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気合いで汗を止めていた、あの夏

「好きな人の前で汗をかくのが恥ずかしい」


そう思って、懸命に汗を止めていたあの頃、

夏だった…。


齢25…はおそらく過ぎていた、

20代後半…

思春期かよっっっ!!



いやでも、本当に、本当に、

片想いの好きな人の前で汗をかくことが恥ずかし過ぎて、
どうしても汗をかきたくなかった。

(片想いじゃなく付き合ったらたぶん気にならない)

服が汗でベトベトになって匂うのも嫌だったし…


結果、

私は夏に

気合いで汗を止めるという術を獲得した。


本当に、気合いで汗が止まってしまうのだ。

その “気合い” とは、
ある種の執着心や強いこだわりからくるものだったかもしれない…。


しかし、私はそれを自分では “気合い” だと認識していたが

実際に “集中力” で汗を止めることは可能で

役者などは、どんなに暑い真夏日でも
汗をかけない場面では “集中力” で汗を止めることができるらしい。

私が “気合い” だと認識していたそれは、
もしかしたら “集中力” だったのかもしれない。


もちろん、汗をずっと止め続けるのは無理だ。

だから、短時間を集中して使う。

好きな人に会う直前、
一旦立ち止まって、意識して、気合を入れて汗を止める。
その時に呼吸は大事だ。

それまでにけっこう汗をかいていたら
商業ビルなどのお手洗いなどに入って、ハンカチで汗を拭く。

屋外で会うと長時間になるのでキツいが
室内で冷房が効いてる場所で会うなら、あとは楽勝である。


さて、当時片想いしていたその相手は、
毎日会わなければいけない職場の人とかではなく
常連の店のオーナーだった。

(この恋バナはこちらから読めます。)

だから別に無理に会わなくても良いのだ。

好きな人の前で汗をかくくらいなら、正直会わない方がマシだ。

って思うけど、やはりどんな暑い夏でも会いたくなるのが恋心である。


でも夏は店に遊びに行くペースはやっぱり減ってたように思う。
そもそも汗をかく云々以前に、夏がめちゃくちゃ苦手。
夏生まれだけど暑いの苦手。
夏バテで入院したことがあるくらい苦手だ。



そんなコノハだが、気合いで汗を止めて頑張った。

決して爽やかではなかったかもしれないが

割と季節感を感じさせない分までには成功していたようだ。


私の片想いの人は
そんな私を見て、引き気味にこう言った。

「君ってさ、海とか行くの?
日焼けってしたことある?」


いや、あるよ!😱

海は何回も行ったことあるし、日焼けは子供の頃にしたことありますよーーー!!


どうやら、「夏」というものを感じさせなかったらしい。



そんなこんなで一生懸命汗を止めていた頃の話だけど

これは決してマネをするのはオススメしないです。

(役者や演出などに必要な人は除く)


そもそも、汗を無理矢理止めるという時点で
インナーチャイルドどころか、生物としての体のつくりや生理現象に背いているわけで
ものすごく体に悪いことこの上ないし

汗を止めても恋愛は成就しません!!笑



むしろ汗をかいてた方が色気は出るらしい。

でも私が欲しかったのは色気ではなく、
爽やかさや少女性とかに憧れたし

汗をかくような人間臭さとかは本当にいらなくて

たぶん、私は人間ではないもの(妖精とか)になりたかったんだろうなぁと思います。


あ、もう無理に汗を止めるなんていう芸当はしませんよっ。笑

ちなみに、口に氷を含ませると汗をかかないそうです。
最近知った。



夏の終わりに、夏のエピソードを一つ書いてみました。

最近夜に涼しさを感じて過ごしやすくなりましたね。


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