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ONE PIECEに出てくるくまの過去と「手のひらを太陽に」の意外な関係とは!?

私は、耳が聞こえない人が通う筑波技術大学の元学生で、現在は放送大学の学生である耳が聞こえない近藤  史一です。

※最新話のネタバレがあるので、単行本派やアニメワンピースを見てる人は見ない方が良いです。

今回は、バーソロミュー・くまの過去が「手のひらを太陽に」という歌詞と重なって感動してしまったことについて書いてみたいと思います。結論から言うと、この歌詞はくまの人生を象徴するものであり、彼の信念や願い、そしてサイボーグとなったことや、太陽の神ニカとの関係を示唆していると考えられます。

手のひらを太陽にとは?

まず、「手のひらを太陽に」という歌は、やなせたかし作詞、いずみたく作曲の童謡です。この歌は生きていることの喜びや悲しみ、自然や動物とのつながりを歌っています。また、尾田栄一郎は、この歌の作詞家であるやなせたかしにも憧れており、彼の作品『アンパンマン』が大好きと述べています。やなせたかしは、戦争や貧困、差別などの苦しみを経験した人物であり、その中で人間の尊厳や平和への願いを表現した作家でした。尾田栄一郎は、やなせたかしの作品に共感し、自分の作品にもそのようなメッセージを込めたいと思っていたのでしょう。

手のひらを太陽にの歌詞
アンパンマンが好きと述べた証拠 :ONE PIECE 集英社

歌とくまの過去の関係


では、この歌詞がくまの過去とどのように重なるのでしょうか。くまは、かつては人間狩りを行っていた世界を支配する天竜人の狩の対象だった生まれながらにしての奴隷の少年でした。彼は、太陽の神ニカに憧れており、その大会のどさくさに紛れてニキュニキュの実を食べて能力者になりました。ニキュニキュの実は、肉球で触れたものを弾き飛ばすことができる能力であり、くまはこれを使って自分や仲間そして奴隷を飛ばして救ったり、傷や疲労を治癒したりしました。ニカは、かつて奴隷たちを救った伝説の戦士であり、人を笑わせて苦悩から解放したという。くまは、ニカのようになりたいと思っていたのです。また、同じく奴隷だったイワンコフから解放の手と言われています。

解放の手と言われるシーン 
引用:ONE PIECE

それぞれの歌詞から伝わる意味

「手のひらを太陽に 透かしてみれば 真っ赤に流れる 僕の血潮」


この歌詞は、くまの心情を表しています。くまは、太陽の神ニカに憧れており、数多くの人々を太陽の神ニカのように救ってきた手に例えて、僕の血潮はサイボーグとなった今でもニキュニキュの力を宿した手のひらに自分の血が赤く流れている、今もサイボーグかつ奴隷として血を流していることを述べているのでしょう。これは、自分がサイボーグかつ奴隷となっても血が流れて生きていることを表しています。

「生きているから 歌うんだ」
「生きているから 笑うんだ」


この歌詞は、くまの行動を表しています。くまは、生きていることに感謝し、子どもであるボニーや仲間を笑いそして歌いながら励ましていました。くまは、ニカのように人を笑わせて苦悩から解放することを目指していました。

くまが笑ったり、「ドンドットット」と歌ったりするシーン
引用:ONE PIECE


しかし、くまの運命は悲惨なものでした。彼は、世界政府の科学者であるベガパンクによって、完全なサイボーグに改造されてしまいました。彼は、感情や意識を失い、再度天竜人の奴隷として使われるようになりました。

しかし、くまの心は完全に消えたわけではありませんでした。彼は、自分の最期の意思として、ベガパンクに麦わらの誰かが来るまで麦わらの一味の船を守るように仕組みました。彼は、2年間ずっとサニー号の前で待機しました。再度天竜人の奴隷となり自分の血がサイボーグとなってもまだ流れていることを証明しました。くまは、感情のない人間兵器となってからもなぜか今は自分の意思でどこかに向かっています。もしかすると、サイボーグになっても自分を本当の意味で解放して笑わせてくれる人を待っているのかもしれません。

サイボーグになっても血が出るくま

「生きているから 悲しいんだ」「生きているから 嬉しいんだ」

くまの奴隷時代と最愛のパートナーのことを指します。生きていても奴隷として働かされたり、母親は知らないところで死んでたり父も奴隷に殺されたりと悲しいことばかりで、「死んだほうがいい世界」と述べるくらいでした。

そして、最愛かつ最高のパートナーであった奴隷時代からの仲であるジニーが天竜人に連れ去られて憎き天竜人の妻になったが、2年後に病気で奴隷から解放されてジニーは死んでしまいました。しかし、そのジニーの形見であるボニーが生きていてその後すくすく育って嬉しいことを表しています。この歌詞から、くまの過去にあった出来事の感情を表していると感じました。


まとめ


「手のひらを太陽に」という歌詞は、くまの人生そのものだと感じました。くまは、太陽の神ニカに憧れて生きてきましたが、仲間の死や自分自身のサイボーグ化によりその夢を奪われました。しかし、くまは、自分の生きた証として、サイボーグとなってもニキュニキュの実の能力や仲間を残しました。くまは、かつて父親やボニーと一緒にジョイボーイや太陽の神ニカとの関係を示唆するドンドットットという“解放のドラム”のリズムを刻み続けながら踊りました。

私は、この歌詞とくまの過去が重なって感動してしまいました。私は、この曲を聴くだけでくまの人生を表す歌にしか聞こえられなくなりました。私は、くまの未来に希望を持ちました。私は、くまがいつか心も含めて本当の意味で解放されることを願いました。私は、くまがいつか本当の笑顔を見せられることを祈りました。

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