今日から使える!相場のトレンド、天底を見極めるチャート分析方法 Part1

はじめましてkorosukeと申します。
主にシステムトレードを行っておりますが、Yahooファイナンスやメルマガなどでかれこれ5年近く日経平均のチャートの分析と相場観について書いてきました。

これらを通して相場とはどういうものかについて伝えてきましたが、具体的にどうすればいいかに絞って実践的な内容を書いてみたいと思いました。

これから書く内容は、明日からの相場ですぐに応用できるものです。
これを活用するだけで皆さんの売買が格段にアップするでしょう。

それでは、頑張ってついてきてください。


●目次

第1部:株式投資とは


第2部:チャート導入までの準備


第3部:実践チャート活用術


おわりに:

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第1部 株式投資とは

 この記事を見ている皆さんは、株をこれから初める人、すでに、何年もやっている人、株で儲けている人、損している人など様々だと思います。
 
 これから書く内容はどの段階にいる人たちにも必ず読んでほしい大切なことです。
 
まず、株式投資はギャンブルだから儲からない、と昔からよく言われています。

実際に株価の動きを予測することは難しく、新聞やテレビのアナリストがする予想は当たるものもあれば、はずれることも多く、結局のところ将来の株価を予測することは誰にもわかりません。

株は面白い、と思う人の中に、その理由の一つとして株価を予想した時に当たったことの喜びがあるからだと思います。

明日の株価が上がるか下がるかわからないからこそ、一喜一憂し、当たった時の喜びがあるのかと思いますが、これはギャンブルの心理と同じです。

先のことがわからない、それを当てようとする行為はギャンブルそのものです。

株式投資も同じものだと考える人は、そのような売買をしているからギャンブルだと思ってしまうのです。

もし、これを読んでいるあなたが、毎日の株式投資でスリリングな気持ちを持っていたり、仕事が手に付かなくなるほど株にのめり込んでしまっている、1日中株のことしか考えられないという状態だとしたら、それはギャンブルを行っているのと同じことになります。


私も、最初に株を始めた頃はそのような状態でした。この銘柄は将来いくらになるかを予想したり、好決算を見越して決算発表時に持ち越したり、その度に毎日はらはらどきどきしていました。

当然当たった時はうれしいのですが、外れるときもたくさんあります。その結果儲かったかというと、ギャンブルなので当然儲かるはずがありません。


株式投資をギャンブルと捉えて楽しむことが目的ならばこれでもいいのですが、ほとんどの人はやはり株をやる以上損はしたくない、資金を増やすことが目的だと思います。

では、なぜ株式投資はギャンブルとなってしまうのでしょうか?

それは、売買ルールを持たずに投資しているからです。

自分で売りと買いの明確な基準を設けていなければ、いつ買って、いつ利益確定し、いつ損切りするか、がわからないため、逆にいったときにずるずると引きずり塩漬けになってしまいます。

そのような経験をした方もきっと多いと思います。


逆に、言うとそのような売買ルールを持って投資していれば、あとはそのルールに従って淡々と売買するだけですから、毎日の株価に一喜一憂したりすることはなくなってきます。


現在利益を上げているトレーダーのほとんどは、必ず何らかの自分なりのルールを持って売買しています。
ルールさえ決めてしまえば、あとはその繰り返しになるだけなので、株式投資に対してギャンブルという考えはなく、淡々と処理するだけの事務作業のような感覚になっていると思います。


ルールを持たずに投資し、一時的なバブルの波にのって1億円稼いだトレーダーもかつては多くいましたが、そのような感覚的なトレーダーはやがてほとんど消えてきました。

このようなルールを設定し明確にすることが、まず株式投資を始める上で重要になってきます。

では、どのようにしてそのルールを作っていけばよいのでしょうか?

一見そのルール作りは難しいもののように思うかもしれません。
でも、あまり難しく考える必要はありません。

たとえば、どの銘柄でもかまいません、ある一つの銘柄に注目します。
その銘柄の株価は上がるか下がるか、二つに一つしかありません。
つまり、確率的には50%ということです。

つまり、コインを投げて表と裏がどちらかがでるかと同じ確率になるので、勝率だけでみたら大きく損もしなければ、得もしないという確率になります。

しかし、実際には多くの人がほとんど損をしてしまいます。それはなぜでしょうか?


それは、一回あたりの利益額と損失額の違いにあります。
株で負ける人の多くに損切りができないということをよくいわれると思いますが、まさにここが重要になります。

たとえば、
・一回の売買の平均利益が5%
・一回の売買の平均損失が4%
・勝率50% 
だとします。
この場合確実にTotalでは利益が出ます。

しかし、損切りが遅くなり、
・一回の売買の平均利益が5%
・一回の売買の平均損失が6%
・勝率50% 
だとすると、確実にTotalではマイナスとなります。

つまり、どの銘柄を選択しても勝率は50%なので、銘柄選択は考慮しなくとも、

一回の売買の平均利益 ≧ 一回の売買の平均損失

となるようにルールを決めて売買していけば、大きく損をすることはなくなる
のです。

いい銘柄を見つけて、勝率を上げようとするよりも、まずは、この関係を崩さないような損益管理をすることの方が重要です。

このことはこれから相場に取り組む上で必ず実行してください。


では、この損益管理を守るという前提で、さらに利益を伸ばすにはどうすればよいでしょうか?


そうです、先ほどの項目で何回も出てきた「勝率」を上げるようにすればいいのです。


無作為に何かしらの銘柄を適当に売り買いしても、勝率は50%ということは先ほど説明しました。


では、これに条件を追加してみましょう。


たとえば、テクニカル分析でよく使用する

・移動平均25日線からの乖離率が-10%の銘柄
・RSIが20以下の銘柄
・年初来高値を更新した銘柄

など、無作為に選ぶよりも何かしらの条件を加えることで、勝率は50%からわずかでも上がっていきます。

これに加えて、先ほどの損益管理を守りさえすれば、必ずTOTALではプラスになり、条件次第で勝率を上げていけば、さらに利益を伸ばしていけるでしょう。


このように、株式投資はシンプルに考えてください。

難しいテクニックなどを駆使した売買を勉強する前に、このような基本をしっかりと身につけてさえいれば、何も恐れることはありません。 
それでは、この勝率を上げる方法について、次の章で実践的に説明していきます。


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