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別府から由布院へ。Day.2

目が覚めると
5:00a.m.

昨晩お風呂に入り損ねたので
いそいそと徐にお風呂に向かう。

お風呂には誰もいなく、貸切状態。
温泉旅館の楽しみの一つは
私の場合、早朝の湯浴みである。
朝の風と、お湯の温度がとても気持ちよく
ゆるゆると時間を過ごす。
別府の海風は柔らかい。

その後、ぼーっとして
時間になったら朝ごはんを頂き
(温泉旅館の楽しみの一つは(笑)
勿論、朝ごはん。普段朝食を殆ど摂らないのに
こういう時はもりもり食べる)

朝ごはんの後
またボーっとして

時間になったらチェックアウト。

自分がまだ20代になったばかりの
太古の昔
私は朝が苦手なのだが
とあるホテルで、チェックアウトの30分前まで
寝てしまい
焦って急いで支度して
メイクはロビーのお手洗いでする事にして
すっぴんのまま
髪もまだ完全に乾いていないような状態で
バタバタとロビーに降りてチェックアウトした事がある。

そんな私の隣で
メイクも髪もファッションも完璧な
美しい女性が
スマートにチェックアウトしているのを見て

物凄いショックと
自分の至らなさを非常に恥ずかしく思った。

それ以来

ホテルのチェックインと
チェックアウトは
ステージだと思え

というポリシーを持っている。

ホテルは沢山の人が行き来していて
チェックイン/アウトの場では特に
ハッと息を呑むくらい
目を惹きつける人に時々出逢う。

佇まいが本当に美しい人
内側から雰囲気やオーラを発光しているような人
服装がとても素敵な人
姿勢良く、柔らかな声で
ホテルスタッフにお礼を言って
踵を返し、颯爽とエントランスへ向かう姿の人

そういう人に、私もなりたい
恥ずかしい思いをして学んだその日から
ずっと思っている。

この日も
チェックアウトの1時間前から支度・身繕いを始めて、無事にチェックアウトする


時間があれば、鉄輪温泉なども巡ってみたかったが、すでに昼過ぎなので別府駅へ行き
この時刻では、由布院へは電車より
バスの方が早そうだったので
バスで山一つ越えて由布院へ向かう。

由布院に入ったとき
おぉ!!!
と感動する。

空気が明るい。
柔らかい。
風光明媚。

外から人を迎え入れる為の街だな
と心から思った。

由布院駅前からタクシーを拾い
行き先を告げる。

由布院といえば
ロールケーキ。

大人になって、苦手だった生クリームを克服した自分としては、是非その全国にまで名を馳せるロールケーキを頂いてみたかった。

しかし、タクシーの運転手さんから
そのお店は、今は宿泊客しか
利用できなくなっているんですよ・・
と教えられ

何とー!!!!

・・・ロールケーキ以外、ノープランだったので
さて、ここからどうしよう。

とりあえず、宿泊のお宿に向かった。

お宿で先に荷物を預かって頂く
チェックインまでまだ時間がある。

どうしよう。

とりあえず、宿界隈の施設や温泉街を一通り散歩してみた。

ロールケーキの代わりに
全国で金賞を受賞したコロッケを食してみた。

40分くらい時間が経過したが
宿で、チェックインの時間まで
談話室にいる事ができる
と伺っていたので
談話室に居させてもらおう
と宿に戻ったら

もう、チェックインできるという事だったので
チェックインさせて頂く事にした。


お茶と、蕨餅を出して頂いた。
季節のお菓子だなぁ、と思う。

お茶を一口頂いて
あ・・、
と思った。

きちんと、煎茶に適切な温度だった。
良いお茶の葉を使っているところは多々あれど
煎茶を熱めに淹れているところは結構多いが

こちらのお宿は
煎茶に適切な温度でお出し下さった。
お湯加減を見るって
忙しい仕事の場では面倒な事だと思うので
こういう細かいところが丁寧だと
本当に感動する。
中々ない経験をさせて頂いた。


もう、チェックインの時点で
スタートの時点で
恐るべし・・・。
と、御宿の御力をビリビリと感じる。



本日宿泊するお宿は


由布院の御三家と言われる中の
老舗の温泉旅館なのだ。




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