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耽美には生きられそうもない近況のおはなし(流行り病を添えて)

貴族様の耽美なる曲をBGMに、ユニクロとGUに買い出しに行った。出だしから耽美ではない。とはいえ、日常的にVersaillesの曲を聴きながらカレー屋の食券ボタンを押したり「協奏曲~耽美なる血統~」の貴族様バージョンを聴きながら、スーパーの野菜コーナーでニンジンやジャガイモを物色したりしているので、極論耽美に生きることは細かいことを気にしないことだ。いいんだよ、楽しければ。もしアーニャに心を読まれて「こ、このおねえさん、なんかへん」とお得意の変顔をされたとしても本望である。むしろされたい。

9月に被弾した流行り病は、心底耽美ではなかった。DaizyStripperの夕霧さんが「アレは喉が痛すぎて、カラムーチョかスッパムーチョのCMの顔になるからね!」と配信で語っていたけれど、本当に一週間その顔で過ごす羽目になった。まったくもって耽美ではない。そのおかげで熱が上がる前に異変に気付き、実家に救難信号(LINE)を出して、父に必要なものを置き配してもらえたのだけれど。父とテーブルマークの冷凍うどんには感謝してもしきれない。

やっと体力が戻ったので、耽美ではないヒトカラをした。夕霧さんとミケちゃんの配信で、二人がジャンヌ話でこれでもかと盛り上がっていたため、触発されてこっちもジャンヌを歌いたくなったのだ。DAMに入っている当時のライブ映像を見て「そりゃヴァンパイアが名詞から動詞になるよな」と納得しつつ、私はこの人に握手会で「野球好きなん? 阪神好き?」と聞かれ、堂々と「いえ、ベイスターズです!」と答えた結果「見ろや! この子俺にケンカ売りに来おったで! ウソウソ、また来てな!」と大爆笑されたのかと。阪神が38年ぶりにアレした瞬間、yasu様もどこかで見ていたのでしょうか。そして「ビールかけはどこー?」という話に「まず常温に戻せー!」と言ってしまうのは、ベイスターズファンの業である。

なんとかライブに参戦できる体力も戻ったので、WaiveのFC限定GIG「CASE OF ウェイ部」に参戦。出だしから田澤さんがライブのタイトルを「なんやったっけー?」と聞く、その横で善徳さんが「靴が滑る」からすべらない話を展開する、善徳さんのために用意されたバースデーケーキをにのっちが勝手に食う、アンコールでツアー中にできた体感1秒の新曲「爆(ボム)」だけやって帰ろうとするなど「芸人か」の通常営業をこれでもかと食らった。そもそも、渋谷の街を一望できるロビーにあのスーパーでよく聞く呼び込み君のメロディーが流れているだけでもシュールなのに、それをバックに2019年と2022年のカレンダーを500円で売りつけ、もとい大特価セールで提供しているメンバーの音声が流れているのを見れば、細かいことはどうでもよくなってしまう。まて、耽美と関西ノリって根っこは同じなのか。そんなことを考えながら、今日ものんきに生きている。耽美だろうが耽美でなかろうが、健康でなくては耽美にもなれないのだよ。

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