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「インターネットが荒廃した理由」という話

インターネットは現代社会では必要不可欠なものだと思います。
仕事をするときや、家でSNS、Youtube等を見るときなど、インターネットを日常的に使う人も多いでしょう。
そんなインターネットですが、近年「インターネットは荒廃した」という意見をよく目にします。
20年以上昔からインターネットを利用していたユーザーからも「(インターネットは)2次創作していた頃の方がよかった。」や「掲示板も昔は平和だった。今のインターネットは荒れている。」というような意見もありました。
確かに、現代のインターネットは荒れているように見えます。
最近だと、芸能人へのSNSを利用した誹謗中傷が問題になっていました。
SNSや掲示板での口論は日常茶飯事です。
こうした、インターネットが荒廃した理由を「現代人の精神が幼稚化したからだ」という風に言う人もいます。
しかし、本当にそうでしょうか?
インターネットが荒廃した理由は「精神の幼稚化」は原因ではないように思います。
インターネットが荒廃した理由について、非営利団体インターネット・ソサイエティのCEOであるアンドリュー・サリバン氏の話に興味深い一説があります。

(インターネット上で)人々は今よりも発言の仕方に気を遣っていました。
昔のインターネットはダイアルアップ接続だったので、掲示板で再現なく口論をしていれば、莫大な料金がかかってしまうため、ネット上での時間の使い方に慎重な人が多かった。

(https://www.technologyreview.jp/s/197203/why-does-it-suddenly-feel-like-1999-on-the-internet/amp/#click=https://t.co/VyQgQO0v5k 参照)

つまり、昔は現代よりもインターネットに接続するコストが高かったため、長時間、人と口論をすることは経済的に不可能だったということだそうです。
その経済的な束縛がインターネットの平和を守っていましたが、現代では、インターネット接続のコストが安くなったため長時間、インターネットで口論をしても莫大な費用はかからなくなりました。
その結果、インターネット上での口論を増やしてしまい、インターネットが荒廃したとサリバン氏は言います。

まとめ
良くも悪くも、インターネット接続のコストが安くなったことがインターネット上での口論や誹謗中傷を増やしてしまったということはあると思います。
インターネットは昔のように平和を取り戻せるのでしょうか?
そのためにはインターネット教育が大切なように思います。

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