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始まりは目の前の相手から

ちょっと前、noteで
バスや電車でのマナーについての記事を
書かせていただいたけど

その次の日、だったかな

なんかタイムリーにYahoo!のニュースで
こんな記事を見つけた


【電車の優先座席で

「ここはあなたが座る席じゃない」


手足3本失った男が注意されるも...
感謝したのはなぜなのか】


こんな見出しで始まるその記事を
私は興味深く読んだ


その一文がコチラ

僕は障害等級が1種1級です。外出時は義足を履きます。
駅まで歩くと、両足がある人よりもかなり疲労がたまり、足が凝ったり張ったりします。一度義足を外したくなるんです。  
だから、電車は座れるものなら座りたいです。
乗車したら優先席付近に行くことは多いですね。
1~2駅なら立っていても大丈夫ですが、長時間乗るとか、義足を履き直したい時とかはやっぱり座りたい。座れたら実際に義足を外して凝りをほぐすこともあります。座れるとすごく楽です。  
休みの日は半ズボンで外に出ることが多いので、義足であることは一目で分かると思います。だけど仕事の日はスーツで義足が隠れるので、一見したところではどうしても分かりづらいです。  
その関連で、今でも忘れられない出来事があります。
ある日、スーツ姿で地下鉄の優先席に座っていました。しばらくして、正面に座っていた中年女性から視線を感じ、それが2~3駅続きました。  
女性が立ち上がって僕の目の前に来て、注意されました。

「ここはあなたが座る席じゃない。違う席に移りなさい」

義足が服で隠れて見えなかったんだと思います。  
僕はポケットに入れていた障害者手帳を見てもらい

「身体障害の1種1級なんです」

と説明しました。女性からは、電車内に響き渡る大きな声で謝られました。  それで他の乗客から注目されて恥ずかしくもあったんですが、それよりも、優先席に座っていて気になった人に声をかけるという女性の行動が素晴らしいな、と僕は思いました。注意した相手がたまたま障害のある僕だったので謝られてしまいましたが、この女性のような人がいると、優先席が必要だけど立っている人が座れる機会が増えると思ったからです。  
その女性が今後、同じような場面で発言しづらくなったら困るので

「あなたのように注意してくれる人のおかげで、本当に座るべき人が座れることもあります。声に出していただいてありがとうございます」

とその時感謝を伝えました。



私、コレを読んで泣きそうになった

タイムリーだったってのもあるけど
やっぱり、気になった人に
勇気を持って声をかける事
そして、そういう人をなくしたくないから
という思いから
注意されたのにも関わらず
感謝の気持ちを伝える、その行動に

普通に、素直に、純粋に感動したから



よくよく考えれば
優先座席がある意味って
ホントにそういう事であって
けれど、バスも電車もそんなの関係なく
座ってる人がたくさんいる


私も、なるべく座らないようにはしてるが
もし、優先座席が空いてて
それを必要としていない人が周りにいなければ
座る時もある

でも、それも判断が難しく
途中寝てしまったり、車内が混みあってくると
そもそも優先座席を必要とする人に
気づかなかったりする時もある

そして、今はだいたいが
座ったらスマホを触ってる
だから、気づきにくい

あとは、譲った時に

私は大丈夫ですから

と、明らかお年寄り扱いされた事に
不快感を出す人もいて
譲ったらいい人なのかどうかの判断が
しにくかったりもする

とにかく、譲りたくても

タイミングを失ってしまった、とか
断られた経験が過去にある、とか
寝てしまった、気づかなかった、とか


なんせ、いろんな要因があるのだと思う


正直、優先座席を必要としていない人も
座った瞬間寝てしまうくらい
めちゃくちゃ疲れてる人もいるし
空いてたら座りたいのは山々なのだ

だからといって
ホントに必要とする人が現れた時
その方たちが
遠慮して座れない事実もあるわけで

だから、義足だと知らなかったとはいえ

ココはあなたが座る席じゃない

と、注意出来る人は凄いと思うのだ


優先座席を必要とする人が

「座らせてもらえませんか?」

と言うのは、きっと難しい

でも、ホントはそういう言葉を
発せられる空間って、絶対必要で
そして、座ってる人も
「どうぞ」と声をかけられるくらいの
心のゆとりがあって、そして、
勇気を持って声をかけた女性のように
第三者の存在も必要だし

すべてにおいて

他人が他人を思いやるほんのちょっとの心遣い

が、絶対に必要で、そして
それさえあれば、成り立つ事なのだ




それはきっと優先座席に限らず
優先座席じゃなくても
周りを見渡して
自分よりも座らなくちゃいけない人がいる
と思った時に声を上げれる勇気

触ってるスマホから、少し目を離し
周りを見てみる余裕


それって誰でもできる
きっと、ものすごくシンプルな事なんだよね


私も、何度か譲ったことがあって
その時に

「ありがとうございます。
ホントにありがとうございます」

と、何度もお礼を言われた事を
この記事を読んで思い出した

その方に

「あなたも疲れてるでしょ?
代わりに荷物持ちましょうか?」

とも言ってくれた

さすがに、それはお断りしたけれど
そういうやり取りで
心があったまったのが記憶にある

そして、なぜか
気にしながら座ってるよりも気はラクだし
なにより疲れも吹っ飛ぶ

その人の
「ありがとう」
の言葉一つで人は疲れも忘れる事ができる


思いやりって、まずは

自分の目の前の人がどんな人なのか

から、始まるのだと思う


そして私も

この記事のように

優先座席を必要としている人がいるのに
必要としていない人たちが
優先座席に座ってるのを見たら
勇気をもって声をかけられるような
そんな人になりたいと思った




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