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【言霊ピンポン】第4週

No.22:sideM 「肌色」

思えば、幼い頃からクレヨンにも色鉛筆にも当たり前のように『肌色』があった。その「当たり前」は「刷り込み」でもある。一方、バンドエイドのメーカーが数年ぶりにカラーバリエーションを作ったというニュース。


No.23:sideH
「遺伝子検査」

「俺は純粋なイギリス人」「生粋のドイツ人だ」「日本人よ、もちろん」などと言いがちだが、遺伝子を検査したら「生粋」だの「純粋」なんてことはまあ、ない。ちょっと前にこの動画 「DNAの旅」 https://youtu.be/gTMlnVx-PzQ が流行ったので知っている人は多いと思うけれど、遺伝子検査で、自分がフィンランド人だと思っていたら、南米由来の遺伝子を持っていたりするわけです。自分がどの地域の由来かがわかったら……肌の色や、民族や人種への差別なんて、できないよね。。。


No.24:sideM
「(D)だいっキライ(N)なのに(A)愛してる」

これぞ青春、短編少女漫画みたいな名曲。

川本真琴 DNA https://youtu.be/jmgOS6CHStE@YouTubeより


No.25:sideH
「3つの願い」

壺の妖精や、金の魚や、猿の手が「あなたの願いを3つだけ叶える」話は世界中にある。 ではクスッと笑えて恋愛心も満たされるのは…『かたずけられねーぜ姫とブラックホール王子』(清原なつの)という短編少女漫画。

この姫の3つの願い事が本当に秀逸。自分もたぶん、願い事を3つだけ叶えてもらえるなら、この3つにする! 人魚姫と半魚人王子―お伽ファンタジー1 (フラワーコミックスアルファ) https://amazon.co.jp/dp/4091322662/ref=cm_sw_r_tw_api_i_o1-dFbDSFQYGT…


No.26:sideM
「ティンカー・ベル」

個人的にウェンディよりティンク派。ディズニーのキャラも大好き。愛くるしい見た目に反して鋳物の妖精という硬派さもいい。何より、ピーターに対しては恋する乙女でヤキモチ焼きなところが可愛すぎる。


No.27:sideH
「石榴(ざくろ)」

漫画家・杉浦日向子の傑作『百物語』に「手の怪」がある。 蔵の壁に手のひらが出現する。掌は「月の光を掬い取る形」で、「眺めていると時を忘れるようだった」と、その手を見つけた男は妻に語る。彼はその手に、庭の石榴をもいで乗せてやったという。それを聞かされた妻は言う。「何故あなたは、その手を切り取らなかったでしょう?」怖い! が、妻のやきもちはしかたないこと。ギリシャ神話にもあるけれど、石榴は、あなたと私を「つなぐ」シンボルなのだから。


No.28:sideM
「内蔵」

ないぞう、ではなく、うちぐらと読む。日本の東北地方特有の、屋内に蔵がある伝統的建築物だ。雪の重さから家を守るためのものらしい。一度だけ、秋田県横手市の実物を訪れたことがある。古い座敷の中に仄暗く浮かび上がる内蔵は、さながらそこだけ神域のようだった。何かとても大切なものをしまっておく宝箱めいた、日常の中の非日常。

取材、執筆のためにつかわせていただきます。