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スフレのファンタジー


『焼肉屋で女性から、最後の1枚のチシャ菜(サンチュ)を半分にして差し出されたら惚れてしまう』とnoteに書いていた男性の方がいらして、そんなに嬉しいものなの?と思いつつ、夫との初デートを思い出しました。

初デートといっても会ったのは結婚相談所の紹介。初顔合わせの後、2人で麻布をブラブラして、まず入ったのがスフレが看板商品だというカフェ。

大人しくオーダーを相手にお任せしましたら出てきたのは2人に対してコーヒー1杯とスフレ1個だけ。(ナニ?ケチなの???)

すると相手は「シェアしましょう。」とおもむろに1本のスプーンを使って、半分こして食べることを提案。さっき会ったばかりでそんなことする人、いる?

このお見合いは私の方から申し込んで成立したので、初回は何を挑まれても失礼のないようにと、怯んではいけないと、混乱しつつも私はシェアの提案に応じてしまいました。

そんなんで結局トントン拍子で結婚して子どもも授かり、麻布のスフレの困惑も忘れた頃。結婚後、初めて入った回転寿司で、私は好きなネタをどんどん注文し、何皿か食べていました。

ふと見ると、夫がキョトンとしながらまだ何も口にしていない様子。どうしたの?と聞くと「シェアすると思ってた…。」と。

つまり1貫、1皿に2個の寿司が出てきたら、1個ずつ分けて食べると思ってたらしい。私はそれぞれ好きなネタを頼んで食べるのがお寿司だと思ってる。

夫がその時まで女性と食べ物をシェアするファンタジーを抱いていたのか、注文するネタを自分で決められないからだったのか…。

99%後者だったと私は思う。今さらどうでもいい話ですが!



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