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Twitter Liteにアプリとwebの未来をみた

先月、Twitter社が"Twitter Lite"という軽量バージョンを発表した。新興国向けに、2Gや3Gのような低速で不安定なネットワーク下でも快適に使えるように通信量を抑え、動作速度も向上させる、というのがコンセプトらしい。

Twitter Liteのご紹介
https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2017/twitter-lite_.html

たしかに、初回ロードの読み込みサイズを見てみると、なんと400キロバイト以下しか転送されていない。普通の画像2,3枚分よりも小さく、めちゃめちゃコンパクトである。


それだけ?

それだけなら「ふ〜ん、そうなのね」で終わりなのだが、技術的な側面で言うと、じつはTwitter Liteはネイティブアプリではないというのが見どころだ。単なる、普通のwebサイトなのである。mobile.twitter.com に飛んで、「ホーム画面に追加」をするだけで使える。

それでいて、使用感は驚くほどネイティブアプリと同じだ。僕はAndroidのTwitterアプリを消してTwitter Liteに乗り換えてしまっているが、全然ストレスがなく快適である(軽いは正義、と実感)。

スクロールはアプリのように滑らかだし、webサイトのような読み込みは走らないし、ブラウザの上にあるURL バーは無いし、いいねやリツイートなどのプッシュ通知も普通に来る。アプリのアップデートも必要ない!

なぜそんなことができるのか

タネと仕掛けは以下の公式エンジニアブログにまとめてくれている

How we built Twitter Lite
https://blog.twitter.com/engineering/en_us/topics/open-source/2017/how-we-built-twitter-lite.html

PWAに基いて設計されている点が重要だ。PWAの流儀に沿って実装することで、オフラインキャッシュによる高速化、プッシュ通知、ホーム画面でのアイコン制御など、アプリに近いフィールを提供することが出来る。

最新の技術スタックが盛り込まれ、カリカリのパフォーマンスチューンがなされているのが分かるが、血筋はよくできたPWAアプリと言えそうである。

PWAすごい。

ここで疑問

ここまでアプリに近い挙動が実現できるなら、果たしてアプリは必要なのだろうか。ストアにメールアドレスやクレジットカードを登録しないとダウンロードできないし、ライセンスへの同意をしょっちゅう求められるし、頻繁にアップデートがかかって面倒くさいし...。もう全部PWAでよくないだろうか。

だが、現時点では、iOSのSafariが必要な要素技術を全然実装してくれていないというのが普及のネックになっている(特に日本はiPhoneユーザが多いので深刻だ)。結局、AndroidのChromeでしかPWAアプリはまともに動かないのである。これではなかなか厳しい。

とはいえ、長く続いているモバイル端末でのネイティブvsブラウザ対決にようやく良筋な解決策が出てきた。モバイルwebで出来ることは今後広がっていく流れなので注視してみて欲しい。

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こんぴゅ

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