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コピーライター/プランナー・是方法光のプロフィールと主な仕事のまとめ

こんにちは。コピーライター・プランナー他として、活動しています是方(これかた)です。仕事を始めて、20年近くがあっという間に経過したこともあり、これまでやってきたことをザッとまとめることにしました(2023年12月更新)
※掲載写真・画像の多くは、アートディレクターの大黒大悟さんから提供いただいたものです。感謝🙏

プロフィール

是方 法光|Norimitsu Korekata
コピーライター/プランナー/エディターほか

日本デザインセンター所属
https://www.ndc.co.jp/  https://bento.me/korekata
奈良県生駒市生まれ。大学卒業後の2003年、日本デザインセンター入社。以来、広告にとどまらず、物事を深く掘り下げ、本質を言語化することをモットーに、コンセプトワークから書籍の執筆・編集まで、メディアを問わず、言葉を通したコミュニケーションに幅広く取り組む。歴史、文化、地域にまつわる仕事も多い。

物事の「光」に気付き、言語化する仕事

ライターと名乗ってしまえば、「書く」ことだけにフォーカスが当たってしまいますが、私の仕事の本質は物事の「光」に気付き、言語化する仕事だと思っています。
どんな企業でも商品でも地域でも、普段は表層に包まれていて見えないですが、深く掘り下げていくと、光り輝く部分/「光」があります。けれど、太陽が自らの輝きに気づかないように、輝く場所にいては、その輝きに気づくことができません。第三者の目線でそうした「光」を発見し、言語化すること。「書く」の前こそが、私の最も大事な仕事と考えています。

物事には表層と深層がある。見えている部分はごく一部(氷山の一角)。
深層にこそ、光がある。日本列島のあちこちにも、まだ見ぬ光がきっと埋蔵されている。
輝いている部分にいる当事者は、自らの放つ光(本質)に気付けない。
だからこそ、我々のような第三者の目が必要なのでは。

10年以上前の記事になりますが、所属する日本デザインセンターのWebサイトで紹介いただいています。


実際、何をやってきたか?何ができるか?

1. ブランドのストーリーテリング・コンセプトメイク(ネーミング、Webサイト等含む)

ジオホテルEntô(島根県隠岐郡海士町)
隠岐諸島・海士町にあるジオホテル「Entô(エントウ)」のコンセプトワーク、ネーミング、Webサイト等、言葉まわりすべてのお仕事。併設の展示空間「ジオラウンジ」のライティングディレクションも。Entô(エントウ)という名前に至る物語は、30分以上喋れるほど、思い入れがあります。講演ぜひ呼んでください。

https://www.ndc.co.jp/works/ento-2021/

Entôは、漢字では「遠島」と書きます。文字通り「遥か彼方、遠く離れた島」、そして「島流し」を意味します。古くから遠流の地と定められた隠岐。離島でありながら豊かな湧水に恵まれた土地であったことから、後鳥羽上皇や後醍醐天皇、歌人の小野篁など、高貴な方々が隠岐に流されました。都市から遠く離れた、「地球にぽつん」とある島。コンビニも映画館もない。けれど、だからこそ、人はまっさらな自分に戻れる。次なる希望に出会い、新しい物語を始められる。飛行機でどこへでも簡単に行ける時代、「遠さ」がもたらす価値を、世界中の縁ある方々へ。私たちにとって、遠島であることは誇りです。Entôの名にはそんな思いを込めています。

