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心臓弁膜症になった話(3)

Konitaroです。
今回は昨日の続きです。
心臓弁膜症になった話(1) 1 - 7 はコチラ。

心臓弁膜症になった話(2) 8 - 10 はコチラ。

11. 手術日決定

年も明けて数日したころ、病院から連絡がありました。手術日が決定しました。これで待つだけの不安な生活から抜け出せます、このときは本当に安堵しました。

手術の数日前に入院し、諸々準備をしていきました。その中で一番不安に襲われたのは手術前日でした。前日は手術前には手術に際する説明や同意書への署名などが担当医師から説明されました。そこに書かれていた手術の危険率は低かったものの、やはり100%安心ではない、ということを思い知らされました。一番色んな嫌な考えが巡ったのもこの日です。

12. そして手術の日

流石に手術当日は覚悟も出来ていて、比較的爽やかに起きられました。前日は睡眠導入剤が処方されたためあっという間に寝ることができました。
僕の家族と妻の家族も揃った朝、待合室で呼ばれるのを待ちます。

『Konitaroさん、行きましょうか。』

看護師さんに呼ばれ、妻と一緒に手術室の前まで行きます。

「ほな、行ってくるわ。」

そう言って僕は看護師さんと一緒に手術室で入ります。
そして受付をしていると…。

『あれ?Konitaroさんちょっと早いですね、○時○分の予定ですよ。まだ準備中ですね。』

…なんと、時間ミスで早く着いてしまいました。とは言え手術室で待つわけにも行かず、一旦待合室に戻ることにしました。手術室を出るとそこにはエレベーターを待つ妻が…。妻は「?」という顔をしていたので、事情を説明し、一旦待合室に戻りました。

そして時間になり、再度呼ばれて手術室へ…。ベッドに横たわり準備をしていく中、とても緊張していたことを思い出します。あの経験はできれば二度としたくないですね。

そして全身麻酔をかけるため口にマスクをかぶせられ、『すぐに眠くなりますからね。』と言われた通り、マスクをかぶせられてから秒で意識がなくなりました。

手術は予定時間をオーバーしたものの、無事終わりました。
そして手術が終わった後がとても長く苦しい時間でした…。

目を覚ますとICUの中、機器の音だけが聞こえる静寂の中、とてつもない喉の乾きに襲われます。ただ、全身麻酔後6時間は誤嚥の恐れがあるため水を飲むことができません。氷はなめることができるというので時折氷をなめながら過ごしました。寝て時間をやり過ごしたい、と思えば思うほど寝られず、うつろな意識の中、氷をなめながら過ごします。この時間がとてつもなく長く感じられました。

そして翌日の朝、ICUからナースセンターの前の病室に移されます。
本来であれば、その日はベッドから起き上がるだけ、のはずが年齢も若く体力的に問題ないという担当医の判断で、ベッドから起きて病室の外の体重計まで歩いていきました。
大きなペースメーカーを付けての生活は不便で不安ながらも、手術が無事終わった安堵感からはそれでも快適に感じました。それから2~3日してから大部屋に移り、仲の良くなった方々と話ながらリバビリに励んでいました。

13. 退院フライング

そして、退院まであとちょっと迫ったある日、事件は起こりました。

その日の朝はとても体がだるく、リハビリにも行けず休んでしまうほどに体調が悪かったのです。ちょうどインフルエンザが流行っている時期だったので検査をすると…ビンゴでした、インフルエンザをうつされてしまったのです。
どこでうつされたかは分かりません、病室では僕だけだった、ということはリハビリ室なのか、それともお見舞いにきていた方だったのか、今になっては分かりませんがそれが原因で予定よりも1日早い退院となりました。

本当はインフルエンザが発覚したその日に退院を促されたのですが、流石にすぐには自宅に戻れないため、個室に隔離され、その翌日に家族迎えにきてもらって帰宅したのでした…。

14. そしてその後

それからは2ヶ月に一回、かかりつけの病院でチェックしてもらっていますが、心雑音もなく過ごしています。もうそろそろ手術してもらった病院でエコー検査を受けようと思っています。

もうあれから8年、落ちた12kgの体重はすっかり戻ってしまい、ダイエットを誓う日々です。

健康は大事です。みなさんもお気をつけ下さい。

長文、お付き合い頂きありがとうございました。
これにて終わりとします。
ありがとうございました。



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