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大人のおむつ

最初に断っておくが、決して一部の方の性的嗜好の話ではない。
そう言う事で、私の嗜好でもない。
昨今お断りテロップが流行っているらしいので、私の文章にも入れておこうと思って。

さて、題名の件だが本気の話。
誰しも可能性があると思うが、歳を取ると寝たきりになったりでおむつになる可能性がある。
人間生まれた時は、所構わず出したい時に出す。トイレと言う隔離空間でなくても、便意を促されると出る。
動物並みに屋外&裸なら問題は少ないが、衛生学的にも道徳的にも問題なので、場所を限りいつでもどこでも出せる訳ではなくなる。

もちろん、人間とは言え動物なのでそれでも抑えきれない衝動に駆られる場合もあるが、人としての人権と尊厳と言うものを無くす事になる。

若い間は、人前で屁を出すだけでも大変で大小問わず便となるともう大問題。
トイレトレーニングと言う道徳的教育をされるまでは、かくも人間は動物的自由で行動していたのに、急にある日を境に人間としてを問われる事になる。

この道徳観や、植え付けらる羞恥心と言うのが老人になった時にまた大きな問題になる。
ただでさえ、老人になると脳は衰え自分をコントロールできなくなる。
やってしまったことでさえ、やっていないとキレる老人もいる。
最後まで車が悪いと言い続けた、所謂”上級国民”もいた。

老人になっておむつを履くことに対する一番の抵抗は”羞恥心”だと思う。
「そんな赤子でもあるまいに」とか、
「そんな事くらい自分で出来る」とか、そう言う怒りだと思う。
だが、現実問題として足腰が弱るとトイレが遠くなる。便意に対して鈍感になる。
漏らすのが怖くなると水分の接種を控えて、他の病気になる。
など、問題だらけ。

なお、私の祖母は病院から家に戻り、明日から息子に下の世話にならないといけなくなった時、その前からそれだけは嫌だと言っていたのだが、翌朝静かに息を引き取っていた。
それほどまでに尊厳を守りたかったのか。

と、言う長い前置き。

では、どうすれば?

これ、ある程度の年齢で経験しちゃえばいいのでは?
それで、ああ、そんなもんか~って感覚を持ってしまえばいいのかも。

好んでそう言うお店でされてる方は別として、保険適用で被介護者研修を65歳くらいで受ければ良いのです。
そこで、おむつに大も小もやってみる。
プロの方に片付けてもらう。

私みたいに入院経験すら無い人間には、看護や介護される事ですら難しい。そして、トイレトレーニングで植え付けられた、何かを着用したまま便をしない、と言う何十年もやってきた「当たり前」に対する反抗。
人に便を片付けてもらうと言う、一番の羞恥。
常識を覆す必要がおむつにはあると思うのです。
捨てる物がたくさんある。

これが一番難しい。

ただ、これ初回からスムーズに出来てしまうと、そう言うのが好きな人?
ってあらぬ疑いを掛けられてしまうが。

夫婦で参加して、相手を介護してみるのも良いのかも知れない。
何か覚悟が生まれるのか、それともお金で解決に向かうのか、はたまたそこで離婚になるのか。
夫婦の老後を考えるにあたって、とても大事な乗り越えるべき問題だと思う。

これからは「おむつトレーニング」、これは必要だと思う。

自己肯定が爆上がりします! いつの日か独立できたらいいな…