Entôについては、そのBehind the Scenesを『TECTURE MAG』や『ブレーン』で詳しく取り上げていただいています。

TAKAO 599 MUSEUM(東京都八王子市)
都心から最も近い山の1つと言われる高尾山のふもとに立つTAKAO 599 MUSEUMのネーミングやコンセプトワーク、展示物、デジタルサイネージ、書籍、Webサイトなど、ミュージアムにまつわるすべての言葉まわりを担当。標高599mの小さな山。しかし、世界でも稀有な生態系を誇り、多彩な魅力が凝縮された高尾山。その素晴らしさを再発見してほしいという願いから、山の高さ“599”にフォーカスを当てたミュージアム名になっています。

https://www.ndcla.us/project/takao599-museum/

じゃがいも焼酎「北海道 清里」(北海道清里町)
北緯44度、知床半島の麓に位置する北海道清里町。この町に日本で唯一行政が運営する焼酎醸造所があり、日本で初めてじゃがいもで焼酎を醸しました。その世界に誇れるクオリティをもっと多くの人に伝えたい、その想いから始まったリニューアルプロジェクト。町民の方々との交流、ワークショップなどを積み上げて、ひとつひとつのデザインやコピーを開発しました。

https://www.ndcla.us/project/potato-shochu-hokkaido-kiyosato/
スローガン「世界、北海道、清里」の源流となった図。
清里町の先にはボルドーがある。清里は世界から見れば、端っこではなく、ど真ん中。

「北海道 清里」の取り組みは、雑誌「ブレーン」にも取り上げていただきました。

EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS
日本での観光体験をより魅力的にすべく、独自開発したEXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS。300を超えるピクトグラムは、多様性ある日本を知ってもらうための「最小の装置」と捉えて開発。大半のピクトグラムにはコラムを添えており、Webサイトのライティングとともにその執筆も担当。
https://experience-japan.info/

https://www.ndcla.us/project/experience-japan-pictograms/
単なる無機質な素材集にしないために、辞書的ではない血の通ったコラムをセットに。
200以上のピクトグラムにコラムを書きました!

負げらいね新聞(青森県鰺ヶ沢町)
世界自然遺産「白神山地」の専有面積が日本最大である青森県鰺ヶ沢町。けれど、その他にも魅力ある資源を数多く有しており、世界自然遺産の栄誉にすがることなく、自分たちでこの街を輝かせていくんだ!という意思を込め、「世界自然遺産に負げらいね」という町のスローガンを開発(「負げらいね」は、津軽地方の方言で「負けるもんか」を意味します)。このコピーを、「負げらいね新聞」というカタチに落とし込み、世界自然遺産に負けない町のさまざまな魅力を広く継続的に伝える試みです。

https://www.jcrd.jp/publications/H27_ajigasawa.pdf

石本酒造 越乃寒梅(新潟県亀田市)
「越乃寒梅」の銘柄で知られる、日本を代表する日本酒醸造所「石本酒造」のブランディングに2015年から参画。ブランドスローガン「一滴に、一輪の美意識」を開発し、その名を冠したフラッグシップモデル「一輪一滴」も発売に至りました。

https://www.ndcla.us/project/koshi-no-kanbai/

複合施設「tonarino」(愛知県名古屋市)
名古屋城の隣に位置する名城公園内に併設された複合商業施設のネーミングとコンセプトワーク。

http://tonarino-park.jp/

ロックフェスティバル「HACHIDORI」(東京都八王子市)
八王子のサーキット型ロックフェスティバルのネーミング開発。「ロックの夢がはじまり、そして叶う場所。それが八王子。八王子発のロックドリーム、略して通称「ハチドリ」。さぁ、みんなハチドリしようぜ」をコンセプトに制作。2016年から2024年現在も継続開催中!

http://8dori.net/

「大山、ふたたび」 (神奈川県伊勢原市/小田急電鉄)
神奈川県西北部、標高1,242m。江戸時代は、江戸の人口の1/5が毎年訪れるほど栄えた大山。そんな宝の山の価値を今一度見つめるべく「大山、ふたたび」というコピーを開発し、「山のブランディング」に取り組みました。名物の独楽と豆腐をモチーフにしたポスターを基軸に、ブランドブック、Webサイト、ムービー等を展開しています。

