見出し画像

バンドブームはもう来ないのか?

僕の中学〜高校時代…1986年〜1991年は空前のバンドブームでした。書店にはバンドを扱った雑誌が沢山並び、原宿の歩行者天国…通称ホコテンは毎週日曜には演奏するバンド目当ての子達でごった返し、テレビではいかすバンド天国…通称イカ天が放送され、ライブハウスは超満員で失神者まで出る程の大盛況でした。

僕自身も高校時代には年上の方達のインディーズバンドを手伝って、目黒鹿鳴館や神楽坂エクスプロージョンに出演したり、自分のバンドでも吉祥寺や国分寺でライブをしていました。そう言えばロッキンfという雑誌に僕らのバンドの写真が掲載された事もありました…。

そんな時代に僕は学校を卒業して、いよいよ本格的にバンド活動をしよう!と張り切っていました。

しかし…。

90年代に入るとバンドブームは徐々に終焉へと向かっていきました。それはまるでバブルの崩壊を境に急激に失速していく日本経済と同期する様に…。

世相は暗くなり、95年には地下鉄サリン事件や阪神・淡路大震災も起きました。人々は内向的になり、内向的な歌が持て囃される事が増えました。

その後、日本経済は長い長い低迷期を迎える事となりました。いや…もしかしたら高度成長期からバブル崩壊までが異常で、その後が通常なのかも知れません。言うまでもなく僕は専門家ではないので詳細は分かりかねますが…。

いずれにせよバンドブームの影響は現在でもいたるところに残っていて、今もご活躍されているバンド系のミュージシャンの方ってこの世代の方が圧倒的に多いと思います。現在50代半ばから後半の方々ですね。Xjapan、Ziggy、パーソンズ、ザ・ブルーハーツ、ジュンスカ、バクチク、ザ・ブーム、ブランキー・ジェット・シティ、ウルフルズ、イエローモンキー、筋肉少女帯などなど。

逆にその下…現在50歳くらいのミュージシャンって極端に少ない気がします。検索してみましたが、アジカンとかBUMP OF CHICKENの人達は現在40代半ばみたいです。50歳くらいの人達は元々就職氷河期世代なので、どんな業種でも多かれ少なかれその影響はあるのかも知れません。

それはそうと、今後いつかまたバンドブームは訪れるのでしょうか?どう思いますか?

価値観の多様化は今後ますます加速すると思います。自己表現もどんどん新しい形が生まれてくるでしょう。

従ってバンドに限らず、世間の大勢の人達が何か一つの事象に集中する状況は、今後は少なくなる気がします。

比較的少数の愛好家達によって形成される小さな世界が沢山生まれるのではないでしょうか?

〜本日のお勧め〜


私の創作活動の対価としてサポート頂けましたら、今後の活動資金とさせていただきます。皆様よろしくお願い申し上げます。