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ある中国朝鮮族一家の運命の分かれ道(1/2)

奉天や旧満州は豊かだった

中国の少数民族朝鮮族は国家や戦争に運命を左右されてきた。

遼寧省瀋陽の沈さん一族もそんな左右された一族だ。1930年代、沈さんの祖父らが朝鮮族1世として一族で現在の北朝鮮東北部から満州国時代の奉天(現在の瀋陽)へ開拓農民として移住していた。

日韓併合時代の当時、沈さんは日本人として奉天に移住していた。

1945年(昭和20)に終戦を迎えて朝鮮半島は独立し、沈さんら朝鮮半島出身者は、日本国籍から離脱した。

満州国が消滅し、奉天は瀋陽へと都市名が変わったが、沈さんら一族は、そのまま開拓してきた土地へ残り農作業を続けて生産量を増やしていた。
 
というのは当時の旧満州国は非常に豊かで、日本の外地だった大連も含めて現在の東北3省だけで、中国全土のGDPの4分の1以上を占める先進地域だったからだ。

祖国が開放されても朝鮮半島よりも瀋陽のほうが豊かだったこともすぐに帰国しなかった要因ではないかと沈さんは想像する。

生活を保障するから全財産を持って北朝鮮へ帰還するように呼びかける

豊かだった旧満州地域は、地理的にソ連に近いこともあり、ソ連に支援された中国共産党勢力が支配を強めつつあった。

沈さんの祖父は、いつか朝鮮半島へ帰ると家族へ語っていたようだが、思わぬ形で帰還が呼びかけられる。

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https://www.koreaworldtimes.com/topics/news/7337/

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