大山の歴史・自然・文化を紐解いた冊子

写真を担当いただいた写真家の砺波周平さんのサイトでも、丁寧に紹介いただいています。

シチズン時計「The CITIZEN」
シチズン時計のフラッグシップブランド「The CITIZEN」のリブランディングプロジェクト。そのシンボルであり、商品にも刻印される「イーグルマーク」を権威の象徴ではなく、次なる理想に挑んでいく象徴と捉え、鷲と共生して生活する民族をモチーフとしたコミュニケーションを展開。スローガンは「次なる理想をつくるもの」。

https://www.ndc.co.jp/works/the-citizen-2021/

シチズン時計 サステナビリティWebサイト&ムービー
シチズンの創業以来つづく、サステナブルな取り組みを22個のストーリーとしてメッセージするWebサイト。企画・構成・ライティングを担当。動画のナレーションも。


2. 展覧会・空間のコンセプトワーク・ライティング

半島のじかん(国土交通省)
全国23 半島地域の振興を目的とした展覧会「半島のじかん」のコンセプトワークとネーミング、ライティング。

https://www.ndcla.us/project/peninsula-time/

「半島のじかん」名前の由来
「大間から青森市までは4時間かかる。青森から東京までも4時間かかる。半島には、独特のゆっくりした時間が流れているんです」私たちは、下北半島を旅する中でこの言葉に出会いました。半島には、同じ日本でありながら、都市部とは別次元の「半島のじかん」が流れている・・。私たちがそうであったように、「半島のじかん」の中に身を置くことは、その風景、人、産物などを通して、半島の魅力はもちろん、さまざまな気付きをもたらしてくれます。3.11を経て、自分自身を、自分の住んでいる地域を、そしてこの国の未来を、もう一度見つめ直す時期を迎えた日本人。いま私たちに必要なのは、気付きの扉である「半島のじかん」ではないのだろうか。会議名は、こうした考えから生まれました。

半島のじかん2014「半島の台所」で配布したタブロイド

この国は、「ほうしょく」か。
半島に高級なレストランはない。
ないというのは、少し不正確かもしれない。ある必要がないのだ。
コンパクトな空間のなかに山があり、海があり、そして里がある。
魚が獲れ、肉も調達できる。米も野菜も収穫できる。
海の恵みで塩を作り、山の恵みを利用して食器を作ることができる。
多種多様な食を生み出す半島は、その厳しい地理的条件ゆえに、
グローバル化の波を受けることもなく、
手間ひまを惜しまない豊かな食の営みが今も息づいている。
半島のどこを歩いても、独自性のある美味に巡り会えるのはそれゆえだ。
素晴らしい素材は、有名シェフの力を必要としない。
素材の良さとその風土に蓄えられた知恵や技が、
半島の人々を必然的に天才料理人に変えてしまう。
半島の台所は、今日も賑やかだ。都市の台所はどうだろう。
飽食の時代から、豊食の時代へ。
半島の台所からは今日も、美味しい湯気が立ち上っている。

半島のじかん2014「半島の台所」コンセプトコピー
半島を可視化する「半島ノート」

HIDA展(JAPAN HOUSE LA)
ジャパン・ハウス ロサンゼルスにて開催された、飛騨高山の木工文化を通して、日本のモノづくりの心、美意識に迫る展覧会「HIDA: A Woodwork Tradition in the Making」のコンセプトワーク(日本語)。

https://www.ndcla.us/project/hida-a-woodwork-tradition-in-the-making/

HUM 梅澤濱夫記念館
抗生物質研究のパイオニア、梅澤濱夫博士の功績を紹介する「梅澤濱夫記念館 目黒 HUM」のコンセプト、ネーミング、展示物のライティング。「微生物と化学が起こす奇跡をもっと身近に」というテーマのもと、グラフィックやイラストを効果的に用いて、微生物化学の魅力や歴史が能動的に学べる展示空間を構築。

https://www.ndc.co.jp/works/bikaken-hum-2015/


3. 本の執筆・編集

椿山荘選書「歴史」「椿」
東京目白にあるホテル椿山荘東京。歴史ある椿山荘の魅力を、テーマごとに丁寧に紐解いた書籍。編集と執筆どちらも担当。

https://www.ndcla.us/project/chinzanso-three-story-pagoda/

椿山荘三重塔
椿山荘を象徴する歴史的建造物である三重塔。その平成大改修に伴う起工式の記念冊子を制作。三重塔の造形美や独自の建築様式の魅力や価値を先入観なく感じてもらうため、写真を使わず線画と文字のみで構成。編集と執筆を担当。

