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自分を知り、自分の対処をする


※この記事は、株式会社Ancarのアドベントカレンダー2019の12/19分として公開されています。

はじめに


今年も終わりかけているので、最後は今年のまとめとして、ここ1年自分の生産性を最大化するためにやってきたことを備忘録としてまとめます。
何かのお役に立てれば幸いです。

<ステップ1>自分がどういうときに感情的になるのかを知る


感情は人の思考を停止させ、生産性に大きな影響をもたらします。(あの上司が嫌いだなど。)
とはいえ「人間は感情の生き物」というように、感情からは絶対に逃れられません。うまく付き合っていく他ありません。
まずは自分がどういうときに感情的になるのかを知るためことが重要だと考えます。傾向を知れば対策ができるからです。

私の場合、毎日メモを残すようにして、自分の感情の移ろいを記録していきました。
最初はロジカルシンキングができるようになりたいと思い、0秒思考のトレーニングを実施していたのですが、それがどんどん我流になっていきました。


とにかく自分が不安になったときや、怒っているとき、自己嫌悪に陥ったときに、雑でいいのでメモするようにしていました。
実際のメモがこれです。

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これを1ヶ月ほど続け、振り返り、自分の傾向を分析しました。
自分は意外とプライドが高く、失敗や周囲の期待に応えられないときに、不安という感情に囚われやすいということが見えてきました。

<ステップ2>感情に囚われたときの対処法のPDCAを回す


ステップ1で自身の傾向が見えてきても、実際に自分が感情に囚われているかは、業務の中で中々気づけませんでした。
そこでポモドーロ・テクニックを利用して、毎スプリントの自分の状態を計測するようにしました。
こちらの記事の最後に詳細は書いてあるので、興味がある人は見てもらうと嬉しいです。

これによりステップ1と合わせて、その傾向が出たときに、どういった対処法が効果的だったかのPDCAを約3ヶ月ほど続けました。具体的には

・2スプリントそのタスクがDONEできない場合、作業を止めて疑問点を書き出す
・意思決定者と定期的な時間を抑え、相談のハードルを下げる

などです。

<ステップ3>空気を吸うように対処ができる


ステップ2を5ヶ月ほど続けると、ポモドーロのフレームワークを使わずとも、自然と自分の傾向が分かり、対処法ができるようになりました。
バトル漫画でよくあるように、最初苦労した技も熟練することで、習慣となり、その先の空気を吸うという生命活動のごとく、何も意識せずできるようになると同じです。
ファスト&スローという本でで説明されているシステム1(速い思考)に近いものです。

この写真を見たとき、あなたは、通常「見る」と呼ばれている行為と直感的思考とが切れ目なく結びつく経験をする。あなたは写真を見てすぐ、この若い女性の髪が黒いと気づくのとほとんど同時に、彼女が腹を立てていることに気づくだろう。
(中略)
「システム1」は自動的に高速で働き、努力はまったく不要か、必要であってもわずかである。また、自分のほうからコントロールしている感覚は一切ない。
引用: ファスト&スロー(上)


このステップなると脳のメモリを全く使わない&フレームワーク回すコストが減るため、生産性が上がったのを実感しました。
ステップ1始めて半年が経った頃でした。

<ステップ4>自分の未来を予知し対策する


ステップ3を半年ほど経験すると、自分の感情に囚われる遥か前に予知することができるようになってきました。
これはファンタジーっぽいですが、そもそも人間は自分の経験から未来を予期し、成長してきました。
例えば、「机の下で物を拾ってそのまま立ち上がったら頭をぶつけた」という経験を子供の頃にすると、「机の下にいるときは、一旦下がってから立ち上がる」という対策を自然と身につけ、年を重ねるごとにぶつける回数が減るのと一緒です。
これと同じように「この人の今の発言は、後から自分の行動に迷いを生む」というようなイメージが浮かぶので、会議中に発言の意図を聞いて早めに対策するようにしています。
ゲームの攻略本を見ながら、必死にバットエンドを回避しているような感覚に近いです。
自分は今このステップにいて、現在はもちろん未来の生産性を上げるように心がけています。


以上が自分の生産性を最大化するためにやってきたことです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!



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