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ADHD一進一退

今日も今日とて調子が悪い。仕事がもう隙間も余裕もどこにも無いほど詰まり切っているのに、うまいこと頭が働かなくて絶望的な気持ちでいる。

引き出しからハサミとメジャーを出して、仮縫い修正を始めようとトワルに向かったところ、手元にハサミが見つからなかった。
言った通り、使うためにあるべき引き出しから出したところなのだが、手元に無いのだ。

パターンデスクの上や床には、洋服やトワルや書類や生地スワッチが畳まれ整理された状態で堆積している。多少動かして探してみても見つからないため、真剣に捜索するほどに整頓は崩れ物が散らばり、部屋は雑然としていく。

諦めて、再び「ハサミ・カッター」と書かれた引出しを開ける。布切鋏はもともと4本入っているはずだが、 さっき開けた時点では2本しかなかったため、残り1本を取り出して机に戻るとメジャーがない、それも「メジャー」と書かれた引き出しを開けたところ入っておらず、それも6、7個はあるはずなのだがとにかく無いので、机の上を探しに探し、ようやく出てきてトワルに向かったところ、ハサミが無い。

「今あったはずのモノ」を探すのに5分10分、1時間でもあっという間に取られ、私がいつも時間に追われているのは大体このせいだ。
探しに入る前に諦めてスペアを手に取るか、今できる作業に切り替えれば良いと思うのだが、その場に立つとそれがなかなかできない。探し始める時は、今しがた手の中にあったものがどこにも見つからないという事態が毎度毎度、新鮮に信じられない気持ちなのだ。

風邪を引いた、熱が出てダルイなど、自分の「体調」が悪いことには比較的簡単に気づけるが、前頭葉と精神の不調については今でも自己判断が難しい。

やりたいことを仕事にできてていいね、などと言われることもある。それしか方法がないから自営業をやってるが、発達障害者にとってはそれもそう簡単にいく話ではない。
「やりたい仕事」を実現させるために必要な10のうち、自分に向いてることは2くらいしかないことがわかったとする。それでも仕事を続けるためにどうするか?残りの8のうち、どれを外注し、どれを自己鍛錬し、何を諦めるか?

自分の持ち時間と資金を睨みながらどうにか判断してギリギリでことを進めている間にも、日々体調も精神もグラグラする。
答えが見つからない。

ああもう、子供のお迎えに行く時間だ。

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