マッチングアプリで27歳の女性と会った。いいね数カンスト値の人気会員だ。待ち合わせ場所に行くと、綺麗な人が立っていた。

初めましてって挨拶するけど、5秒で分かる。気が合わなそう。妙に背筋を伸ばしてカツカツとヒールを鳴らして颯爽と歩き出す彼女に並んで隣を歩く。

道行く途中

「さなぎさんはあのワッフル店に行ったことがありすか？私個人的に、本場のものに食感が似ているように思うんです」

へぇ...w

さすがですねぇって言うしかない、本場に行ったことがあるのかな。

「本場のワッフル食べたことあるんですね！すごいですね」

っていうしかないだろそんなのww

意識高い系だ！多分。筆者が最も苦手なタイプ。そんなわけでもう最初の5分で帰りたかった。

お店に着いて、その子に

「どんな人探してるんですか？結婚相手とか、お付き合いしたい人とか、お友達なのか」

と聞いたら、

「プロフィールに書いたように、お付き合いしたい人...です。仕事したいんですよ、私。意外に働くの好きで（笑）私には結婚願望はありません。そして子どもも望んでいません。

さなぎさんは女性の社会進出についてどうお考えですか？女性だけが子育てって。私は田舎街に生まれました。そうしてこう教わるんです。

"まず結婚しないさい。それが女性の幸せだ。"って。おかしくないですか？固定概念の押し付け、とも取れる。

今の私からはハッキリ言えます。その幸せって明確に"NO"なんですよ（笑）

だから抜け出してきた。その瞬間この東京で1人で自立するって決まったんですよ。」

筆者は隣の席の女性のお尻を見ていてあんまり聞いてなかったんだが、たしかそんな内容だった。

「すごいですね。素敵です。しっかりされてますね。その発想はなかった...！」みたいな相槌をランダムで返していた。

「○○先生の本をお読みになったことは？ご存知ないかぁ〜、興味深いのに」と始まっちゃったんで適当に話を合わせつつ、タイミングを見てこれ飲んだら行きましょう(^^)とお店を出た。

買い物があってここで失礼、とさなぎは駅まで見送ることなく退散してしまった。

アプリでお礼を送ろうとしたらすでにブロックされていた。

今回の教訓は共感って大切だなって思った！

33歳になった筆者のさなぎですがアラサー以降って男性も女性もどうしても自分の価値観が凝り固まってきます。なのでどうしても相手が話してる時に口を出したくなる。

ただ同世代でも「うんうん！」って最後まで聞いてくれて、そのときの気持ちを一緒に想像してくれる。

そのときに初めて知識や経験から
「そういうときってこう思うよね」

とか、

「私たちが20代の頃ってそういうのことに気が付かなかったり気にしなかったよね」

とか。

そのときに初めて「素敵な女性だな」とさなぎは思います。

そういう人って柔軟だから会社の若手の価値観も取り入れるからどことなく意見や身につけているファッション含め若々しくて、なんて良い歳の取り方をするんだろうと。

綺麗な人はいくつになっても綺麗だよね。

これからもマッチングアプリでいろんな人に会って嬉しい思いも嫌な思いもしたいな。色んな話を聞いてみたい。

知識や経験は誰かにマウンティングしたりひけらかすんじゃなくて、誰かに共感するために使いたいと思った今日この頃。