見出し画像

散歩のひと 啓蟄(けいちつ)野川の春

 2021年に急性心筋梗塞で倒れて以来、鋼鉄の体(嘘)が一気に崩れていった。どんなにスポーツを長年続けていようが、老化のスイッチは入る。
ここNoteは30、40代のビジネスパーソンの利用が多いときく。
「老いは来るよ・・」人生順繰りだ。

 一昨年から冬場になると、老人性皮膚疾患になる。2022年にとんでもない状況になったので今は注意しているが、空気が乾燥してくると、その兆候が現れる。
 皮膚科のクリニックへ行き、何時もの婆さん先生に薬を処方してもらう。
この婆さん、自前でお肌をケアしているので、皮膚がすべすべでシミもない。看護師や事務方の女性の肌も綺麗だ。これだけで信頼出来る皮膚科だ。

 2021年夏の急性心筋梗塞発症から薬は沢山飲んでいる。
肌用のビタミン剤、花粉症のアレルギーの薬も含めると現時点で11種類/日だ。それに皮膚の塗り薬も加わる。
 今、ロン毛に挑戦しているので、シャンプーにも気をつかっている。もし頭皮に湿疹など出来たら坊主にするしかない。

 ここ10年以上放置していた歯の治療も始めた。差し歯、虫歯治療、歯並びも矯正してもいる。マウスピースを処方された。
歯をだめにして、50代くらいでインプラントにしてセラミック歯へ総入れ替えしている人もいる。それは美容歯科となり高額請求される。
多忙である30、40代のビジネスパーソンにおいて一番必要なのが歯のケアだと思う。

 想定外のことだけど老人になると体のケアで多くの時間を費やす。
さらに、運動能力と回復力は毎日確実に落ちている。怪我するとリハビリも含めて相当の時間を費やす。
ついでに、脳みそも前頭葉が萎縮する。特に爺さんに顕著である。これでジジイは苛々することが多くなる。
園児なみの癇癪を起こすので、周りは注意が必要だ。
出来れば、そのことを指摘した方がいい。少しでも知性・理性が残っている場合は静かになる。

啓蟄(けいちつ)
 生命が蠢く季節となった。

つくしんぼう
 日当たりのいい土手に地味に出てくる。これが直ぐに見える人は、相当自然観察をしている人だ。普通はなかなか気づかない。
私が思うのは、バーチャルの情報量と比較して自然の中で人間が処理する情報量は桁違いに多い、またパターン化されてない。だから実践で五感を鍛えないと、つくしんぼは見つからない。

 子供でも外遊びをしないとその能力は育たない。野外学習などで虫をドンドン発見する子は鍛えている子だ。
「つかまえられない!」と癇癪を起こす子、全く興味なしの子。色々いる。
これは、自分の子供達を見る限り親の教育だと思う。

つくしんぼう、迷彩

タンポポ
 野川公園はカントウタンポポが沢山咲く都内では稀な場所だ。
早咲きのタンポポを見つける。この時期咲くのはほぼセイヨウタンポポだ。しかし、よく見ると花の下の緑色の部分(外総苞片)が反り返ってない。これはカントウタンポポの特徴だ。
「ハイブリッドか?」
しかしここで疑問が・・

 セイヨウタンポポは3倍体種(3セットの染色体をもつ、つまり受粉しないで種子をばらまく)クローン種だから繁殖速度が速い、これで日本の在来種を蹴散らしている。
一方カントウタンポポは2倍体種(受粉で種子をつくる)
だから交わることはないはず。
でも雑種が出来ている。どうみてもこれは雑種だなぁ、断定は出来ないけど
「タンポポも大変ですよ」

花はセイヨウタンポポ、花瓶はカントウタンポポ

ヤモリ 
 春は近いが、まだ寒い、寒いとオシッコが近い。
野川公園のトイレに入って、さっぱりして出てきたら、壁にヤモリが張り付いていた。
気温が12度で日陰、これでは爬虫類は動けない。鳥の餌食になるだろう。
ヤモリは体をくねって動く、手足にある毛で壁にひっつく。その途中で固まっている。
可愛い。
指先でつつくと鳴いた。
「やめろー!」

キーと鳴く
毛が見える

木々のサステナブル
 「PERFECT DAYS」で主人公の平山が、木々の苗を持ち帰っていたが、ここ野川公園では木々のサステナブルが起こっている。これが観察出来る。
これも自然観察としてはスキルが高い。なかなか気づかない。完全空調された事務所でのSGDsの座学だけではこのスキルは身につかない。
以上、前頭葉が萎縮気味のジジイの説教で終えたい。

葉が落ちていると気づかない
これでも3年以上の苗だ、この中でどれだけ育つか、その頃、私は存在しない


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?