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幼少期の事件【その2】


昨日は三輪車で遠出をして怒られた、と言うエピソードを書きました。

本当に子供と言うのは大人では考えられない事をするもんですね。
(他人事)
では、今日はその三輪車で更にアホな事をした子供を紹介しましょう。

擦り下ろし事件

私は第2次ベビーブームのピークから、ほんの少しだけ外れていたので、住宅地の中では同じ歳の子が少なかったのです。
もう、兄の世代は幼稚園や小学校に通っていたので、日中は一人遊びが基本でした。
私の住んでいたマンションの前の道は、大通りに向かってちょっと坂道がありました。大昔はきっと土手だったのだと思います。
三輪車のスピードに不満を抱いていた私は、何を思ったのかその坂道を下る遊びを発見したのです。
自分で漕がなくても進む。
自分で漕ぐより早い。
自然と万有引力を発見したわけです。

最近、電動スケートボードの安全性について問題になっていますが、その一つにホイールの小ささから来る、走破性の問題です。
小さな段差一つで前転してしまいますね。
三輪車もちょっと車輪径は大きいですが、それでも大人の手のひらくらいなもんです。
スピードを出せばブレるし、止まらない。

三輪車を止める主なブレーキは、足の裏です。
ザーと滑らせて摩擦で止まるわけですね。

はい、ここからアホが始まります。

常に靴を擦り付けて止めているが、他では止められないのか?
と疑問を抱いたのです。
ふむ…
どう頑張っても掌は難しい。後、地面に程近い物は何か?

膝!!

膝!?

あろうことか、私は地面と膝を擦れば止められるのでは?と思いつき実行したのである。
考えなくても分かる結果をやってみないと分からない所がアホの子。
ええ、やってみましたとも。
ですが、座って乗ると、前輪に付いてるペダルは、とてもじゃないですが足を置いておける状態じゃない程グルグルしているので、足を外に投げ出す。
だが、それで膝を付けるのは難しい。

では、どうしたか?

後ろの車輪と車輪の間にステップがあって、立ち乗りが出来る構造だったのです。後ろで蹴って進む感じですね。
ここに屈んで乗る事により、更に空気抵抗を減らす姿勢を取り、最高速度を高めました。
これを体感だけで発明してしまう子供は、きっと天才ではなかろうか?
将来、理系に進めば。世界をちょっとだけ救えるかも知れない神童です。

だが、バカと天才は紙一重と言う名言も世にはございまして、どっちに転ぶかで呼び名が変わる訳です。
私は前者だったのでしょう。

空気抵抗も減り、ペダル問題も解決し、ステップから腰を落とし真下に膝を下ろしました。

はい、瞬殺で膝の皮膚はアスファルトに削られ、秒ですっ転びました。
中の皿が見えてるんじゃないか?って位、擦り下ろし膝になりました。
アスファルトって硬いし、ザラザラですからね。
ついでに派手にすっ転び、他にも肘やらもケガしました。

どうして、子供はこんなアホな事ばっかり考えるんでしょうねぇ…
世間の親御さんは常に心配で、イライラしてるのが良く分かります。
三輪車を引き摺りながら、大声で泣きわめく事に気づいた母が家から飛び出してきて、
「どうしたの?車に撥ねられた?大丈夫?」
と聞くのですが、自分でもこの時点でアホな事をした結果だと気づいていたので、取り敢えず泣き喚き、本当の事を言わず、消毒をしてもらいました。
ダッテ、イッタラヨケイニオコラレルモン。

まぁ…今の世なら即病院行きなんでしょうけど、そこは昭和の母。
風呂場に放り込み、水で洗って、オキシドールぶっかけて終わりです。
基本、ケガは何も貼ったりしないのが一番直りが早い、と言う民間療法が当然でしたので、ガーゼも包帯もなしです。
だから、小さい時にはバンドエイドが憧れでした。
ウチって、本当に貧乏だったんだな、と今では思います。
頭をぶつけても、すぐにレントゲンなんてもっての外で、数日様子を見てやばかったら病院行こう、くらいのもんです。
良く、生き残ってきたな私。

ま、その後膿が出たり瘡蓋だらけになったりしてましたが、取り敢えず治りました。今も膝に痕は残ってますけどね。

こんな幼少期だったからアホになったのか、それとも元々だったのか。
難しい問題だ。








自己肯定が爆上がりします! いつの日か独立できたらいいな…