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私のブルーデイの救世主、吸水ショーツの話をさせてほしい

生理中のデリケートゾーンの肌荒れに悩まされ続けて十数年。ついに救世主が現れたので聞いてほしい。これはダイマです。

女神の名前は『吸水ショーツ』。

マジでマジでマジで良かった。
肌荒れからも不快感からも綺麗に解放された。しかも女神はユニクロに売ってる。二千円くらいで。

というわけで、誰にも頼まれていないのに吸水ショーツの魅力をお伝えしていきたいと思います。
皆使って、あわよくば市場広がってほしい。かわいいやつとか、気軽に買えるようになってほしいので。
また、魅力を紹介すると言ってもメリットばかりではない。人によっては合わないこともあると思うので、その点についてもちゃんとお伝えできればなと思う。

ただし、私は出血量が少ないタイプなので多い人には参考にならないかもしれないことは、最初にお知らせしておく。
多い人の体験レポも存在するので、そういう方は是非そちらを参考にされたい。

良いところ

蒸れにくい

ナプキンで肌が荒れる理由の一つに、蒸れが上げられると思う。
どんなナプキンも接着面は基本的にビニール製なので、通気性が最悪なのである。
私の場合はそれに加えてナプキンの”ふち”が肌に擦れるダメージが積み重なり、3日目くらいで肌の限界を超えて荒れる。
特に夏場は百発百中荒れるし生理が終わっても中々治らない。
ただでさえ生理で一週間も不快感に耐えなきゃいけないのにそれが数日延びるのだ。控えめに言って無理。

それが吸水ショーツではまるっと……とは言えないけど、割と解決した。

吸水ショーツは、布ナプキンをショーツと一体化させたような形をしているので、ナプキンのように”ふち”がない。(ユニクロの吸水ショーツは縫い目すら存在しない)
しかもナプキンに比べて体にフィットするので、摩擦は大幅に軽減される。

ではビニールが担っていた水分をせき止める役割はどうなっているのか?というと、防水シートが使われている。例えばユニクロの例で言うと、撥水布をラミネートしたものが使われているようだ。
防水性と通気性はトレードオフなので、もちろん普通のショーツに比べたら蒸れるが、ナプキンよりはずっとマシだった。

というわけで、終わりかけでめちゃ量少ないけどナプキン付けないといけないから肌荒れが加速する……!という時期の対策にはかなり有効だった
水分が少ないので蒸れにくく、擦れないからかゆさがな……くはないけどちょっとマシ!
荒れる前に吸水ショーツを使えば、そもそも荒れないので、私は十数年戦い続けた肌荒れからついに解放されたのである。

漏れにくい

私にとっては肌荒れ防止がメインのメリットだったが、その他にもメリットはある。

私はピルを飲んでいるので比較的出血量が少ないのだが、それでも多い日の夜なんかはたまに漏れる。
それもこれもナプキンのせい……というよりは私の寝相のせい。横向き寝なのでナプキンがずれやすく、横から漏れるのだ。伝い漏れじゃない。ダイレクト横漏れ。

加えて、粘着面がはがれてしまうこともある。交換しなきゃいけないという性質上、これ以上粘着力を上げる訳にもいかないだろうし無理からぬことである。
羽つきにすればある程度防げるのは分かるんだけど、羽部分のふちも私の肌には凶器なので、できるだけなくしておきたいんだよな。

結論、吸水ショーツは漏れなかった。何より安心感があった。
通常のサニタリーショーツ+ナプキンよりずっとフィット感がある上、吸水部分がしっかりショーツにくっついているのではがれようもない。
しかも吸水ショーツってナプキンと併用できるので、更に吸水力を上乗せできる。いや私の場合そこまで必要ないけど、安心感は段違いだった。

ここまで書いて気付いたんだけど、フィット感については普通にユニクロのエアリズムの実力って可能性もあるかも。GUで買った吸水ショーツは、正直そこまでのフィット感じゃなかった。

そう、女神はGUにも売ってる。けど、個人的には上記の理由からユニクロの方がおすすめである。GUの方がちょっと安いけど、ゴワゴワするしお尻までカバーされてないし吸水量が少ないし……。
ただGUの方は吸水面以外はコットン素材なので、エアリズムが肌に合わないと言う方にはおすすめである。普通のサニタリーショーツの防御力を底上げしたい、という方にも良いと思う。

お風呂上がりが楽

これは嬉しい誤算だったんだけど、お風呂上がりが圧倒的に楽。
うっかりが多いタイプの人類なので、お風呂に入るときにナプキンを持って行くのを忘れがちなのだが、吸水ショーツならそもそも持って行かなくて良い……!

しかも、あの、お風呂上がりにナプキン付けるときって妙な焦りが生まれませんか?
お風呂出てから体を拭いてショーツを履くまでにそれなりに時間がかかるのに、更にナプキンを取り出して付けて……その間に垂れてきたらどうしよう……っていうあの焦り。私はめちゃくちゃ苦手です。

しかもそのタイミングでナプキンを忘れてることに気付いた時の絶望感。実家に住んでた頃は急いでお風呂場から出て、他の人がトイレに入ってることもあった。詰みである。

でも吸水ショーツなら、垂れても大丈夫!それを受け止めるためのショーツだから……!
ナプキンを持ってなくても大丈夫!その為のショーツだから……!
というわけで、お風呂上がりはめちゃくちゃ楽になった。

これは想像になるが、お子さんをお持ちのお母さんにも便利なのではないだろうか。
お風呂上がり、脱衣所に子供が入ってきてあわや血を見せることになる可能性が低くなって便利だと思う。多分。想像だが。

