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34歳、今日こんな服。(マティス展へ。)

5月、1人で美術館へ行った。
ずっと楽しみにしていた「マティス展」だ。

晴れていて風が強くて、好きな天気だった


最近一週間を泳ぎ切って、日曜日の午後ぐったり横になってもスッキリしない…
心の充電が必要!

結果、とてもよかった。

100年以上前の作品を肉眼で見られる喜びを体感できたこと。
風で揺れる木の葉の音を聞きながら上野を1人で歩いたこと。
ミュージアムショップでトートバッグを買ってそのまま荷物を入れたこと。

今月のnoteは「お出かけの日のコーデ」と「マティス展で感じたこと」をまとめました!
画像たっぷりなので楽しんでいただけたら嬉しいです。

【34歳、この服着て美術館へ。】

さて、美術館に着ていった服・バッグ・靴はこんな感じ!

暖かいけど風が強い日だったから、長袖にした!

【ミュージアムショップでトートバッグを買う。】

ミュージアムショップにもかなり期待していた!
美術館+雑貨屋に行くみたいな気持ちで入館。
トートバッグの種類がすごい、、!少し悩んで決めたのがこちら。

ずっと身につけてみたかったカラフルバッグ しっくりきて嬉しい

【マティスが教えてくれた5つのこと。】

「その1」実物を見よ!

20歳のわたしが一番好きだったマティスの作品は「金魚鉢」だ。
カラフルで大胆なタッチ。
直感で「この絵好きだな」と思い、当時ガラケーの待受画像にしていた。

今回の美術展も「綺麗な色使い」が目的だったけど、
「あ、実物の方が好き!」と思ったのは意外にも墨で描かれた作品だった。

「オレンジのあるヌード」実物がすっごくかっこよかった!!大きい。墨の温かさ。
礼拝堂は厳か、というより「クール!!」と感じた。

ネットで調べれば出てくるマティスの絵画。
でも「実際に見る」と印象がかなり変わると思った。

服も然り。
ついネットショッピングが多くなっていたけど足を運ぶの大事!と感じた。

「その2」「映え」は恥じゃない。

マティスは室内画のために、モデルの衣装や絨毯、雑貨まで手作りすることもあったそう!
また平面的な絵画の中に「モデルをいかに自然に配置するか」模索していた。

この説明文を読んだ時
「うーん!結構作り込んでるんだな!」と感じた。

四角形の中に理想の世界を演出する。
それってなんかインスタっぽいな。。!

私はここ3年インスタグラムを主な活動の拠点にしていて、
ついに6月、フォロワーさんが2万人を超えた。

インスタ運用についてはコツコツ色々試してみた結果なので自信を持っているのだが、
どうしても『「映え」って若い人が夢中になっている浅はかなもの、と思われてるのでは?』という自意識があり本当に近しい人にしかこの活動を明かしていない。

ただ今回マティスがブレイクの過程で試していた「室内をとことん作り込んで1枚を仕上げる」という手法を見て、
色々試してみることって悪いことじゃないよな。と背中を押された気分になった。

「その3」 さあ削ぎ落としてみよう。

こちらの「夢」という作品、美術館へ行くまではあまりピンと来ていなかったんだけど、実物を見てなんだか心が惹かれた。

穏やかに眠っているモデルの奥が真っ黒。
マティスはいろんな色を使って絵を仕上げるイメージがあったが、これは使っているカラーが少ない。
気になってじっと見つめてしまった。

私は「おしゃれが好きなのに何か垢抜けない」のがコンプレックスで、
この3年くらい自分の全身コーデをスマホで撮影して分析している。

自分のファッションを客観視して気づいたことの一つに
「色と柄が多くてなんだかチグハグ」がある。

試行錯誤して行くうちに無地・モノトーンやベーシックカラーをメインに、
差し色はほんの少し、もしくは入れない。というスタイルに落ち着いた。

迷った時に「一度削ぎ落としてみる」って大事!

「その4」慣れた手法を忘れ、心のままに表現する。

最晩年まで創作を続けた画家。

今回の美術展で楽しみにしていた切り絵!
「ジャズ」という作品群はコミカルで楽しい雰囲気とどこか漂う不穏さがある。

ショッピングピンクの馬に目を奪われた。

切り絵を用いて「慣れた手法を忘れて、心のままに創作する」という解説を読んで
「慣れを捨てる」チャレンジしたい、、!という気持ちになった。
頭を使わず習慣化していることを一度解体してみよう!という感じ。

緊張しがちな私は、初めてのことに挑戦するとき体が覚えるまで・成果が出るまではもがくのだが、
一度慣れてくると楽しよう、怠けようとクセがあることを思い出した。

生涯歩みを止めなかったマティス、情熱がすごい。

「その5」 もう34歳だけど、まだまだもがいていい。

こちらの絵のタイトルは「豪奢、静寂、逸楽」
贅沢に・静かに・気ままに、という意味。
わたしが「休暇に求めること」すべて、、!!

美術館に行った日は長女は幼稚園へ、次女は母が預かってくれていた。
まさに「今日のわたしの絵じゃん!!」と嬉しく鑑賞した。

初来日のこの絵画は、奇しくも今のわたしの年齢34歳ごろ、マティスが描いたもの。

ハッピーな明るい色使い、綺麗なグラデーション、「東京事変」の曲「キラーチューン」を聞いた時のようなスカッとした気持ちになる。

ただマティスはこの頃まだ手法の模索中で、修行中、悩みの最中にいた。
そしてこの絵を完成させても「どう描いていこうか」わからなったそう。

まだまだもがいていいんだ。とメッセージをもらった気がする。

【無駄がなけりゃ意味がない】

久しぶりに1人で普段の生活から離れた「美術鑑賞」をした。
たくさん感じることはあったけど主に再確認したのは2つ。

① 実際に足を運ぶことで気づくこと、すごい多い。
② たまには慣れた手法をやめて、情熱のままにアウトプットする。

不器用でイレギュラーなことに慌ててしまうわたしは、いつもの生活で「家族に事故がないように、ケガがないように」を重要視している。
ただ「情熱」「心のままに」を最近していなかったな、と思った。

少し立ち止まるきっかけになった5月のこの日のこと。
記録できて嬉しい!
最後までお読みいただきありがとうございました。

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