【少数派中の少数派】ADHD-過集中型

※ 当記事には個人的な憶測や感想が含まれています。

あなたは「過集中型ADHD」というADHDの分類をご存知だろうか。
強迫性があり、自分のルールに外れた事を嫌い、
柔軟な発想が出来なくなる。
分かっていても嫌な考えに取り付かれてしまうタイプだ。


ADHDと強迫性障害自体がオーバーラップしている部分があるが、
強迫性障害の診断を受けた人のうち、一部がこれに該当するかも知れない。
また「6つのタイプのADHD」もスペクトラム障害のようになっており、
タイプ1(一般型)とタイプ3(過集中型)が均等に交ざっているタイプもある。
マーブルの特性とも言えるかも知れない。

精神疾患だからと言って恥ではない

ADHD自体、問題が表出しなければ精神疾患ではないが、
その特性故、精神疾患を抱えて通院している人は多い。
ただし、諸外国でも精神疾患を抱えている人は少なくなく、
OECDによると、アメリカでは15~24歳の青少年の28%が、
中程度または深刻な精神疾患を抱えているという。
日本はまだ精神疾患は恥で、
隠すべきものという文化が残っていると思われ、
社会的な不利益を恐れて、精神科を受診しない人が多いだろう。
海外も海外の厳しさが当然あると思うが、
日本は発達障害に対してオープンではない為、
定型発達者と発達障害者の対立が度々見られるように思う。

過集中型は少数派中の少数派

タイプ3(過集中型)はタイプ1(一般型)と明らかに違う人達だが、
「人との違い」に思い悩んでいるのは同じだろう。
回りくどい例えだが、アメリカ人は白人がいれば黒人もいるように、
見た目が違うし、見分ける事が出来ない。
ヒスパニックだっている。
「6つのタイプのADHD」は、主治医によると一般的な学説ではなく、
僕が「タイプ3」だと仮定した上で述べる。
僕が特に悩んでいるのは「嫌な考え、悪い想像に取り付かれてしまうと
止めようがない」という所だ。
全てを悲観的にとらえて、最悪の事態で想像してしまい、
「石橋を叩いて壊してしまう」タイプだ。
発想の柔軟性に欠け、他人の意見が聴こえなくなる時があり、
取り越し苦労ばかりしてしまう。
一方で、今こうしてnoteを書いている時など、一旦集中モードに入ると、
寝食を忘れてしまうくらいだ。
(他の方の過集中の体験に比べれば、過集中は弱いが。)
ただ、27歳になった今、年々過集中は落ち着いてきていると感じており、
過集中の特性は諸刃の剣でもあると思う。
ADHDの王道とは異質というか、非常に馴染めない所がある。
これは「アメリカ合衆国」という大国の下に「人種のサラダボウル」が
存在するのと似ている。

必要なのは理解と尊敬

個人的に、健常者とそうでない者というカーストが存在しているように
見えるが、カーストも健常者・障害者の二元論も間違っていると思う。
社会が見えない壁を作り、対立を仕向けているから、
アパルトヘイトのような閉鎖的コミュニティを作り出している。
僕が求めているのはカーストではなく円卓の関係で、
それは健常者側の一方的な理解・受容ではなく、相互のリスペクトだ。
相手をリスペクト出来れば、相手もリスペクトし返してくれる筈だ。
もっとも、そうしようと努力している段階だが。
勿論、全てを理解する必要はないが、10人いれば、
10通りの人格を理解する。
その姿勢が、答えを導き出してくれる筈だ。

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