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健康でいるためには『バランス感覚』が必要です

✅加齢による変化

健康寿命や身体能力と
バランス能力は明確に関連していることが
数多くの研究で明らかになっています

まずはバランス能力を見てみましょう

簡単に言うと両足で立った時に
どれだけカラダがぐらつくのかを
このグラフは表しています
横は年齢
縦がぐらつきの大きさです

まず、わかりやすいのは
50歳を超えると
急激にバランス能力は低下していきます(赤丸)

そして不思議なのは青丸です
70歳代でピークを迎えるぐらつきの大きさが
80歳代では減少します

なぜか80歳代の方が
バランス能力が高い
ということですね
更に70歳代では男性の方が
ぐらつきは大きかったのが
80歳代でこれも逆転します

こういうデータが
バランス能力の時にはチラホラと
出てきます
そして1つの説が唱えられています
70歳をピークに
バランス能力の低い人から
亡くなってしまっている
可能性がある
という説です

あくまでも説ですから
バランス能力が低い=寿命が短いと
直結するものではないです
もっと色んなものが複雑に
絡んでそうです

ただ、転倒予防・ふらつき予防
だけじゃなくもっと健康そのものや
カラダの動かしやすさに関わってる
ことはほぼ間違いないでしょう

ちなみにバランス能力が高い
と言われる人たちにも
ある程度共通していることがあります

回旋や回転運動をたくさん
しているとバランス能力が
高水準になる事が多いです
具体的には
投擲系の運動やバレエ・ダンス・体操
は体幹や四肢をたくさん捻ったり
回したりします
こういう運動をしている人たちは
バランス能力が高い事が多いです

でしょうね!って感じですね
一般人レベルだと
バランス能力が高い人は
歩行速度も速いという
傾向もあります
なのでバランス能力が高い人は
カラダを巧みに扱える
という事も間違いありません

健康にも運動にも大きく関わってくる
バランス能力
是非とも育てておきたいところです

✅バランス感覚


そして
バランス能力は
バランス『感覚』です
バランス『筋力』ではありません

筋力もバランス能力に
関わる要素であることには
違いありません
筋力のグラフとバランス能力のグラフは
似たような推移をします

ただ、筋力が主要な要因ならば
70歳代から80歳代で
ぐらつきは減少することは
起こり得ません
筋力は確実に80歳代の方が
低下していきますから

筋量や筋力がある
ボディビルダーが最も
バランス能力が高いわけでもないですよね

大切なのはバランス『感覚』

そして感覚と名がつくもの全てで
共通する事があります
『感覚は共有できない』
ということです

僕と妻が同じ花を見て
『綺麗でいい匂い』
と感じても
共有しているのは
意見あるいは感想です
『感覚そのもの』は共有できていません

なのでバランス感覚は共有できません
どこに重心を収めて
足のどこに荷重をかけると
その人にとって最もバランス良く
立つ事ができるのか、ということは
測定をすれば知ることも
共有することもできます

ただ、そこで得られているのは知識です
その時の感覚は?
と言われるとこれは共有できません

僕たちは知識ではなく
感覚でバランスをとります

その感覚が育まれれば
育まれるほど上手に立つ事ができ
衰えれば衰えるほど立つことは
困難になります

育むのは自分自身です
他者がいくら
こういう感覚で立つといいよ
と言っても知識としての参考には
なりますが感覚の共有は
できません
(そういう意味では今回の動画も
参考にしかなりません)

自らで感覚を拾いにいって
体感してそれを体験として蓄積する
感覚を育む術はこれだけしかありません

今回の動画は
バランスをとるという
システムを知識として
共有するためのものではなく
感覚やイメージを掴みやすく
することを重視して作りました

感覚やイメージは人それぞれです
共有できなくて構いません
ただ、自分自身で丁寧に
感覚を拾いにいって育んでみてください

大阪市 谷町四丁目 
パーソナルトレーニング

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