悪いところ

交換しづらい

メリットがあればデメリットもある。
こんなにも使い捨てナプキンが普及しているのはひとえにそれが合理的だからだろう。
大量の経血を処理するのに、使い捨て程効率の良い形はないと思う。外でも気軽に交換できるし。

そう、吸水ショーツ、外で交換するのは難しい。
スカートならともかくスキニー履いてる夏の日なんか絶対無理。脱げないもん。

しかも交換用のショーツを持ち歩くのも嫌だし、交換した後のショーツを持ち歩くのはもっと嫌。万一鞄を置き忘れたら、血まみれのショーツが入ってるのに……!ってより焦ってしまいそう。
というわけで、私の場合は外では絶対交換しない方針だ。これが、多い人には参考にならないかもという一番の要因だ。

とはいえ、私にも吸水ショーツだけでは心許ない日もある。そんな日は、ソフィのシンクロフィットと併用することにしている。
当たり前だが吸水ショーツはどろっとした部分は吸い取ってくれないので、その対策としても有効だった。

更に夜お風呂上がりに履いて、朝になって交換して*1……っていうのも面倒なので、夜はナプキンと併用して、朝はナプキンを外してそのまま出かけている。
動きの少ない夜の間なら、肌が荒れにくいからだ。完全に肌荒れに生活を支配されている。

だから、完全に吸水ショーツだけを使うぞ!というのはあんまりおすすめしない。それなら布ナプキンとかの方が使い勝手が良いと思う。

洗濯の手間が増える

でも洗濯が面倒じゃないの?ってお思いのそこのあなた!
もちろん、手間は増えるよ……!

ただ、当初思ってた程の手間ではなかった。
私の場合は、お風呂に入るときに一緒に持って入って、よくすすいでネットに入れて洗濯機にぽい。他の洗濯物と一緒に洗っている。
漬け置きしてから洗うことが推奨されているけど、すぐ洗う分には漬け置きしなくてもそこまで問題なさそう。
乾かすときも、普通に干せば割とすぐに乾く。夜部屋干しして、翌日の夜には使える状態になっている、という感じ。

当たり前だけど、多い日のショーツをすすぐときは水が真っ赤に染まるので、血を見たくないタイプの方にはあまりおすすめ出来ない。
と言っても、例えば終わりかけならほとんどすすがなくても洗濯機に入れられる。
血は見たくないけど肌荒れがちょっと……と言う方は、終わりかけだけの使用をおすすめしたい(血を見たくない度合いにもよるが)

初期コストがかかる

使い捨てじゃないってことは節約になるのでは?!って思うだろうけど、初期コストが結構高い。

まず、1枚のお値段が二千円くらい。洗い替えに3枚、できれば4枚くらいは必要だろう。つまり初期投資に6000円~8000円くらいかかる。

これは人によってばらつきが大きいと思うけど、使い捨てナプキンを使用した場合の月の生理用品代が最低800円くらいと言われている。
ということは十ヶ月くらいで元が取れる……かというと、残念ながら前述のように吸水ショーツだけで過ごすのはかなりハードルが高い。
つまり、月々にかかるお金はゼロにはならないのだ。吸水ショーツがどのくらい持つのかは不明だが、普通のショーツと同じくらいと仮定しても、1~2年で買い換えが必要になる。

だから、ちょっとは節約になるのかも知れないけど、合わないリスクを抱えた初期にどーんとコストがかかるデメリットを相殺できるほどじゃないだろうな、と私は思っている。
とはいえ、比較した場合に極端に高額になる訳ではないので、コスト以外の、例えば肌荒れ対策や環境への配慮などの目的があるなら十分選択肢に上げられるレベルだろう。

もちろん、上記の計算はまるきり切り替えた場合のコストだ。最初は1~2枚だけ買って、来そうな時や終わりかけだけ使う、という場合は初期コストは半分くらいに抑えられる。
月々の出費も抑えられるし、ナプキンの不快感も軽減されるはずだし、この方法が一番コストとメリットのバランスが取れそうだ。
初めて使う方はこの方向で、お試しで使ってみることをおすすめしたいなと思う。

おわりに

私が生理用品を選ぶ指針は、「絶対妥協できないポイント」を守れるかどうかに尽きる。
つまり、私の場合は「肌荒れしにくいこと」「めんどくさくないこと」「コストが高すぎないこと」の三点。その三点さえクリアしているならば、本当はその辺で買える適当な生理用品を使いたい。
サステナブルとかくそ食らえと思ってる。嘘。そこまでは思ってないけど、そこまで考える余裕が私にはない。

だって、たったそれだけのポイントを満たすものが中々見つからないのが現実なのだ。

生理中って自動で肌が荒れるし、だるくて何もしたくないものだから。その上腹まで痛い。
最初から負け戦。私達にできることは、できるだけ被害を最小限にとどめることに尽きる。サステナブル言ってる場合か?って、私は思う。

吸水ショーツは、そのパートナーとして、限りなく理想に近い物だった。その上気にかける余裕がなかったサステナビリティに配慮までできる。
私にとっては正に女神で、救世主だった。
だから、絶対なくなってほしくない。ずっとユニクロで買える物であってほしい。ドラッグストアやランジェリーストアで買えるようになると尚良い。
そういう、縋るような気持ちでこの記事を書いている。

とはいえ自分に向いていない物を使ってほしいとは思わないので、メリットもデメリットも、できるだけ正直に、正確に書いたつもりだ。
もしかして自分に向いてるかも、と思った方は是非使ってみてほしい。いきなり揃えるとコストがかかるし、使ってみないと分からない部分もあると思うので、一枚だけ買ってみて、まず少ない日に試してみるのがおすすめだ。

生理がある全人類、自分にぴったりの生理用品を使ってほしい。
もしもこの記事がその一助になれば、これほど嬉しいことはない。

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