ヒッコシだけが人生だ その4 自分ちだと思ってない?
2008年の海外転居から遡ること4年前、結婚した頃のこと。独身時代のアパートから新居マンションへの引っ越しは極めて簡単なものだった。
私と夫の荷物は知れたものだったし、造り付けのクローゼットや納戸もあって、家具を買い足す必要もない。
強烈な印象を残したのは、気が利きすぎる義母の所作である。入居当日は、私のところに仮住まいしていた夫と共に早朝にアパートを出、新居に7時頃到着。前日に掃除は済ませたから、トラックが来るのを待つばかり。
と思いきや、ロビーにはすでに待ちわびた様