが起きたからであった。 自分が同性に対していだいたと(おそらく初恋)、

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          The Books of all Time⑴ 窮鼠はチーズの夢を見る

          「窮鼠はチーズの夢を見る」水城せとな  小学館2004年~2009年連載  2020年番外編「ハミングバード・ラプソディー」描きおろし 今日は実家に帰る日で、いい加減買っておきたかった来年度用のロルバーンの手帳を買いに梅田ロフトに来ていた。スケジュール管理が苦手な私にとってロルバーンの手帳は究極のシンプル手帳でこれがないのは死活問題なのだ。  ぶつぶつと六階の手帳売り場で吟味してやっとこさ手帳を手に入れた後、私は階を一つ上がってヴィレッジヴァンガードに入った。このお店、置い

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