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【言霊ピンポン】第5週

No.29:sideH
「大斎原(おおゆのはら)」

わたしは、精霊とか幽霊なんかを一度も見たことがない。
パワースポットブームの時にもイマイチ聖地がわからなかった。
でも一度だけ行ったことのあるそこは、はっきりとわかる「聖域」だった。
そこは、お願い事をする場所ではなく、懺悔をする場所でもなく、ひたすら「清く尊さを湛えている場所」だった。エルフの森を見ているようだった。
その地は「大斎原」という。熊野本宮は、いまは高台にあるけれど、元はこの大斎原にあったらしい。
聖地は存在するのだ。


No.30:sideM
「マイブーム」

誰に理解されずとも、自分だけはこれが大好きだー!と大声で叫びたくなったり、逆にひとりでニヤニヤできるものがある。
その手の人間はこのご時世でもわりとお手軽に幸せになれるし強いと思う。


No.31:sideH
「ヒュパティア」

西暦350年くらいに活躍した女性の数学・天文学者のヒュパティア。
彼女は、キリスト教の教えに反する、科学的な研究結果を出し…そのためにキリスト教徒の暴徒により惨殺される。危険が迫ってきた時…
彼女を逃がそうとした友人がいた。しかし彼女は逃げずに殺されることを選んだ。
彼女はその天才性ゆえに「誰からも理解されない」ことに疲れていたのかもしれない。(誰もわかってくれない)…そんなココロの疲れって、自分を捨てることにつながるのかもしれない。


No.32:sideM
「死者の復活」

一度死んで土に埋められた人が三日後生き返る。
吸血鬼でしょうか? いいえ、神の子です。
ホラーか奇跡か、真実なんてきっと先入観でひっくり返るもの。


No.33:sideH
「オシリス」

エジプトの王オシリスは、弟に殺され肉体をバラバラに!でも妻が肉を集め、アヌビス神に助けられ、仮復活を果たす。やがて彼は冥界の王に…しかしなぜ「バラバラ殺人事件→呪術で復活」の物語(神話)が世界中にあるのでしょう⁈


No.34:sideM
「打ち倒す者」

目出し帽ならぬ目出しシーツから生えた2本の足。ゆるキャラにしか見えないが、実はオシリス神に付き従い敵を打ち倒す勇ましい神なのだ。謎すぎるこの神メジェドの正体は如何に? 


取材、執筆のためにつかわせていただきます。