たまに日記を書く

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    不定期に書く日記です。

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6月の日記 死の引力

友達という言葉を使うと,あたかもその人と自分が仲良いんだぜと周りに自慢しているような気分になってしまう. 自分の中で間違いなく友達だと確信していても相手がそうだとは限らないし,そういうある種の裏切りを過去に受けた経験もある. だからまあ無難に「知り合い」とか「会ったことある人」とか「よく会う人」とか適当に誤魔化してしまう. ◆◆ 2020年6月23日 中学の同級生が死んでしまった. その人のことも「友達」とは呼びづらい.いや,もはや友達と呼ぶには疎遠すぎる.もしそ

    • マッチングアプリで付き合うということ

      先日,お付き合いをしていた彼女と別れた.交際期間たった4ヶ月の短い恋愛だった. この4ヶ月間,コロナ禍で遠出することは少なかったけれど,テイクアウトしたコーヒーを二人で飲んだり,お互いの家で映画を観ながら過ごした時間はただただ幸せだった.大好きだった.結婚したいと思える相手に,ようやく出会えたと感じた. しかし,わずか4ヶ月でフラれてしまった.Base Ball Bearの言葉を借りるなら,「電車乗り換えるようにフラれました」である.別れたいと言われ,僕が独りよがりの幸せ

      • 20190429~0430

        一泊二日で、両親の実家に帰っていた。 今回の帰省の目的はふたつ。ひとつは就職の報告をすること。もうひとつは先月生まれたばかりの従兄弟に会いに行くこと。 ゴールデンウィークということもあり、高速道路はお盆やお正月並みに混雑していた。 途中、母の日が近いということで、両親がそれぞれの親に渡すためのカーネーションを買った。どっちの祖母も、僕が初任給で買ったものだと勘違いしてとてもありがたがっていた。それを訂正しない僕も悪い。まあ、好きなように思わせておこう。 父方の祖父は既

        • いつか思い出すかもしれないから

          むかしから、僕の中には、香りと景色がセットになった記憶が多い。予感といってもいい。これはどこから始まって、いつまで続くのだろう。 ***** 「野球なんて高校以来やってないし、正直だるいな・・・」 そんなことを考えていた気がする。 入社してすぐに行われた花見で「高校まで野球やってました。左投げです」なんて言ってしまったが最後、会社の野球サークルに半強制的に入部させられてしまった。 どうせ酒の席での会話なんて覚えていないだろうなんてタカをくくっていたが、どうやら元高校

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        6月の日記 死の引力

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          10本

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          何を得て何を学んだのか。話はそれからだ。

          はてなブログに書いたものをそのままnoteにも載せます 数年前に、京都大学を出て専業主婦になった方のブログが話題になったのを覚えている。 その中に、印象に残っている一文がある。 ”そう、結局は、ジェラシーと、なんとかして学歴を手に入れるテクニックを盗んでやろうという、まるで学問に王道ではない抜け穴があるかのような、本当に馬鹿げた、下卑た考えと、大学=大企業=幸せという、いまだにそれ?みたいな変な価値観なのだよ” 当該記事はすでに削除されているので、残念ながら全文は読

          何を得て何を学んだのか。話はそれからだ。

          男女と友情

          なんて語り尽くされたトピックだろうか。 男女間で友情は成立するのか。 先日、複数の友人と酒を飲んでいるときにこの話になった。その会話の最中、僕はほとんど相槌しか打ってなかったと思う。 男女で友情は成立する・しないで熱弁している友人を見て、なんだか不毛な会話だなあ。とか思ってしまった。(この時のメンバーには女性はいなかった)もっとこう、最近職場に来た面白いお客さんの話とかしようよ。 僕個人の意見としては、「性別というデカすぎる枠組みで語っても意味はない」です。うん、答え

          男女と友情

          無責任なエール dairy_20190217

          「頑張ってね」 その言葉を君はどれだけの回数聞いてきたのだろう。 その度に君は「ありがとう」と返し、内心ではプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、必死に机に向かっていたね。 友達、先生、家族、後輩。きっとたくさんの人からエールをもらい、君は今日、人生を決める大事な試験に望んでいる。 かく言う僕も、君にプレッシャーをかけてしまったうちの一人だ。言われなくてもわかってるだろうけど、言わずにいられなかった。 「気安く頑張れなんて言わないで」 君の返事は素っ気ないも

          無責任なエール dairy_20190217

          早起きは本当に徳だったはなし

          20181204 am8:00 起床。 いつもよりかなり早く起きたのは、今月から通っている教習所の学科の授業が9時半からあったからだ。眠気まなこをこすりながらベットからおりると、いつもより確実に目覚めが悪いことに気がつく。 このままだと二度寝しかけないので、なんとかして目を覚まそうと静かに四股を踏み出した。我ながら頭が働いていないせいで訳のわからないことをしだしたと思う。でもそのおかげで少しは身体が目覚めてくれた。 am8:50 教習所の送迎バスの停留所になって

