【言霊ピンポン】第3週
No.16:sideM「打首獄門同好会」
まさかこのフレーズを令和に連呼するとは。昨今の音楽に疎い私でも一発で覚えられたバンド名。強烈なインパクトの名にふさわしく笑えてカッコいい曲ばかり。猫好きなら『猫の惑星』は必聴!PVも素晴らしい。
No.17:sideH「落首民」
中国の古典【捜神記】に、首が飛ぶ女の話がある。その集落の人々は、日中は普通の人間の姿なのに、夜になると首が抜け、耳を羽のようにして空を飛ぶ。夜明けになると戻ってきて元の人の姿になる。それだけのことである。でも首が飛ぶことを「恐ろしい」と思う人によって彼らは殺されてしまう。自分と違うからって殺してしまうほうが恐ろしいと思うんだけど。
No.18:sideM「飛ぶ夢」
夢の中でこれは夢だとわかる。いわゆる明晰夢をたまに見る。夢なんだから高いビルの上からえいやと飛び降りたって大丈夫!なのにいつもうまく飛べない。地面すれすれ低空飛行。自分を心から信じ抜くことって難しい。
**No.19:sideH「夢記(ゆめのき)」 **
12世紀に生きたお坊さん、明恵が書き残した夢の日記のこと。夢って、ストーリーにオチがなかったり、オチだけだったりする。「猿に座禅を教えたら、教えたとおりに座禅を組むのだが、どうしても正しくはできてないんだよなあ」なんてボヤキのような夢もあって趣深いものである。
No.20:sideM「ボノボ」
チンパンジーにとても近く、でも、より平和主義な猿の種族。オス主導で争いが起きやすい前者と違い、ボノボはメス主導の社会を築くのが特徴だ。揉め事が起きそうになるとスキンシップでなだめるという。まさに柔能く剛を制す。ヒト社会もおおいに見習うところがありそう。キーキー事を荒立てても、解決することなんてきっとそんなにないんだから。
No.21:sideH「タッチ」
幸せホルモンなんて呼ばれるオキシトシン。これが分泌されるとストレスが和らぎ、血圧が下がり、美肌になる。このホルモン、スキンシップがあると分泌されるらしい。ハグやキス、動物とのふれあいなんかでブワッと。夫婦に問題があっても、タッチがあれば喧嘩にならずに話し合えるという実験結果があるとか。あくまでも hitではなくtouchで!
取材、執筆のためにつかわせていただきます。