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補聴器を外すことで見えてきた、聴覚障害者の生活の課題と改善策

私は、耳が聞こえない人のみが通う筑波技術大学の元学生で、現在は放送大学の耳が聞こえない近藤  史一です。 今回は、補聴器を外して外出することの意義について書きたいと思います。

補聴器について

私たち聴覚障害者にとって、補聴器は大切な道具です。補聴器を使うことで、人の声や音声や音楽、環境音などを聞くことができます。補聴器は、聴覚障害者のコミュニケーションや生活の質を向上させる役割を果たしています。

しかし、補聴器にも限界があります。補聴器は、音の大きさや周波数を調整することで、聞こえにくい音を聞こえやすくするものですが、音の質や細かさを完全に再現することはできません。また、補聴器は、雑音や反響などの影響を受けやすく、特に人混みや車通りの多い場所では、聞き取りにくくなることがあります。

補聴器をしていると、自分の耳がどれだけ不自由なのかを忘れてしまうことがあります。補聴器があれば何とかなると思ってしまうこともあります。しかし、それは危険な錯覚です。補聴器がないとどんなふうに不便なのかを知らないと、生活の問題点を発見して改善することができません。 そこで私は、たまには補聴器を外したり電源を切って外出することをしています。補聴器を外すことで、自分の耳の状態や周囲の環境に良いのかもしれません、もちろん自分のことに集中できたりします。例えば以下のようなことに気づくかもしれません。

•  補聴器を外すと、周りの雑音が聞こえないため集中ができる。 •  補聴器を外すと、交通機関や店舗などでアナウンスや呼び出し音が聞こえない、そして聞こえないことによる不便さを知ることができる。 •  補聴器を外すと、相手と会話をするときに筆談や手話など音声言語に頼らない方法を鍛えて慣れることができる。 これらのことに気づくことで、自分の生活における課題や改善点が明確になります。例えば、 •  自分の声を大きくして発話する練習をする。 •  相手に自分の聴覚障害やコミュニケーション方法を伝える方法はステッカーが重要である李 •  アナウンスや呼び出し音が見えるように文字化されるサービスやアプリを利用する。 などの対策を考えて実行することができます。 補聴器を外して外出することは、決して楽しいことではありません。不安や恐怖、孤独や苛立ちなどのネガティブな感情が湧き上がることもあります。しかし、補聴器をつけないことでかえって、不便さを知ることで問題点を知り将来の生活をより良くすることができます。

まとめ

補聴器は、私たち聴覚障害者にとって必要不可欠な道具ですが、それに頼りすぎることは良くありません。補聴器を外して外出することで、自分の耳の状態や周囲の環境に対する感覚を研ぎ澄まし、生活の問題点を発見して改善することができます。補聴器を外すことは、補聴器に頼りすぎる生活を見直すきっかけになると私は思います。

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