          早起きは本当に徳だったはなし

          人を好きになれない彼女について

          2月18日、僕に彼女ができた。 6月15日、彼女と別れた。 恋愛がわからないと言われた。「『人としての愛情』は痛いほど伝わってくるし、本当に嬉しい。だけど、『恋人としての愛情』を受け止められる器が私にはないの。」そう言って申し訳なさそうに俯く彼女の表情は、まるで万引きがバレて叱られている高校生のようだった。 彼女がこれまで異性を好きになったことがないということは前から知っていた。それは彼女の病気からくるコンプレックスが原因で、僕はそれを承知で付き合っていた。いつか彼女の

          人を好きになれない彼女について

          0.5リットル分の邂逅

          20180512 ひと作業終えた頃には喉が渇ききっていた。冷蔵庫を開けてみる。麦茶がこれっぽっちも残っていなかった。 水道水で喉の渇きを潤すこともできたが、せっかくなので何か買いに行こうと思った。どうせ買うなら頭の悪い甘さの炭酸飲料が飲みたいと思い、パーカーを一枚羽織り、裸足のまま靴を履き、最寄りのコンビニへと向かった。 ****** 目的地に着くや否や、僕を呼ぶ声がした。コンタクトレンズをつけていなかったので初めは誰が僕を呼んでいるのかわからなかった。目を細めて見て

          0.5リットル分の邂逅

          人間関係に悩んでいたあの頃

          僕には親友と呼べる友人が何人かいる。 彼らは地元の仲間で、中学時代からの付き合いだ。進路が変わった今でももほぼ毎週のように会ってはくだらない話に花を咲かせている。 彼らは僕のことを「いじる」 地元の仲間のなかで僕だけ扱いが極端に雑になることがよくある。旅行に行った時は僕がトイレから戻ると部屋の鍵を閉められていたり(ガキか)、「なんか面白い話してよ」なんて無茶振りをされたり(うん、ガキだ。)、レンタカーを借りて僕が車に乗ろうとドアを開けるや否や車を動かしたりする(これは割

          人間関係に悩んでいたあの頃

          20180428について

          午前10時45分 起床 切った覚えのない電話が切れていた。前日恋人と遅くまで電話していて寝落ちしたんだろう。 起きてすぐ、「あ、ゴールデンウィークだ。」と思った。学生最後のゴールデンウィーク。 最近は何にでも「学生最後の」という修飾語をつけてしまう。自分でも些か大げさではないかと思う。 2018年のゴールデンウィークの初日は、1年前から通ってる英会話スクールから始まった。授業は12時半から。少し時間がない。顔を洗って30分で家を出る。スクールのある上野までは急げば50

          20180428について

          嫌いなものについて

          朝の電話が嫌いだ。 小学校3年生の時、家族で朝ごはんを食べていると、突然家の電話が鳴った。 母方の曽祖母が死んだという報せだった。不運にも、母がその電話に出た。母はみるみるうちに大粒の涙を流し始めた。僕には何が起こっているのかよくわからなかった。 「元気だって言ってたじゃん」 そう言った母の顔がいまだに忘れられない。 電話を切ってからも、母はその場にうずくまり、子供のように泣き叫んだ。僕はその時初めて親が泣く姿を見た。そしてそれは当時の僕にとってかなり衝撃だった。子

          嫌いなものについて

          人との関係性について

          会いたい人がいる。 幼稚園が同じだった僕の初恋の相手。 2年間担任だった幼稚園の先生。 小学校時代、僕をいじめていた彼。 とてもお世話になった中学時代のクラブチームのヘッドコーチ。 高校時代のチームメイト、クラスメイト。 遅くまで英語の面接練習につきあってくれた先生。 大学で一番最初に仲良くなって、一番長続きしている親友。 去年亡くなったおじいちゃん。 会って話しがしたい。離れ離れになってから、僕はこんな風に育ったよ。こんなことができるようになったよ。当時の

          人との関係性について

          彼女について

          今から1ヶ月と少し前、僕に彼女ができた。人生で2度目の彼女だった。 彼女とは、俗に言うマッチングアプリで出会った。マッチングアプリというと、サクラや詐欺アカウントが横行しているせいであまり良い印象を持たれていないかも知れないが、彼女はいたって普通の女の子だ。優しくて気遣いがうまく、とてもしっかりしているけど少しネガティブな21歳の女の子。ふっくらしたほっぺたがとても可愛らしい。 僕の最初の恋愛は3週間で終わった。大学のサークルで出会った1つ年上の先輩と付き合った。彼女は僕

          彼女について

          言語化について

          思ったことを口に出せないことで悩んでいる人はどのくらいいるのだろうか。 実を言うと、私は今そのことで悩んでいる。 私は非常に物静かで、落ち着いた人間であり、集団内であまり自分の意見を発するタイプではない。それは友人同士のコミュニティでも同じだ。なので、しょっちゅう「もっと喋れよ」と言われる。 だが、決して集団で仲良くワイワイ話すことが嫌いなわけではない。そして話すことが嫌いなわけでもない。むしろ、自分の経験や教訓を人に話すことは好きな方だ。にもかかわらず、思ったことを口

          言語化について