https://www.ndcla.us/project/chinzanso-three-story-pagoda/

TAKAO 599 BOOK
300ページ超におよぶ、TAKAO 599 MUSEUM公式BOOKの編集と執筆。この本を片手に高尾山を散策して、自然の面白さを発見してほしいという想いから、高尾山に息づく自然・生き物たちの魅力を丁寧に紹介。

https://www.ndcla.us/project/takao599-museum/

VISUALIZE 60(誠文堂新光社)
創立60年を経た日本デザインセンターの実践と構想から、60のプロジェクトを掲載した書籍。展覧会の開催に合わせて出版。編集と執筆を担当。

https://visualize60.ndc.co.jp/book

カタログの編集・ライティング(トヨタ自動車ほか)


4. インタビュー記事・動画構成/ナレーション

The CITIZEN 「Hand to Hand Story」(Webコンテンツ)
人生に永く寄り添うシチズン時計のフラッグシップブランド「The CITIZEN(ザ・シチズン)」。The CITIZENの腕時計たちは、緻密かつ卓越した技術と技能によってのみ完成しますが、そのBehind the Scenesに秘められた開発者やコラボレーターたちの「手」の物語に迫るコンテンツを企画。取材・インタビューを行い、原稿の執筆・構成も担当。

TOYOTA 86  しげの秀一×多田哲哉 対談

5. 広告・CM

キタサンブラック(JRAヒーロー列伝 No.81 ポスター)
日本中央競馬会(JRA)が1981年より制作する名馬ポスターシリーズ「ヒーロー列伝」。歌手・北島三郎さんの所有馬で、2016年度JRA年度代表馬にも輝いた「キタサンブラック」編を制作しました。先行逃げ切り型の勝負スタイルから、追う馬たちがいつも眺めているバックショットを敢えて使用。北島三郎さんの愛馬から、日本競馬ファンの愛馬へと飛躍したキタサンブラックの物語を象徴するコピーとともに、威風堂々と表現しています。

https://jra.jp/gallery/ads/heroes/index.html

キャッチコピーの「そして、みんなの愛馬になった」は、下記の記事でも取り上げていただいています。

キャッチコピーの「そして、みんなの愛馬になった」は、TVアニメ「ウマ娘(第3期)」のテーマ曲「ソシテミンナノ」の元になりました。

ストレイトガール(JRAヒーロー列伝 No.79 ポスター)
6歳でG1レースを初制覇し、7歳牝馬として史上初のG1制覇を成し遂げたストレイトガール。引退撤回から奇跡を起こした、異能とも言うべき遅咲きのヒロインの成功物語を、祝福するかのような明るい陽光が注ぐ空気のある写真とともに、シンデレラになぞらえて表現しました。

トヨタ自動車「クラウン」正月新聞広告

トヨタ自動車「クラウン」雑誌広告(高校サッカー選手権応援広告)

TOYOTA CROWN  正月CM(箱根駅伝放送枠)

「いじゅうは、じゆう」移住促進ポスター(北海道東川町)

じゃがいも焼酎「北海道 清里」(北海道清里町)

清里100% PRポスター(北海道清里町)

「大山、ふたたび」駅構内ポスター(新宿駅ほか)

石本酒造「越乃寒梅 灑(さい)」新聞広告

石本酒造「越乃寒梅 浹-amane-」新聞広告

石本酒造「越乃寒梅 金無垢」ミシュランガイド広告

シチズン時計「The CITIZEN」新聞広告

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ざっくり以上になります。お役に立てそうなことがございましたら、下記よりご連絡ください。地域の仕事、大歓迎です!

お仕事のご相談はこちらまで

korekata@ndc.co.jp


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